hue and cry

Tamas Wellsドキュメンタリー・ショート・フィルム続報

以前、タマス・ウェルズとイタリアの映像作家Fabrizio Polpettiniのコラボによるショート・フィルムについて書きましたが、その続報になります。

当初、アルバムのリリースに合わせて公開予定でしたが、インターネットでの完全公開はすこし先になりそうです。この作品はクリエイティヴ・コモンズ・ライセンスのもとに製作されています。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのうち、表示(Attribution)、非営利(Noncommercial)、改変禁止(改変の禁止。No Derivative Works)の項目が付与されており、作家はこの作品がインターネット上で自由に閲覧配布することを望んでいます。

ではなぜ公開が遅れているのかというと、映画祭への出品の準備を行っているからで、それ次第ということらしいです。なので、いま現在、日本語の字幕を作成しているところなのですが、それができ次第、期間限定での公開を検討しています。

あるいは来月の来日公演での上映会も行えればいいなと個人的には考えています。長さは15分なので、演奏の支障になる心配もないですし。そこで初公開するのもいいかもしれないなぁ、と、やりたいことはたくさん出てくるので困りますね。

映画は『Thirty People Away』のレコーディング風景を中心に、ミャンマーでの生活などについてタマスが語るというもの。「「戦いの終わり」を意味する名の街で生まれた、決して失われないイノセンス。」とは最初にぼくがこの作品についてウェブで記したキャッチなのですが、彼にとってもはや第2の故郷とも言えるミャンマーでの生活が彼の音楽の大部分を占めるということがこの作品ではっきりと分かるようになっています。

最近、軍事政権が選挙で圧勝という白々しいニュースが届いたりもして、実際、彼とはいまメールのやりとりが満足にできない状況です。以前はメールの内容を検閲され削除されたりもしたりと、コミュニケーションがうまくとれなくて、ぼくとしてはいつももどかしく思うのですが、タマスもかの国の問題に悩まされつつも、それ以上に愛情を注いでいるのです・・・。

あの美しい歌がどのようなところで生まれるのか・・・それだけで観る価値のある作品だと思いますよ。

さらなる続報は随時お知らせいたします。乞うご期待!

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