hue and cry

Archive for 7月, 2009

Dakota Suite live @ O-nest

chrishooson

ついに観てしまいました。Dakota Suiteはじめての来日ライヴ!胸がいっぱいになりました。

クリス・フーソンのアコースティック・ギター弾き語りだったのですが、個人的にはそれがかえってよかったと思います。タマス・ウェルズを初めて生で観たときと同じ衝撃、と言うと、タマスのライヴを観た方はそのすごさを想像しやすいと思いますし、ぼくと同様に幸運にも両方を観た方は共感してもらえるんじゃないかと思います。それだけ、クリス・フーソンの生歌はやばかった。

セットリストは把握してないですが、多分12-13曲ぐらい?アンコールをいれて大体70分くらいのショーで、わりと新旧織り交ぜたセットだったように思います。夏だけど期待にこたえて演奏してくれた「Wintersong」は一生忘れ得ないものです。

やたらMCが長い丁寧で、一曲ごとにいろいろ説明していて、結構みなさん驚いていたんじゃないでしょうか。おそらく70分のライヴのうち、MCが10分くらいを占めていたのでは?(笑)驚いたことに彼の奥さんのジョアンナは彼のライヴを観たことがないとのこと。一番近くにいる人なのになんてもったいないんでしょう。彼女と正反対のタマスの奥さんのことを思い出してひとり笑っていました。アルバムごとにクレジットでクリスはジョアンナに対して甘い言葉を捧げているのにも関わらず、彼女はそれに全く気づいていないそうです(笑)もちろん、彼女もふたりの子供たちも会場には現れず。単身赴任状態でのライヴでした。

余談ですが、彼とプレミアリーグ話をできてとても楽しかったです。どのクラブが好きなの?と聞かれたので、「ごめんね、とっても言いにくいんだけど、チェルシーなんだ」とようやく打ち明けることができました。「FAカップのときはごめんね」と何度も「sorry」と言ってたと思います。結局は「敵の敵は味方」的なかんじでリヴァプールの悪口を言い合いながら、交流を深めました。

今度はバンドで来るよ、というクリスの言葉を信じたいですけど、その「今度」が来る確率はぼくの経験上、とても低いと思っています。昨日今日と、土曜日の大阪公演を観に行こうかと本気で悩んでいたぐらいです。お金がないので青春18きっぷで。けど、体調があまりすぐれないので、ちょっと無理かな・・・。

土曜の大阪公演と、日曜の奈良公演、行くチャンスがある方は楽しんできてください。行こうか迷っている方がいたら、おせっかいではありますが、絶対に観るべきです!!

Scott Matthew インタビュー @ ART YARD Informer

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スコット・マシューのインタビューがフリーペーパーART YARD Informer のウェブサイトに掲載されています。興味深いインタビューですので是非チェックしてみてください!

ここでのインタビューで次のアルバムのことを少し話していますが、どうやらいろんなアーティストとデュエットしたいみたいですね。友人のJoan as a police womanとかChris Garneauなんかと一緒にやるみたいですよ。当分先のことなので、どうなるかわかりませんが(笑)

ART YARD Informer | Scott Matthew -クリエイターとしての哲学-

Matt Elliott参加のドリーム(aka ナイトメア)バンドThis Immortal Coil

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またまたMatt Elliottネタにおつきあいください。先生が現在所属しておられるフランスのレーベルici d’ailleursが長年温めていたプロジェクト=This Immortal Coilが今秋ついにリリースされる模様。

メンバーはMatt Elliottの他、Yaël NaimBonnie Prince BillyYann TiersenDAAUChapelier FouSylvain ChauveauChristine OttOktopusNightwoodDavid Donatienというレーベル周辺アーティストを中心とした超豪華バンドです。

このプロジェクトは上記アーティストたちによるUKの80年代のインダストリアル/エクスペリメンタル・バンドCoil(Throbbing Gristle、Psychic TVのピーター・クリストファーソンによるバンド)のトリビュート・プロジェクトです。名前からしてThis Mortal Coilのパロディですが、This Mortal Coilというユニットが作られた経緯を意識しつつ、Coilのトリビュートということもあって名付けられているようですね。

さて、Matt先生ですが、ここでは全部で4曲に参加しているようです。しかもそのうちの3曲はなんとMatt Elliott & Yann Tiersenで!つまり、Third Eye Foundationのリミックス・アルバム『i poo poo on your juju』収録の「La dispute」の名リミックスのコンビですよ!

とりあえず、myspaceでそのコンビによる「love secret domain」が聴けるので、ぜひチェックを。めちゃくちゃかっこいいですよ。リリースは10月なのでまだまだ先の話ですが、要注目です。

ちなみにmacのCM曲でブレイクしたYaël Naimがさりげなく参加しているので、それによって一般的にも注目を集めて、Matt先生の認知度も少しはあがればいいな、と思ってます。まあ、ありえないでしょうけどね。

This Immortal Coil myspace

Scott Matthew 来日公演映像

スコット・マシューの先日の来日公演の映像をYouTubeにアップしました!スタートを飾った「Community」。とびきりのサッド・ソング「For Dick」。そして、失神しそうなくらい美しかった「Frineds and Foes」の3曲です。ライヴを観たかたも観ていないかたもぜひご覧ください。会場のすてきな雰囲気もすこしは伝わるんじゃないかと思います。ほんとうはこの映像の10倍増しで幻想的でしたけど!


Scott Matthew – Community (live in Tokyo)


Scott Matthew – For Dick (live in Tokyo)


Scott Matthew – Friends and Foes (live in Tokyo)

女性の涙に勝るものはなし 〜ベルギーのニヒリストkrengのデビュー作

Kreng-lautopsieCD

なんでもかんでもMatt Elliottを引き合いに出すのはぼくの悪いクセなんです。引き合いに出したところで通じる人は数少ないというのに(笑)でも、どうしてもMatt Elliott的なものを求めてしまうんですね。先日、女性版Matt Elliottを紹介しましたが、今回も彼と同じにおいを感じるアーティストを紹介します。

ベルギーの作曲家Pepijn CaudronによるプロジェクトKrengのデビュー・アルバム『L’Autopsie Phénoménale De Dieu 』。リリースは数多くのポストクラシカル作品をリリースするノルウェーの信頼のレーベルMiasmahからです。タイトルからして「神の感覚的解剖」ですし、アートワークも明らかに“何か”が写っています(笑)

そのシネマティックなサウンドはとても美しいのですが、快適な美しさではありません。不協和音がところどころ心を震わせるゴースト・ソング。特にぼくの耳を引いたのは、myspaceでも聴ける「Meisje In Auto」(オランダ語で「Little girl in car」)。ショパンの前奏曲弟20番ハ短調と女の子の泣き声をサンプリングしたショッキングな楽曲です。聴いているのが不安でつらくなるぐらいですが、それでも何度もリピートしてしまうという。ぼくのなかのサド心とマゾ心のどちらをくすぐられてるのかよくわかりませんが・・・。ちなみに泣き声以外にも悲鳴とかもたくさん使われています。

というわけで、気になるかたは聴いてみてください。紹介しておいてアレですが、あんまりオススメはしません。

Kreng myspace
p*dis : Kreng 『L’Autopsie Phénoménale De Dieu』購入ページ

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