hue and cry

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hueニュー・コンピレーション『Hip Hop Hums』

liricoのデジタル・コンピ『Saddest Songs』につづき、hueのほうでもコンピレーションを作りました。その名も『Hip Hop Hums 〜ハナウタ・ヒップホップ〜』!!こちらもiTunes限定リリースで3/31よりダウンロード開始です。

例によってSEO的配慮によりやぼったいサブ・タイトルがついておりますが、テーマは「鼻歌」。2006年に作った最初のコンピ『hue and laugh and cry』の続編という位置付けで、「泣けるヒップホップ」と呼ばれるすべてのものにそっぽを向く、独特の軽やかさと自由を持ったトラックを集めました。

非ラップ、非うた、非ポエトリーリーディング・・・カテゴライズ不要。ヒップホップをあえて名乗っていますが、そんなのただの名前です。

トラックリストはこんなかんじ。

01. Zucchini Drive / Earth To Kurtwood
02. Epic & Nomad / Another Left Wing Peace Song
03. Zoen and Andrre / Lonely Kid ※
04. Cavemen Speak / Brothers In Life
05. Otem Rellik / Warm Pockets (feat. Astronautalis)
06. Set In Sand / In a sense a flowers (Joseph Minadeo remix) ※
07. Zoen / Melancholie ※
08. Factor feat. Nomad / Home Again (remix) ※
09. Oskar Ohlson / Rauchzeichen (feat. Audio88)
10. Factor / Snow Harp ※
11. soso / Birthday Song
12. Motionless / Us Anymore (feat. Thesis Sahib)
13. Nuccini! / A Divine Example
14. soso / Hungover For Three Days Straight (Don’t Matter)
※Previously unreleased

hueにとってなじみのある連中がほとんどですが、新顔もちらほら。全14曲中、5曲が未発表音源です。そのなかでも注目はNomadとFactorが組んだ奇跡的名曲「Home Again」(Factor『Chandelier』収録)を生バンドでリミックスしたトラックでしょうか。まさに鼻歌と呼ぶにふさわしいNomadの軽さにバンドの重厚感が加わったアガる1曲になっています。

Set In Sandの「In a Sense a Flowers」をLow in the SkyのJoseph Minadeoがリミックスしたトラックも最高。原曲に軽さを加えた牧歌的なリミックスになっています。

そして、もっとも重要なのが、フランスのとZoën と、AndrRomakのAndrreが組んだ「Lonely Kid」。たとえば、『hue and laugh and cry』における「Another Tomorrow」と同じ、というとわかりやすいでしょうか。「Another Tomorrow」が「卒業」だとすれば、「Lonely Kid」は「入学」のアンセムという勝手なイメージです。映画『シン・レッド・ライン』で使用されたメラネシアン讃歌を大胆にサンプリングした疾走感と高揚感のある超名曲。Zoënの文句なしのビートがすばらしいのは言うまでもありませんし、Andrreのいい意味での若さや青さが爆発したヴォーカルに感動しないものはいないでしょう。ちょうどぼくがメラネシアン讃歌について書いたこのエントリーと同じ時期にこの曲と出会い縁を感じたのをはっきり覚えています。多くのひとに聴いてもらいたい1曲です。

・・・ってこの曲だけをダウンロードされるのもアレなので、1枚のアルバムとしてもすばらしいですよー・・・と付け足したかのように小声で言っておきます。ぜひ、アルバムとしてダウンロードしてください。900円でございます。

『Hip Hop Hums』詳細/試聴:

http://www.inpartmaint.com/hue/hue_title/DDIP-3026.html