いよいよ今週末!Tamas Wells Japan Tour 2010!ショート・フィルム上映会もあります!
今週末へと迫ってきましたタマス・ウェルズのジャパン・ツアー!
気が弱いぼくはツアー前はいつも精神的プレッシャーで具合が悪くなるんですが、今回も例外ではなく、実のところ、朝が来たら12/6になってたらいいのにと毎晩思ってたりもします。予約してるひとがひとりも来ないことだってありえるわけで、そういう嫌な想像ばかりをしているわけですが、もちろん2年ぶりのタマス・ウェルズとの再会も楽しみでしかたありません。「今度は冬の日本に来たい」と彼はずっと言ってきたので、この季節をどのように感じるんでしょうね?
twitterではアナウンスしてましたが、ツアーに関する新たなニュースをここにも書いておきます。何度か取り上げてきましたタマスのミャンマーでのレコーディングとインタビューから構成されるドキュメンタリー・ショートフィルム『the houses there wear verandahs out of shyness』ですが、なんとか日本語字幕も間に合ったので、今回のツアーで全世界初公開となる上映会を行うことが決定!
いまのところは各日ライヴ前に上映する予定です。特に東京公演のふたつは撤収の時間の関係で時間を遅らせることができないため、できるだけ開演時間に間に合うようにお越しいただきたいと思います。
あと新しいニュースは・・・そうだ、今回、タマス・ウェルズはギター以外にピアノ弾き語りも披露するそうですよ。どの曲なんでしょうね?楽しみに待ちましょう。
Tamas Wellsショート・インタビュー
大好評の新作『Thirty People Away』ですが、ずいぶんと前にタマス・ウェルズに訊いていた質問に対する返答が、ミャンマーのインターネットの規制や中国ツアーなどの関係で、リリース後になって返ってきました。なかなか興味深い内容だったので紹介したいと思います。ほんとはライナーノート用だったので、この内容をそこに反映できなかったのはすこし残念でもあります。
質問が少ないのは、彼の忙しさを考慮した結果、最低限の質問だっただけで、実際は訊きたいことはいっぱいあるんですよねぇ。でも、すぐに会えますし!
Marathon of Dope 1stコンピレーション!
Zucchini Driveのトムが中心となって運営するレーベルMarathon of Dopeの1stコンピレーションがリリースされました。全13曲収録でオール・エクスクルーシヴ。下記のリンクでフリーダウンロードできます。
Marathon of Dope – Compilation Vol. 1 (MOD011)
Track list:
01. Elissa P – Way to get Clean
02. Birdapres – Busy Signal
03. Pip Skid & Zucchini Drive – Chain Combo
04. Passage – Money Clip
05. Madame Psychosis – Defect
06. The Gumshoe Strut & Yy – Pandemic Fever
07. Nomad – Hajani
08. Speed Dial 7, Mike Ladd & Marcus Graap – The Plague
09. John Smith & Murdock – Eleven Eleven
10. KaeoFLUX – Nic Fit
11. Mike Ladd – Black Playmobil
12. We gots the Moneys – Inconvenient
13. Nuccini! & Bleubird – I love Small Things too
個人的に注目はやはりなんといってもアルバム製作中というNomadの新曲「Hajani」!前作『Cats and Babies』でのギター弾き語りスタイルから一歩踏み出した感のあるメロディー。このひとの存在感はやはりなんとも言いがたいですね。2ndが1stほどの評判を得られなかったことですこし思い悩んでもいたようですが、Nomadという才能はなにをやったとしてもオリジナル。ぼくは期待しています。
そしてBleubirdをフィーチャーしたNuccini!の名曲「I love Small Things too」がついに音源化!もう3年も前になる2007年の来日公演のときにNuccini!が演奏したインスト曲「Domnei des amantes」にBleubirdがラップをのせたものなのですが、これがもう震えるほどの名曲なんです。ぼくは彼から何年も前にもらったこの曲のMP3をひとりじめにしたり、ひそかにDJでかけたりもしました。傑作デビュー・アルバム『Matters of Love and Death』の次に出るアルバムはぜひhueからリリースしたいと思ってたら、もらったデモがエクスペリメンタル・ドローンで困ったというネタもいまは昔。それでもぼくはいまだに彼のプロデューサーとしての才能を信頼しています。とにかく、フリーですのでこの名曲はチェックしてもらいたいです。
Matt Elliott aka The Third Eye Foundationインタビュー
つい先日、10年ぶりの新作『The Dark』をリリースしたばかりのThe Third Eye FoundationことMatt Elliottのインタビューをp*disのウェブサイトにアップしました。
Matt Elliottに対してぼくが尋常ならざる愛情を持っていることはすでにこのブログでも何度か書いていることだと思いますが、それだけに今回のインタビューはとても緊張したというか、質問を考えるのもいつもより気を遣いました。怖そうなイメージを抱いていたし(笑)
とにかく、日本語のインタビューはとても貴重なものだと思います。今回のインタビューを行うにあたって、Matt Elliottが一体どうしてあれほどまでの怒りをもてるのかということを以前から不思議に感じていたのですが、絶望がアパシーにつながらずに怒りへと向かうMatt Elliottの誠実さのようなものをぼくは感じとりました。
全体的にインタビュアーが空回り気味だと思いますが、ツアー中の忙しいときにも関わらず、誠実に対応してくれたMatt Elliottに感謝したいと思います。
あと、ぼくはいつもなぜかMatt Elliottのファンなんてぼくを含めて、日本に数人しかいない気がしていたのですが、思ってたよりたくさんいることが知れてうれしかったです。
Tamas Wellsドキュメンタリー・ショート・フィルム続報
以前、タマス・ウェルズとイタリアの映像作家Fabrizio Polpettiniのコラボによるショート・フィルムについて書きましたが、その続報になります。
当初、アルバムのリリースに合わせて公開予定でしたが、インターネットでの完全公開はすこし先になりそうです。この作品はクリエイティヴ・コモンズ・ライセンスのもとに製作されています。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのうち、表示(Attribution)、非営利(Noncommercial)、改変禁止(改変の禁止。No Derivative Works)の項目が付与されており、作家はこの作品がインターネット上で自由に閲覧配布することを望んでいます。
ではなぜ公開が遅れているのかというと、映画祭への出品の準備を行っているからで、それ次第ということらしいです。なので、いま現在、日本語の字幕を作成しているところなのですが、それができ次第、期間限定での公開を検討しています。
あるいは来月の来日公演での上映会も行えればいいなと個人的には考えています。長さは15分なので、演奏の支障になる心配もないですし。そこで初公開するのもいいかもしれないなぁ、と、やりたいことはたくさん出てくるので困りますね。
映画は『Thirty People Away』のレコーディング風景を中心に、ミャンマーでの生活などについてタマスが語るというもの。「「戦いの終わり」を意味する名の街で生まれた、決して失われないイノセンス。」とは最初にぼくがこの作品についてウェブで記したキャッチなのですが、彼にとってもはや第2の故郷とも言えるミャンマーでの生活が彼の音楽の大部分を占めるということがこの作品ではっきりと分かるようになっています。
最近、軍事政権が選挙で圧勝という白々しいニュースが届いたりもして、実際、彼とはいまメールのやりとりが満足にできない状況です。以前はメールの内容を検閲され削除されたりもしたりと、コミュニケーションがうまくとれなくて、ぼくとしてはいつももどかしく思うのですが、タマスもかの国の問題に悩まされつつも、それ以上に愛情を注いでいるのです・・・。
あの美しい歌がどのようなところで生まれるのか・・・それだけで観る価値のある作品だと思いますよ。
さらなる続報は随時お知らせいたします。乞うご期待!
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