hue and cry

Archive for 9月, 2008

Matt Elliott 『Howling Songs』

Matt Elliottのニューアルバムが出ます!と言ったところで喜ぶ奇特な方は日本では20人くらいしかいないとは思いますが、日本でも有数のMatt Elliottファンだと自称するぼくですので、これは書かせてください。

というわけで、Matt Elliottの『Drinking Songs』、『Failing Songs』に続くニューアルバム『Howling Songs』が10月にリリースされます。Matt Elliottについて書くには何字あっても足りないので、以下、ぼくがp*disの受注用に書いた端的なテキストですので、参考にしてください。

third eye foundationことmatt elliottが放つ、『drinking songs』『failing songs』に続く “絶望歌の三部作”の最終章。その名も『howling songs』。UKエレクトロニック・ミュージックの象徴的存在であった彼がラップトップを捨て去り、シンガー・ソングライターとして覚醒する過程が前作『failing songs』までに刻み込まれていました。本作では強すぎる自己沈潜と自己批評の結果、絶望を通り越して、世界に対する怒りが渦巻いているかのようです。前作で聴くことができたスラブ・ミュージックをアレンジした繊細なフォークの美しいメロディーをずたずたにするディストーション・ギター・ノイズの狂気。これまでで最も内省的で悲劇的でありながらも最も凶暴で恐ろしい作品です。まるで幽霊が歌うようなmatt elliottの歌声は、恐怖とはなにかということを問いかけているかのよう。ジャケットも過去最高に恐ろしいです。ちなみに2009年にはなんとTEFが復活との情報が!?

liricoでずっとプレゼンテーションしてきた「かなしみ」を軽く通り越して、彼が歌うのは「絶望」です。共感の余地すら与えない圧倒的な感情の塊を受け止めるのはなかなか至難の業だと思います。正直なところ、オススメはできないです。気軽には聴けないですし、この作品を聴かずに済む人生のほうがずっと幸せだとすら思います。覚悟のあるひとだけ聴いてください。

「I Name This Ship The Tragedy, Bless Her & All Who Sail With Her」という深い曲名に思わず唸ります。かつて自らの人生を「sinking ship」に例えた彼ですが、ここでは私たちが生きる世界そのものを「悲劇」と名付けてしまいました。この作品で唯一不協和音の聴かれない穏やかなインスト曲に「Song For A Failed Relationship」と付けてしまう彼の批評性を理解してくれるひとはやはりあまりいないのかもしれませんね。上記のとおり、2009年にはなんとThird Eye Foundation名義のアルバム・リリースも予定されているようです。再びラップトップを手にした彼がどんなすごい音を鳴らすのか、想像しただけで恐ろしいです…。

試聴はmyspaceで。
http://www.myspace.com/mattelliotandthethirdeye

日本入荷は10月下旬予定です。

Scott Matthew ‘In The End’が2位にランクアップ!

MONGOL800の壁は厚い(笑)ていうか、このチャートは毎日更新されるみたいですね。
このまま是非1位にまでのぼりつめてほしいです。
ちなみにアルバムは1位をキープしています!

Scott MatthewがiTunesオルタナティブ・チャートで1位!

ただいま、iTunes Storeのオルタナティブ・ページのトップバナーでスコット・マシューが展開中です。あとトップページでもバナーが貼られており、いたるところに彼の”weeping birds”のジャケが見られます。

その甲斐あってか、9/19(金)の正午の時点でなんとアルバムがオルタナティブ・チャートで1位に位置しています!レディオヘッドやベックより上です。

↓が証拠キャプチャです。

さらに、名曲「In The End」がソング・チャートで3位!

↓が証拠キャプチャです。

果たしてこのチャートがどの程度の期間内でのものなのか知らないですが、これはなかなかの快挙ですね。この調子でがんがん売れて行ってほしいものです。ダウンロードだけじゃなくCDも!

こちらでダウンロード購入できます:
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=289191906&s=143462

Scott Matthew ライヴ映像

先週ついに発売したスコット・マシュー、おかげさまで好評です。今年の5月にオランダで行われた彼のライヴ映像がまるまる以下のサイトでご覧になれます。

Scott Matthew live at Paradiso
http://www.fabchannel.com/scott_matthew_concert

チェロ、ピアノ、ベースのバンドメンバーに、スコットがウクレレとヴォーカルというちょっと変わった4人編成。ここ最近はずっとこの編成でツアーを行っているようです。パフォーマンスが最高なのは言うまでもないことですが、曲間のMCや仕草などから伺い知ることができる彼のチャーミングなキャラクターも必見です。憂いのある視線、ちょっと失敗したときの苦笑、そして、トレードマークであるもじゃもじゃヒゲといつもつけている金のネックレスに秘められた謎・・・、そのすべてが魅力的にうつります。この映像をご覧いただければ男女問わずきっと彼のことが気になって仕方ないでしょう。それだけ人を惹き付ける存在感を持っていると思います。

ニール・ヤングの「Harvest Moon」やスミスの「Heaven Knows I’m Miserable Now」なんかのカバーも披露していて、それらも実に素敵。ウクレレの弾き語りによるスミス・カバーなんて特に最高です。ちなみにYouTubeではスコットによるエリオット・スミスの「Between The Bars」のカバーやヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Candy Says」のカバーとかも観れるので、興味のあるかたはチェックしてみてください。

いつか日本でも彼のライヴを観れるようにがんばりますよ。その前にCDをたくさん売らないと!

hue interview @ UGSMAG

カナダのUGSMAGにhueがインタビューされました(笑)

http://ugsmag.com/features/label-spotlight/hue/

笑えるというか恥ずかしいというか・・・。そんなにたいしたことを答えているわけではないのに、トップページにバナーがあったりして大仰でいやになってしまいます・・・(苦笑)実はお盆前には返答していたのですが、ずっと写真を要求されていたのにぼくがほったらかしにしていたら、向こうから「じゃあ、もうこれ使うからな!」とsosoといっしょに写っているひどい写真を載せられそうになったので、「それはちょっと・・・」とようやく上記のリンクの写真を送ったという。早速インタビューに対するコメントが寄せられていて、sosoたちが嬉しいことを書いてくれています。愛されていますね、ぼくは(笑)知らない人たちからもコメントされていて、戸惑いますが・・・。

というわけで、内容は読まないでくださいね。

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