Zucchini Driveニュー・アルバム『Shotgun Rules』本日よりフリーダウンロード開始!
先日お伝えしましたズッキーニ・ドライヴの3rdアルバム『Shotgun Rules』ですが、本日よりMarathon of Dopeのウェブサイトにてフリーダウンロードがスタート!!
フリーなんでじゃんじゃんダウンロードしてください。そして、お友達にもぜひ広めていただければと思います。こちらからどうぞ!
さて、どんなアルバムになっているのか気になっていましたが、先行で公開されていた、タイトル・トラック「Shotgun Rules」から予想されたとおりのエレクトロ路線の作品に仕上がっています。プロデュースはおなじみのKaeoFLUXと彼のバンドMon.Key.Pod。
以下、トラックリストです。
1. Inhale/Exhale
2. Shibuya
3. Shotgun Rules (with Marina Gasolina)
4. Call the Gods Back in (with Elissa P)
5. Down to the Spine (with M Sayyid from Anti-Pop Consortium)
6. Where the Buffalo Roam (with Seraphim from No Surrender)
7. 200 Motels and Half a Chicken (with Elissa P)
8. We’re all dead, So you know (with Christy Brewster)
9. Lover, Lover, Lover
10. Bony and Sharp
一番の注目はNYの伝説のアンダーグラウンド・ヒップホップ・ユニットAnti-Pop ConsortiumのM・サイード参加のエレクトロ・ラップ・ソング「Down to the Spine」。おそらくMike Laddとのつながりで実現したコラボレーションなのでしょう。
No SurrenderのSeraphimをフィーチャーしたスペーシーなビートが光る「Where the Buffalo Roam」。Seraphimのパートは聴き覚えがあると思ったら、2008年の来日ライヴのときのキー・トラックでした。あのときは80年代色の強いパーティー・ソングだったので、こんなかたちで聴けるとは。
個人的にツボだったのは、前作にも参加していたElissa Pをフィーチャーした「200 Motels and Half a Chicken」。本作のなかでももっともメランコリックなトラックだと思いますが、そのメランコリアの大半を担っているのがブライアン・イーノの「By This River」のサンプリングだと思います。だいすきなんです、この曲。
あとはChristy Brewsterをフィーチャーした「We’re all dead, So you know」。マーチング・ドラム・ビートがさいこうにすばらしい!Christy Brewsterはおそらくイタリアのシューゲイズ・バンドMy Violent Egoのヴォーカリストだと思われます(未確認)。これはヌッチーニつながりでしょう。
けど、やっぱり際立っているのはブラジルのバイレファンキ・バンドBonde do Roleのヴォーカリストだったマリナをフィーチャーした「Shotgun Rules」でしょう。もちろんマリナの個性によるところが大きいのでしょうが、正直なところエレクトロのブイブイしてるかんじが苦手なぼくも認めざるをえないかっこよさ。DJのかたはぜひこの曲をプレイしてほしいですね。
彼らの成長と変化をわりと近くで感じてきたぼくが思うに、本作のサウンドはわりと彼らのコアに近いんじゃないでしょうか。好奇心旺盛で興味が尽きない彼らなので、アルバムごとにサウンドが違うのは彼らの特徴だし、いいところでもあると思いますが、本作でちょうど一周したかんじな気がします。
長々とした説明はもうこのくらいでいいでしょう。とりあえず、ダウンロードして聴いてみてください!!
近々、ニュー・アルバムについてトムにインタビューする予定ですので、こちらも乞うご期待。
egil olsen ニュー・アルバム今月下旬入荷予定
エギル・オルセンのニュー・アルバム『nothing like the love i have for you』のノルウェー盤ですが、今月下旬入荷で調整することができました。
こちらに詳細ページを作りました。
ただいまご予約受付中です!
Zucchini Drive ニュー・アルバム『Shotgun Rules』来週リリース
ズッキーニ・ドライヴのニュー・アルバム『Shotgun Rules』がなんと来週11/5にリリースされるというニュースが飛び込んできました。
今回、彼らがpip skid、the Gumshoe Strut、Birdapresらと共同でスタートした新レーベルMarathon of Dopeからデジタル・ダウンロードのみのリリースとなります。しかもフリー・ダウンロードですよ!上の画像はレーベルのロゴです。おそらくトム作。
今回の試みは彼らにとってゼロからの挑戦だと気合いはいりまくり。タイトル・トラック「Shotgun Rules」がただいまこちらでダウンロードできるようになっています。なんと元Bonde do RoleのMarina Gasolinaをフィーチャーしたエレクトロ・ソング。かっこいい!果たしてアルバムはどんなかんじなのか!?
さらにこちらでは「Shotgun Rules」のノマドによるリミックス・トラックがダウンロード可能。アルバムは間もなくリリースされますが、それまで聴きまくってください!
“質問は簡単なのに答えは難しい” とダメ男は歌う 〜The Boy Bathing
秋ともなると、成熟することについて考えたりします。とりわけ、20代後半の秋でございます。「大人になるとはどういうことなのか」とか「自分はなにになりたいのか」とか、質問はとても単純なのに、それに対する答えはとても複雑です。というか、答えなんてでませんよ。
そんなぼくのようなダメ男の2009年を決して彩ったりしない、ダメ男が歌う汗と涙にまみれた名曲をきょうはご紹介します。
それはニューヨークのバンドThe Boy Bathing (ザ・ボーイ・ベイジング)の昨年リリースのアルバム『A Fire To Make Preparations』に収録された、「The Questions Simple」という曲です。↑のフラッシュプレイヤーで試聴できるので、ぜひ聴いてみてください。めっちゃ名曲です。曲のすばらしさもさることながら、歌詞が泣けます(歌詞はこちらを参照ください)。
ヴォーカルのDavid Hurwitz(ブサメン)の実体験を写したような歌詞のダメっぷり。メロディーの美しさとエモーショナルなヴォーカルがひたすら心に突き刺さります。
彼の歌声は、タマス・ウェルズやクリス・ガノのように決してきれいなものではありません。むしろダミ声です(笑)けど、この声で、(そしてこの顔で)この歌が歌われるからこそ、心に響くんだと思います。
そして、コーラスでもユニゾンでもなく挿入されている女性ヴォーカルがとてもいいかんじなんです。まったく違う旋律を歌う彼女の歌は、決して交わらない気持ちを表しているかのように、とても切なく響きます。あるいは、歌詞が示すとおり、彼にとって叶わない恋を表しているのでしょうか。
‘Cause every poem I’ve written you can take apart
the questions can be simple but the answer hard
how can I finish if I never start
How can I love you with a broken heart?だって、ぼくが書いた詩すべてをきみは酷評するから
質問はシンプルなはずなのに、答えはむずかしい
はじまってなかったとしても、ぼくはどうやってやめればいいの?
傷ついた心でどうやってぼくはきみを愛すればいいの?
なんて青いんでしょう?「Running through the rye, but there is no catcher」なんて歌詞も飛び出して、ひたすら赤面してしまいます。中学生のときに始めて聴いたウィーザーの『pinkerton』を思い出しましたよ。あの頃死ぬほど聴いたのに、いまではあまり聴かなくなったウィーザーのように、この曲もずっとは聴いていないかもしれませんが、少なくとも今年のぼくにとっては大切な1曲です。
かのVan Dyke Parksを虜にしたイスラエルの歌姫Mai Lev
以前、ご紹介したSoap & Skinと並んで、今年のベスト・オブ・新人女性シンガー・ソングライターと個人的に押したい、イスラエルのMai Lev。
11月にベルギーのoffからリリースされるデビュー・アルバム『Birthday』を一足先に入荷しました。内容はさいこう。ジャケットがちょっと惜しい。
本人作曲によるトラックの確かなクオリティー。ピアノや、チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバスなど弦を中心にオーケストラ楽器が多数用いられた壮大な楽曲はジョアンナ・ニューサムの2ndをちょっと彷佛させます。その作品はVan Dyke Parksがストリングス・アレンジを担当していますが、彼がMai Levを絶賛するのも納得。歌い方もちょっと似てるかもしれません。ふたりは来年、ライヴで共演する予定とのこと。
myspaceにあがってる曲はどれもすばらしいですが、とりあえず「Broken」を聴いてください。ちなみにVan Dyke Parks。ぼくの上司は先月オーストラリアで彼のライヴを観たばかりか、名刺交換をした上にサインまでもらったらしい!なんということ!
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