ビートルズの日にTamas Wells
本日、09年09月09日はビートルズのリマスター盤の発売日ということでなんだかあらゆるところでお祭り騒ぎのようですね。
昨夜は都内のいくつかの店舗で、夜からイベント→カウントダウン→0時から解禁というようなビートルズ祭りが行われた模様。ぼくも仕事帰りにHMV渋谷店の祭りを冷やかに観てきました。
1700万円(?)相当のオーディオで通常盤とリマスター盤とを聴き比べる会が興味深かったのですが、それは残念ながら終わってました。お店に着いたら、なんだか懐かしい二丁拳銃が司会をしていて、トライセラトップスの和田くん、曽我部恵一、仲井戸麗市によるトリビュートライヴが始まっていて、まさに祭りっぽい内容。
仲井戸麗市はともかく、他の面々は個人的には10年前くらいのまだ邦楽を聴いていた高校時代の懐かしいかんじだったので、いまが09年なのか99年なのかわからなくなってしまいました・・・。
で、イベントそっちのけで店頭で見つけたプリファブ・スプラウトの新譜に心躍ったわけですが、プリファブに興奮する自分を客観的に見たら、やっぱりいまが09年じゃなくて99年なのかもしれない、と思ってしまいました(笑)
と、そんなことを思った日に高校の同窓会の便りが届いたというのも何か意味があるのかもしれないですね。高校卒業してほぼ10年ですよ。信じられない。同窓会って行ったことないので、ちょっとこわいけど、楽しみです。きっと自分の年齢不詳ぶりが浮き彫りになることでしょう(笑)
というわけで今日はビートルズの日。タマス・ウェルズによる「Nowhere man」のカバーをリピートしてしみじみとしています。09年だろうと99年だろうと、基本的にぼくはセンチメンタルなんです。
Tamas Wells 今年二度目の中国ツアー
4月に初の中国ツアーを成功させたタマス・ウェルズ。北京でのライヴはなんと800人以上も動員したそうです。着実にアジアでの人気を確立していますね。今回はそのときに行けなかった中国南部の地方都市をツアーする模様。
10/1 重慶 Bayou Theatre
10/2 武漢 Vox Live House
10/3 長沙 Red Theatre
10/4 広州 Sapphire Arts Space
google mapでざっとチェックしましたが、正直、移動がものすごく大変なんじゃないかと心配しています。
もしこの時期、中国に行かれる方は訪れてみてはいかがですか?ぼくに連絡いただければチケットの手配ぐらいならお手伝いいたしますので。
タマスいわく、「次のツアーは雪が降るころの日本を見てみたい」とのこと・・・まさかね?
たまにはサッドソングじゃないのも聴きます
Slow Club – It Doesn’t Have To Be Beautiful
UKシェフィールドの男女デュオSlow Club。数ヶ月前にリリースされたMoshi Moshiからのデビュー・アルバム『Yeah So』から、「It Doesn’t Have To Be Beautiful」のPVです。
アルバムの内容はそこそこですが、この曲はものすごくいいですね。楽しい曲で作業するのにちょうどいいので、何度も聴いています。
ヴィデオのハンドメイド感も好感が持てました。というか最高ですね。やぼったいルックスも好きです。長回しで撮られたこの作品は、同じ手法で撮られていたEmmy The Greatの「First Love」のヴィデオを思い出します。適当なようで、リハに時間をかけてそう。最初かなりどうかと思ったレベッカちゃんがヴィデオの最後にはなぜかかわいく見えるという不思議!見事です。男のほうは最初から最後まで冴えないですが(笑)
まあ、”It Doesn’t Have To Be Beautiful”というのにはまったく同意しかねますがね。できることなら美しく生きたいです。
タマス・ウェルズに並ぶ才能を持つオージーSSW新作
メルボルンのシンガー・ソングライターGrand SalvoことPaddy Mannが間違いなくオーストラリアを代表する才能だということは、約1年ぶりの5thアルバム『Soil Creatures』が証明していると思います。
本人が演奏するピアノ、シロフォン、グロッケンシュピール、ベースやドラムの他に、ゲストミュージシャンによるヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ハープ、フレンチ・ホルンなどさまざまな楽器によるゴージャスとは正反対の意味で豊潤なアンサンブルは繊細で美しい。
純粋にソングライティング能力だけで言えば、ひょっとしてタマス・ウェルズより上なんじゃないでしょうか。コーラスを用いたゴスペル・ソングから、シンプルなフォーク・ソングまで、極めて静謐なアレンジのせいか、Paddyの歌はとてもスピリチュアルに聴こえ、タマスのようなエンジェリック・ボイスとは違った神々しさすら感じられます。タマスよりもずっと地味ですが。
前作はそのものずばりな『Death』というアルバムを作っていた彼の興味もまた「悲しみ」と言っていいでしょう。安らかなサウンド、詩的なリリックの端々にフラジャイルさを感じさせます。
「Soil Creatures」というアルバム・タイトルは、ブックレット中に書かれているとおり、つまり「nothing dies here it just changes form into something rich and rotten (strange)」という意味でしょう。大地に生まれ、大地に帰っていく、ということ。なんだか老荘思想的です。
個人的にはmyspaceでも聴ける「Needles」の冒頭の、「she wears a dress like a song wears a voice」というすてきな表現に想像力をかき立てられます。
キャッチーさのかけらもありませんが、聴けば聴くほど味が出る最高のスルメ・アルバム。少なくとも、ぼくにとってはタマス・ウェルズ同様とても大切な1枚になりそうです。
最後に、イタリア人アーティストGiuseppe Ielasiによるマスタリングの巧みさを褒め讃えたいと思います。
Grand Salvo myspace
p*dis : Grand Salvo – Soil Creatures 詳細ページ
soso 限定7インチ入荷!
こちらのエントリーでご紹介いたしました、sosoとフランスのMotionlessのスプリット7インチですが、今回、p*disのウェブショップ限定で少しだけ入荷しました!
soso本人が持っていたストックをわけてもらう形になったので、わずか10枚だけの入荷で申し訳ございません!今回限りの入荷になると思いますので、お求めはお早めに。早い者勝ちなんで!
300枚限定で手書きナンバー入り。両トラックの歌詞カードも封入されています。
特典として、荷物に同封されていたsosoのダウンロードカードを差し上げます。えっと、正直あんまりあげたくないんですが、実は3rdアルバム『Tinfoil on the windows』をフリーダウンロードできるカードなんですよね(苦笑)・・・なんというか、向こうとの文化の違いを感じましたよ。ぼくが持っていてもしょうがないので、せっかくなの差し上げちゃいます!ほんとうはCD買ってもらいたいですけど!7インチと一緒にアルバムがついてくると考えるとものすごく太っ腹ですよね?
オーダーはこちらからお願いします。
p*dis : soso / motionless 7″ 詳細ページ
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