Archive for 6月, 2009
辺見庸の新刊の帯コピーがLirico的な件
辺見庸の新刊『美と破局』の帯コピーが実にLirico的で気になります。
「傷ついたもの、破壊されたものに宿る美とは何か? 破局の迫るいま、本当に輝く哲学とは?」
スコット・マシューの来日(もう来週!)が終わったら読んでみようと思います。先週末は『ショートバス』のDVDを改めて観て、気分を高めました(変な意味でなく!)。
スコットが「Language」を歌い、ニューヨークの元市長がやさしく語るシーンはやはり泣けます・・・。
『ショートバス』より(セックス・シーン注意)
1週間後には彼がさいたまスーパーアリーナで歌ってるかと思うとちょっと信じられないですが、ソロ公演はそれの1000分の1くらいの規模でしっとりと楽しめればいいかと。聞くところによると、カバー曲もいくつか演奏するそうです。ライヴ・レパートリーであるニール・ヤングか、はたまたスミスか。個人的にはエリオット・スミスのカバーが聴きたいですね。あるいは意表をついて、『攻殻機動隊』の曲とかでもおもしろいかも。
AndrRomakデビュー・アルバムついにリリース!
どれだけ待ったのか思い出せないぐらいですが、とにかく待たされました。カナダの若きMC Andrreと、フランスの若きビートメイカーRomaによるユニットAndrRomak。hueのコンピ『once a hue, always a hue』への参加でおなじみの彼らがついにデビュー・アルバムをリリース。といってもリリースされて一ヶ月くらいは経つでしょうか。レーベルはmilled pavement records。
これが待った甲斐のある本当にすばらしい作品なんです。sosoやFactorを聴いて育った世代であるAndrreの感性の確かさと将来性はすでに証明済みでしたが、ぼくが数年前から寄せていた期待に応えるだけの成長をみせてくれています。
そして、Romaのビートメイカーとしての実力が際立っているのは、かつてソロ名義でmilled pavementのコンピに収録され、本作にも収録されているインスト曲「Love song for haters」のロマンティシズムを聴けば明らかだと思います(Romaのmyspaceで聴けます)。個人的にはRomaは同じフランスのZoenと並んで、「ポストFactor」最右翼のプロデューサーだと評価しています。
レコーディング面やミックスのクオリティーでは改善の余地はありますが、それでもこの周辺のインディー・ヒップホップでは久しぶりにエキサイトできたアルバムです。Nomadをフィーチャーした名曲「Life up there」ももちろん収録されています。
あと難点というか、このレーベルのタイトルはCDっぽく表記してるけど、実はCD-Rなんだよなぁ。それだけがちょっと不満。もしかしたらいまは違うのかもしれないですが、パッケージ版の購入を検討されている方はその点、確認した方がよさそうです。
それにしても…時代が違えば、hueからリリースしたんですけどねぇ…。
http://www.myspace.com/andrromak
グラスゴーのニック・ドレイク
フレーミング・リップスのライヴを観るためだけにサマソニに行かないといけない衝動に駆られたのは、ふいに聴きたくなった「Do you reallize?」のせい。この曲の「Do you reallize that happiness makes you cry」というリリックに共感しすぎています。幸せでも不幸せでも悲しくなってしまうのは困ったものですね。で、リップスは関係ないですが、そんな厄介な気分にぴったりなのが、グラスゴーのギタリストGareth Dickson。最近のお気に入りです。
彼はヴァシュティ・バニアンのツアーメンバーで、フアナ・モリーナのアルバムにも参加していたりします。うっかり見逃したヴァシュティの数年前の来日公演のときも来ていたのかな?『Collected Recordings』というタイトル通りの選集を最近リリースしました。
まんまニック・ドレイクなフラジリティーは、死の匂いが濃厚というか、彼岸感たっぷり。
Gareth Dickson – La Bamba
こちらは「ラ・バンバ」の素敵なカバーのライヴ映像です。しかし、やたら音がきれいですね、これ。
Chris Garneau 試聴アップしました
クリス・ガノのアルバム『El Radio』の試聴音源をウェブにアップしました。とりあえず軽いのと軽くないのを2曲ずつ計4曲を。コチラからどうぞ。
「Over and Over」はとてもいい曲だと思いますが、いかがですか?この人の声の“泣き虫”なかんじがいつもジーンときます。歌詞の内容はタマスとかと違ってとても単純なんですけどね。そういえば前作はたしかpitchforkあたりに「歌詞が稚拙」みたいなかんじで酷評されていた気がします。
さて、以下は6/4にニューヨークのHotel Chelseaでのその曲のライヴ映像です。ピアノの音が小さくて微妙なんですけどね。クリスは今月、中国ツアーを行うようです。なんてタイミングの悪い・・・。今度中国に来るときはぜひ日本でもライヴを行ってもらいたいものです。
Chris Garneau – Over and Over (live in NYC)
Scott Matthew 来日公演続報+最新ライヴ映像
Scott Matthew – There is an ocean that divides (live in Berlin)
気づいたらスコット・マシューの来日公演まで一ヶ月を切っていて、焦り始めています…。
これまで調整中でした当日の編成ですが、スコットによるヴォーカル/ウクレレとピアノによるデュオ編成での演奏になりそうです。当初はスコット・マシュー・バンドのMarisolさんを呼ぶことを検討していたのですが、残念ながらスケジュールの都合で実現できず、そのかわり、なんとplopなどからリリースするTakahiro Kidoさんにピアノを弾いてもらえることになりました!!
さらに彼自身が運営するレーベルRicco Label特製のキャンドルライトをお借りして会場を彩る予定です。言わずもがな、ぼくのイメージは映画『ショートバス』のエンディング・シーン。会場の自由学園明日館は火気厳禁で、残念ながら生キャンドルは使用できないための代替案ながら、とてもすてきな雰囲気になる予感がします!
さて、上の映像は6/2にベルリンで行われたスコット・マシューの最新ライヴ映像です。ベルリンの会場もすてきな雰囲気ですね。この曲はほとんどピアノのみなので、想像しやすいと思います。ピアノ+ウクレレはミニマルな編成ではありますが、普段やらない分、レアで特別なものになるはずです。
ちなみにこのときのセットリストはこんなかんじ。2ndの曲が多いですが、たぶんもう少し1stからの曲が多くなると思います。ニール・ヤングとスミスのカバーは日本でもやってくれるのかな。。
Scott Matthew showcase live in Tokyo 2009詳細
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