Woodpigeon ニュー・アルバム続報
先日ご紹介したウッドピジョンのニュー・アルバム『Die Stadt Muzikanten』ですが、アートワークが届きました。マーク・ハミルトン自身によるイラストレーションらしいですが、イラストはJeff Kulakによるもので、今回もすてきなアートワークですね。
Boompaのウェブサイトではすでにプリ・オーダーが始まっていて、それによると、カナダ盤は今回も前作同様に、ボーナスCDを加えた2枚組の模様。ボーナスEPのタイトルは『BALLADEER / to all the guys i’ve loved before』。「わたしがかつて愛した男たちへ」って・・・(笑)Balldearはスコット・マシューの代名詞なので、むしろスコットっぽいタイトルです。
Tamas Wells playing at Fringe Festival 2010
来年の1月にシンガポールで行われる「Fringe Festival 2010」というアート・フェスティヴァルにタマス・ウェルズが出演することはすでにmyspaceなどでアナウンスされていましたが、そのフェスのオフィシャル・ウェブサイトがちょうど昨日アップデートされました。
フェス自体は1/13から1/24の期間に開催されますが、タマスが出演するのは1/23。日本でも人気のあるマレーシアのエレクトロニカ・アーティストflicaとのツーマン・ショウになるようですね。
flicaは数年前のデビュー時からp*disでプッシュしてきたアーティストだったので、まさかこんなところで両者が出会うとは思ってもみませんでした。
「Fringe Videos」というセクションではタマス・ウェルズもコメントを寄せています。ヤンゴンの自宅で撮ったと思われる微笑ましいヴィデオです。髪短いですね。
以下は、flicaが音楽を担当しているFringe FestivalのPVです。
ちなみにflicaはニュー・アルバムを今月リリース。まもなくp*disに入荷予定です。
Woodpigeon ニュー・アルバム完成
ウッドピジョンの3rdアルバムがつい先日完成した模様。
myspaceのブログによるとアルバム・タイトルは『Die Stadt Muzikanten』。なぜにドイツ語?と思いきや、「muzikanten」はオランダ語のようです。マックのウィジェットの翻訳機によると、訳すと「Those City Bandmen」。どちらかというと彼らはバンドっていうより「音楽団」って言った方が雰囲気があってる気がしますね。
リリースはカナダのBoompaより来年の1月になるようです。彼らのmyspaceでアルバムのなかから1曲「..And as the Ship Went Down, You’d Never Looked Finer」のライヴ・ヴァージョンが聴けるので、ぜひチェックしてみてください。
数年前にもらっていたデモ音源のうちの何曲かが本作には収録されていますが、こうして完成されたヴァージョンを聴いていると、よくぞここまで成長してくれたと感無量です。個人的にはたぶんカナダのラジオ局のウェブだけで公開されていた超絶名曲「Redbeard」が収録されているのがうれしい。
持ち前のオーケストラル・サウンドはよりダイナミズムを増していて、マーク・ハミルトンの書く最強のメロディーはますますセンチメンタルに。まさにウッドピジョンの集大成的な作品に仕上がっています。なるほど、そういう意味では「Those City Bandmen」っていうのは正しいのかもしれません。(そもそもカルガリーって都会なの?って思っちゃいましたが、人口88万人・・・わりと都会でした。失礼しました・笑)
egil olsen ニュー・アルバムがひっそりとリリース
ノルウェーの孤高のシンガー・ソングライター、エギル・オルセンの2ndアルバム『nothing like the love i have for you』が昨日ひっそりと本国でリリースされました。liricoからも国内盤をリリースしましたソロ・デビュー作『i am a singer/songwriter』からおよそ2年ぶりということになります。前作のタイトルもストレートでしたが、今回もストレートです。「きみへのぼくの愛におよぶものはない」だなんて。
「歌に救われ、シンガー・ソングライターとして覚醒した男の生き様を映したエバーグリーンなデビュー作」と前作を評しましたが、この2年間で彼は自分の立ち位置を一歩も変えていないようです。歌うことこそが存在理由であり、歌だけが救いである青年が作り上げた本作は、ナチュラルすぎて、ただ傑作と呼ぶのをためらってしまうほど、耳になじみます。
もともとそのメロディーからそのポテンシャルの高さを伺わせていましたが、大きな成長を感じさせます。特にアレンジ面でのレベルアップは特筆すべきでしょうか。ジャケットは相変わらず本人による自画像ですが、そこに描かれているように、ウーリッツァー・ピアノが多用されています。前作はほぼギター一本だったのに対して、より多くの楽器が用いられています。全体ではメインの楽器がギターであることは変わらないですが、アルバムのなかで重要な位置を占めている楽曲はすべてウーリッツァーが中心です。あとは生ドラムが入って、よりダイナミックな楽曲も収録されています。
myspaceで聴けるタイトル・トラックの美しさを前にして、ぼくが語るべきことはないでしょう。同じスペシャル・ボイスの持ち主であるタマス・ウェルズはファルセット・オンリーの歌唱法ですが、エギルはファルセットを使いわける歌唱法によって、人間臭さのなかにメランコリーを封じ込めているんだとぼくは思っています。ちなみにこの曲はオフィシャルでフリーダウンロードできます。
以下は、ストリングスとウーリッツァーによる慈しみ深い楽曲「dot」のPVです。
egil olsen – dot
さて、すでにお問い合わせいただいておりますが、申し訳ございません・・・本作はliricoからの国内盤のリリースの予定はございません。「察してください」とか「空気を読んでください」とか言ってごまかすのはいやなので、正直に申し上げると、不況のせいです。なんでも不況のせいにすればいいと思ってるだろう、と言われればぐうの音も出ませんが・・・。
とはいえ、エギル・オルセンをサポートしていくぼくらの姿勢に変わりはないです。いま、ノルウェー盤のディストリビューションを行う方向で調整中です。エギルがツアーに出ているのでなかなか話が進みませんが、おそらくは来月中には入荷できるんじゃないかと思います。CDじゃなくても構わないかたはすでにiTunesでダウンロードできるので、ぜひ聴いてみてください。
egil olsen myspace
egil olsen official site
iTunes : egil olsen / nothing like the love i have for you
low low low la la la love love loveニュー・アルバム発売間近
UKマンチェスターのバンドlow low low low la la la love love love。以前、こちらでちらっと触れていましたが、3rdアルバム『Feels, Feathers, Bog and Bees』がいよいよ今月下旬に発売!
「味のある〜」って言葉で済まされると思っている多くの人に「きみはただ下手なだけだからね」とひとりひとり言ってやりたいとたまにすごく思います(hueにしろliricoにしろ、ローファイなのが共通する持ち味であることはこの際、棚にあげて)。
けど、low low low la la la love love loveには「きみたちだけは下手でもいいからね」と言ってやりたかったのに・・・この最新作で完全に化けてしまいました。あの彼らをここまで仕立て上げ たademプロデュースすげぇ。でもね、音の外れていないlow low lowなんてlow low lowじゃないって思っちゃうから、ちょっとさびしい。けど、最高!!
・・・と、以上はp*disのレコメンドに書いたテキストをそのままコピペ(カッコのなかだけ足しました)。彼らに期待していたのはおそらくぼくだけでしょう。そんなことわかってます。けど、本作で彼らがブレイクしちゃっても不思議ではありません(おそらくしないでしょうけど)!
彼らの最大の武器であるコーラスワークを活かすためにシンプルなアレンジを心がけたように思える1stと、楽曲としてのクオリティーをあげようとした結果、演奏力の拙さが露呈してしまったけど、しょうがないからそのまま出しちゃえ、って出したにちがいないとすら思える2ndの愛すべきベッドルーム・フォーク。
この3rdはベッドルームを飛び出してスタジオでレコーディングされ、特にアレンジ面での変化と、その完成度には驚かされました。けど、アレンジがいくら派手になったからといって、彼らは変わっていません。むしろ、そのフラジャイルさはどんどん増していっているかもしれません。また、収録曲のなかでももっとも地味な「Blackbird 3」をシングルにもってきたのはいかにも彼ららしくていい。それが↓のPV。
low low low la la la love love love – blackbird 3
アートワークには沼地に横たわるシカの亡骸。ジャームッシュの『デッドマン』をちょっと思い起こさせます。川の向こう岸に見える家。すぐ近くで腐りゆくシカの存在には誰もきづかないのです。
low low low la la la love love love myspace
p*dis : low low low la la la love love love / feels, feathers, bog and bees 詳細ページ
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