hue and cry

インディー・レーベル「hue」と「lirico」をめぐるいろんなことをつづるブログ

Tamas Wells 6/28(土) 東京公演 会場変更のおしらせ

先日お伝えしました通り、諸般の事情により、6/28(土)に予定していたタマス・ウェルズの公演会場である富士見丘教会が使用できなくなった件に伴い、急遽、会場を神谷町の光明寺に変更することとなりました。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、何とぞご了承くださいますようお願い申し上げます。

また、会場変更に伴いまして、キャパシティが若干大きくなったので、お席もまだ少し残っていますので、他の公演も含めて、ぜひご検討ください。
今回の件でたくさんの方々にご声援、アドバイスいただきありがとうございました。また、いろいろご心配をおかけして申し訳ございませんでした。

ツアーが無事に終わるまで引き続き努力していきますので、最後までよろしくお願いいたします。

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■日時:2014年6月28日(土)17:00開場 / 17:30開演
■会場:神谷町・光明寺 (港区虎ノ門3-25-1)
※会場が富士見丘教会から光明寺へ変更となりましたので、ご注意くださいませ。
■料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円

■出演:
Tamas Wells
n mark.

■PA: 福岡功訓(Fly sound)

■メール予約受付:Lirico
e-mail: ticket@inpartmaint.com
(件名を「6/28」とし、公演日/お名前/連絡先/人数をメールください。予約完了のメールを返信いたします。)

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<その他の日程>

【福岡公演】

■日時:2014年6月26日(木)19:00開場 / 20:00開演
■会場:papparayray -パッパライライ (福岡市中央区赤坂 2-2-22)
■料金:前売 3,500円 / 当日 4,000円(共にドリンク代別途)

■出演:
Tamas Wells

■オンライン予約受付:http://republik.jp/reservation
■メール予約受付:reservation@republik.jp
■電話予約 : パッパライライ 092-406-9361 (受付時間:11:30 – 18:00、木・金 休)
※メール予約 及 電話予約の際は、お名前・ご人数・連絡先をお知らせください。

■主催:Republik

【神戸公演】

■日時:2014年6月27日(金)19:00開場 / 19:30開演
■会場:旧グッゲンハイム邸 (神戸市垂水区塩屋町3-5-17)
■料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円

■出演:
Tamas Wells
n mark.

■メール予約受付:Lirico
e-mail: ticket@inpartmaint.com
(件名を「6/27」とし、公演日/お名前/連絡先/人数をメールください。予約完了のメールを返信いたします。)

【東京公演】

■日時:2014年6月29日(日)16:30開場 / 17:00開演
■会場:原宿・VACANT (渋谷区神宮前3-20-13)
■料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円(共にドリンク代別途)

■出演:
Tamas Wells
Chris Lynch (Broken Flight)

■PA: 福岡功訓(Fly sound)

■メール予約受付:Lirico
e-mail: ticket@inpartmaint.com
(件名を「6/29」とし、公演日/お名前/連絡先/人数をメールください。予約完了のメールを返信いたします。)

■eチケット:tixee : https://tixee.tv/event/detail/eventId/4966

<問い合わせ先>
インパートメント 03-5467-7277 | lirico@inpartmaint.com

*ツアー詳細:
http://www.inpartmaint.com/#/post-8516

タマス・ウェルズ 6/28 富士見丘教会公演について

すでにSNSなどでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、諸般の問題により、富士見丘教会のライヴ使用禁止が教会役員会によって急遽決定されたため、誠に残念ながら6/28(土)に予定されていたタマス・ウェルズの公演も行えないこととなりました。

現在、代替の会場を探しておりますが、タマス・ウェルズの演奏を最高の環境で聴いてもらうためには、空いている会場ならどこでもいいというわけではないことはタマス・ウェルズのファンの方々にはご理解いただけるかと存じます。

公演の可否も含め今週中には決定を下し、週明けには再度なんらかのご連絡をいたします。

また、6/29(日)原宿VACANTでの公演は予定通り開催いたしますので、そちらもご検討いただけたらと存じます。

なにとぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社インパートメント / Lirico
大崎晋作

Tamas Wellsインタビュー for J-WAVE「RENDEZ-VOUS」


(撮影:三田村亮)

少しずつ来日ツアーが近づいてきたタマス・ウェルズ。残念ながら3月末で終了となってしまったJ-WAVEの「RENDEZ-VOUS」で1月末に特集番組が組まれました。そのときのインタビューをアップしてみました。 つづきを読む »

Paranel 『タイムリミットパレード』に寄せて

Paranelはぼくがhueをはじめた初期(2006年くらい)に知り合い、同い年ということもあって親睦を深め、それ以来、遠くもなく、近くもない、絶妙の距離感でつきあってきました。ぼくにとっては仕事という利害関係にとらわれない意味においてアーティストのなかでは友人と言える数少ないひとだと思っています。

そして彼はLow High Who?というレーベルを立ち上げ、ぼくはhueをやめ数年がたち、LHW?はいまや独自のポジションを築き上げる注目のレーベルにまで成長しました。LHW?が大きくなればなるほど、レーベルオーナーとして、プロデューサーとして、デザイナーとして、あらゆる役割をひとりでこなす彼がソロ・アーティストとしてじぶんの音楽を作る時間は限られていきます。端からみているとその点がぼくは常々残念に思っていたわけですが、こうしてParanelのニュー・アルバム『タイムリミットパレード』がリリースされたことをうれしく思います。

セルフライナーノーツを読んでいただければ、作品についてぼくがあれこれ書く必要はないです。この作品をはじめて聴かせてもらったのは、ちょうどタマス・ウェルズの新作『On the Volatility of the Mind』ばかりをずっと聴いていた時期のこと。それからはこれらふたつの作品を交互に聴いています。どちらの作品も「孤独」について歌われています。悲しみに対するアプローチは違うけど、いずれも最後に収録されている、Paranelの「ひとり」とタマス・ウェルズの「I Left That Ring on Draper Street」を聴いた後の余韻はとても似ていると思いました。さらにはラディカル・フェイスの『The Branches』の最後の曲「We All Go the Same」ともよく似ている気がします。繊細で美しく、少し怖くもあるいずれの曲も、「じぶんがいなくなった後の世界」を想像させるからでしょうか。その感覚は個人的に長い間抱いてきたものと似ていたので、「ひとり」という曲は聴いていてなんだか懐かしい気がしました。

10代が多いと言われるLow High Who?のリスナーの子たちがこの作品にどんな反応をしますのかがいまいちばん興味があります、とか書くとおっさんくさいですね…でも、ぼくは単純に、いまこのタイミングでこれが聴けてよかったです。

egil olsen / Gareth Dickson Japan tour 2013ツアー後記

4ヶ月遅れでツアー後記を書くことにいかほどの意味があるのかわかりませんが、6月のタマス・ウェルズのツアーを控えるいま、やはり振り返っておくべきだと思い立ち、少しことばを費やそうと思います。

はじまりはガレス・ディクソンとのやりとりがきっかけでした。日本に行きたいから誰か紹介してくれないか、と。かつて、数年前だと思いますが、ぼくは彼に「ニックド・ドレイク」プロジェクトの音源化を提案したことがあったのですが、そのときはあまり乗り気じゃありませんでした。「ツアーやるならなにかリリースがあったほうがいいよ」と改めて提案してみたら、今度はやる気になってくれて、ニックド・ドレイクの『Wraiths』のリリースが実現したのでした。『Wraiths』はぼくが長年温めていた企画でしたし、ガレスにとってもとても意味のあるものになりました。そのことは後述します。

ツアーとリリースのプロジェクトが動きはじめたとき、ガレス・ディクソン以外にもう一組を招いてジョイント・ツアーという形にしようと考えましたが、最初はもう一組はエギル・オルセンではありませんでした。実はもう確定してすべてが動いていたときにそのひとからNGが出て、当然のように困り果てたものの、急遽連絡してみたらエギルは即答で「日本に行きたい」と言ってくれました。8月のおわりのことでした。

ガレス・ディクソンとエギル・オルセン。音楽性も性格もまったく違うふたりの共通点をがんばって挙げようと思ってもなにも思い浮かびませんでした。彼らは日本ではじめて出会い、ともに旅をし、お互いを認め合い、そしてもしかしたらもう二度と会わないかもしれません。出会いと別れに伴う喜びと悲しみを凝縮したのがツアーのおもしろさだとしたら、このツアーもいろんなことが起こったと思います。ガレス・ディクソンの10年くらい着つづけているような毛玉だらけのトレーナーやエギル・オルセンの「egil olsen, singer/songwriter」と書かれたネームプレートなんかをたまに思い出してはぼくはずっとニヤニヤするのでしょう。

今回のツアーで4公演を行ったのですが、毎回、交互にトリを入れ替えました。ガレス・ディクソンの演奏には安定感がありましたが、エギル・オルセンはトリの日の出来が抜群によかった。たぶん彼は「トリ」という重要な役割を与えればその分はりきるタイプなんでしょうね。こういったジョイントツアーをおこなったのははじめてですが、たとえばエギル・オルセンが「i love you Nagoya」と言えば、ガレス・ディクソンが「i also love you Nagoya」と言う。エギルが「ガレスよ、MCとはこうやるんだよ」みたい言えば、ガレスは「ぼくのグラスゴー訛りでなに言ってるかわからないかもだけど、普段のぼくはもっとおもしろいんだよ」みたいに言う。そんなある種の対抗心がお互いのパフォーマンスにいい影響をもたらすのかもしれないですね。

ガレス・ディクソンのギターにディレイをかけた独特の演奏とささやくようなヴォーカルはいつも「向こう側」の世界を見せてくれました。でも、あまりにニック・ドレイクにフォーカスされすぎてしまったことについては、ぼくはちょっと責任を感じました。ガレスは『Wraiths』を作ったことで、「ニックド・ドレイク」プロジェクトは終わりにすると言っていて、実際にジャパンツアー以降、ニック・ドレイクのカヴァーはライヴで演奏していないようです。いろんなひとがガレスのカヴァーがニック・ドレイクにそっくりだと言っていましたが、いちばん近くにいた人間として、それでもぼくは彼のニック・ドレイクはとても「ガレス・ディクソン的」だと思いました。観客の期待に応えるかのようにツアーファイナルのCAYでの公演で予定よりもニック・ドレイクの曲を多く演奏していた彼の健気さに痛々しさも感じたりしましたが、そのあとの「Get Together」のクライマックスの圧倒的な神々しさを決して忘れないでしょう。ニック・ドレイクとか12Kとか関係なく、ガレス・ディクソンはガレス・ディクソンでした。

そしてエギル・オルセン。ライヴのたびに「My name is egil olsen. I am a singer / songwriter. i’m gonna play ‘singer/songwriter’. from my 1st album “I am a singer/songwriter”. 」という笑いを誘うお決まりの自己紹介を欠かさないのは、この曲が鬱病を克服し、じぶんの存在意義を高らかに歌い上げた曲だから。ガレスとは対照的に(意外にも)地に足の着いた、シンプルなギター弾き語り(たまにピアノも)はとても美しく親密なもので、彼のスペシャルな歌声はあらゆるひとたちの心のバリアを消し去るような温かみに満ちていました。菅野よう子との一連の仕事で近年名前を知られるようになりましたが、このツアーでは映画『ペタル ダンス』の主題歌「crouka」はギター弾き語りでカヴァーしました(オリジナルはピアノ)。菅野さんとエギルで考えたノルウェー語と造語による歌詞は異世界感満載でしたが、実際に演奏されたギターヴァージョンはふわふわした風船のようにエギルの歌が糸となってこの世界をつないでいるような印象を受けました。

ミュージシャンになる前はノルウェーでただひとりのプロの特殊メイクアップ・アーティストだった意外な過去と、それゆえのハリウッドへの憧憬、10代のころから好きだったという美人の奥さんと2匹の愛犬への愛情とかいろいろ話をするなかで、永遠の少年の遊び心のようなものと同時に、大人の落ち着きと芯の強さを感じさせ、彼の書く歌詞がいずれもシンプルでストレートな理由がよく理解できました。ちょうどツアーにあわせてリリースされた「find a way」の歌詞にはこうあります。

「道をみつけるんだ/森をまた抜けて/夜を捨てて/道をみつけるんだ/木のうえ、雲のした/月は明るく輝いている」

エギルもガレスもそれぞれお互いの道をみつけたんでしょう。エギルはニュー・アルバムが間もなく完成し、秋にリリース予定とのこと。ガレスもニュー・アルバムを作って、戻ってきたいと言っていました(ヴァシュティ・バニアンが新作を作っていてそれに参加しているみたいで、そっちのほうが早くできそうなので、彼女のツアーで日本に戻ってきそうな予感…)。

改めて、このツアーに関わってくださったありとあらゆるみなさま、すべてのお客様に深く感謝いたします。

ぼくはこのツアーがおわってほんとうに疲れきってしまい、「もうツアーはやらない」と書きましたが、あれは嘘だったみたいです。次はタマス・ウェルズ。6月に会いましょう。

*写真は三田村亮さんにお借りしました。

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