hue and cry

Archive for 5月, 2009

Delano Orchestraニューアルバム

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以前、こちらでご紹介したフランスのバンドThe Delano Orchestraですが、2ndアルバム『will anyone else leave me?』が先日リリースされました。リリースは盟友Pastry Caseのレーベルkutu folk recordsから。

すばらしかった1stからよりもダイナミックさが増した印象を受けます。ただしサウンドがどんなものに変わろうともヴォーカルのDelanoのウィスパー・ヴォーカルには全く変化は見られません。彼らのmyspaceで数曲聴けるので、実際に自分の耳で確かめてください。女声コーラスが入った「How to Care」はとてもいい曲だと思います。まさにフランスのSparklehorse。

このDelanoという人はMatt Elliottとかと同じような後ろ向きさを感じるので、ぼくとしては共感が持てます(笑)リリックの内容が気になるところですが、曲のタイトルからしてネガティヴです。今回なんて、「something is gone」「everything is gone」「will i die」「endless night」とかですから・・・。

ちなみに後ろ向きで言うと前作の「kill me twice」がだいすきです。このなんとも言えない暗さとバンジョーの軽さが絶妙。2ndはちょっとバンジョーの音が少なめなのが残念かな。

The Delano Orchestra – Kill Me Twice

ちなみに、手縫いの糸による装飾をほどこした特製紙ジャケはとてもユニークで、データじゃなくてちゃんとCDとして持っておきたい一枚。p*disへの入荷は来月下旬になると思います。

The Delano Orchestra myspace

関連記事:Delano Orchestra ~繊細すぎてよく聴こえないライヴ・オン・ザ・ボート

Low Low Low…の新作はもうすぐ?

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UKのバンドだということがいまだに信じられないLow Low Low La La La Love Love Love。個人的にとても大好きです。新しいDarlaコンピに収録されていた新曲は相変わらず最高で、オフィシャルサイトをのぞいてみたところ、ニューアルバムがそろそろ完成しそうな雰囲気で興奮してしまいました。上記の画像はそのフロント・カバーのようです。アルバムのプロデュースはFridgeのAdemが務めたようですね。楽しみ!

このバンドのフラジャイルな雰囲気が相当ツボなんです。ギターの音はときどき外れていて、多重コーラスによる歌はヘロヘロ。1stではメンバーだと思ってた女性ヴォーカルは実はメンバーではなく、2ndには参加していなかったりして適当。しかも2ndのほうがあきらかに演奏が下手になっていたり。ギターじゃなくサックスでのトレモロとかわざとなのかそうじゃないのかわからないくらいゆるくて、ほんともう大好き。ちなみにdarlaコンピの新曲は久々に女性ヴォーカルが参加していてちょっとうれしかったです。

Dakota Suite 奇跡の初来日!

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なんとDakota Suite初来日ツアーが決定しました!

まるで夢のようです・・・。東京、名古屋、大阪、奈良の4公演。これは奇跡と言っても過言ではありません。正直、これを逃したらもう日本では観れないと思いますよ!

以下は、すでにアナウンスされている東京公演の詳細です。

Dakota Suite Japan Tour

2009年7月29日(wed) at Shibuya O-NEST
OPEN 18:30 / START 19:00
adv. 3,000yen / door. 3,500yen (+1drink)

Live :
Dakota Suite
HELLL
佐立 努

DJ : Thomas Venker (onitor)

presented by CMFLG

■ ticket 5/24〜発売
O-nest (TEL 03-3462-4420)/ ぴあ (326-143) / ローソン(70217) / e+ (http://eplus.jp/sys/)


あとは7/25が名古屋、8/1が大阪、そして8/2が奈良公演。
今回はクリス・フーソンのソロでのツアーになります。どうせならバンドで観たかったですけど、そんな贅沢言ったらダメですよね。YouTubeにアップされているつい先日のツアーのライヴ映像が参考になるでしょう。

Dakota Suite – The Streets Were All I Saw (live in Berlin)

まだかなり先の話ですが、想像しただけで心が震えてしまいます・・・。オフィシャルサイトに書いてあるように、今回のツアーは実際、クリスの家族旅行のついでに行われるのですが、休暇の旅先に日本を選んでくれた彼にぼくは本当に感謝したい。彼も彼の家族も日本を楽しんでくれればいいなと思います。実はぼくも微妙に関わっていて、どこそこのキャンプサイトの予約をして欲しい、とか彼の奥さんのジョアンナさんに頼まれたりしました(笑)ちなみに彼のふたりの子供の写真がmyspaceで見れますが、ふたりともキュートです!

クリスが大のエヴァートニアンであるのは有名な話ですが(Dakota Suiteのサイトの項目に「everton fc」が!・笑)、彼とプレミア・リーグの話をするのが楽しみでもあります。先日、エヴァートンがイングランドのカップ戦でマンチェスター・ユナイテッドを破って決勝に進出したときも、「おめでとう」とメールしたら、その10倍の量のメールが返ってきたという(笑)ちなみにその決勝の相手であるチェルシーをぼくが応援していることはまだ打ち明けていません(笑)ちなみに決勝は来週末に行われますが、彼は当然スタジアムに観戦に行くようです。もしクリスと仲良くなりたいのなら、エヴァートンやエヴァートンの選手を褒めるか、あるいはエヴァートンの宿敵であるリヴァプールをけなすといいと思いますよ(笑)

soso参加コンピ発売中

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以前、こちらでご紹介した、sosoの曲が入ったコンピ『Underground Jazz File : Piano』ですが、発売が延期になっていましたが、先日ついに発売されました。「Your Skin Brown From The Sun」が選曲されています。

最初、収録されるアーティストのリストを眺めたときに明らかにsosoは異色だと思いましたが、実際にCDを聴いてみると意外にはまっていて驚きです。sosoはあまりにも独特すぎて、コンピには不向きだと思いますが、そういう意味でもこの選曲の妙を伺い知ることができるんじゃないでしょうか。ぜひチェックしてみてください。

それにしてもコンピっておもしろい。またできればなにか企画してみたいとは思ってますが、ぼくの出すコンピはかなしいことに売れないのです(笑)だから、hueコンピ第3弾はぼくの頭のなかだけでとどめておこうと思います。liricoコンピもお蔵入りしましたし!

『Underground Jazz File : Piano』amazonの商品ページ

空虚な愛を叫ぶ19歳の女の子Soap & Skin

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オーストリアの19歳のシンガーソングライターSoap & SkinことAnja Plaschg。ぼくが彼女のことを知ったのは2008年の2月のことで、ズッキーニ・ドライヴとノマドのツアーにくっついてきてたオーストリア人のアルビが彼女の友達ということで教えてくれました。そのときもらったデモの時点で光るものがあり、同時にかなりエキセントリックだったのですが、あれから1年でアルバムをリリースしました。もう、完全に化けてます。そしてヨーロッパではいつのまにやら期待の新人アーティストとしてブレイクしてしまいました。あの時点で声をかけていればとかなり後悔していますが、まあ、こればっかりは縁ですからね…。

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デビュー・アルバム『Lovetune For Vacuum』はオーストリアのレーベルから4月にPIAS UKにライセンス・リリースされました。ジャケットがなんだか『スウィーニー・トッド』みたいですが、音もこんなかんじです、という説明は雑すぎるでしょうか。ビョークの系譜に連なる個性派女性シンガーです。


Soap & Skin – Sleep


Soap & Skin – Cry Wolf

アルバム2曲目の「Cry Wolf」は名曲です。フルの試聴が見つからなかったのが残念ですが、ぜひ聴いてもらいたいです。個人的にはいまのところ今年のベスト・トラックですね。アルバム・タイトルの「vacuum」は「孤絶」とか「空虚」って意味です。「孤絶のための愛のうた」ってlirico的にニンマリしてしまうぐらいフラジャイルです。19歳でこの表現力は感心するというより、むしろちょっと末恐ろしいです。アルバムの完成度は抜群で、ルックスもかわいいので、日本でもきっとブレイクすることでしょうね。あと、オフィシャルサイトがかっこいい。

Soap & Skin myspace

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