hue and cry

Scott Matthewニュー・アルバム完成/”SHOOT THE PLAYER”出演

かなしいバラードしか歌えないあの男が帰ってきます。

スコット・マシューの3rdアルバムがついに完成しました。タイトルは『Gallantry’s Favorite Son』。

マスタリング前の音源を聴いたところ、よりアレンジに凝った2nd『There is an ocean that divides…』に比べるとシンプルな音作りをしている印象でした。マスタリングで随分と変わってくると思うので、ここでは多くは書きませんが、参考なる映像をご紹介。

ニューヨークの映像作家のAmelia Tovey と Jonathan Waldによるテイク・アウェイ・ショー系ウェブ「SHOOT THE PLAYER」にスコット・マシューが出演。新作収録の新曲を初披露しています。演奏されたのは、「Sinking」と「Sweet Kiss In The Afterlife」という新曲と、来日公演のアンコールの最後でも演奏した、「You Belong to Me」のカバーの3曲です。

Scott Matthew: Sinking from shoottheplayer.com on Vimeo.

Scott Matthew: Sweet Kiss In The Afterlife from shoottheplayer.com on Vimeo.

Scott Matthew – You Belong To Me from shoottheplayer.com on Vimeo.

ニュー・アルバムは6月リリースとオフィシャルにアナウンスされていますので、楽しみにお待ちください。

SHOOT THE PLAYER : SCOTT MATTHEW

The Leisure Society メイキング・ヴィデオ『Inside the Murky Water』

4/21にリリースされるThe Leisure Societyの『Into the Murky Water』のメイキング・ヴィデオ『Inside the Murky Water』がamazon.co.ukにて、エクスクルーシヴで公開されています。

2010年3月に行われた最初のレコーディング時の映像を編集したメイキングで、アルバムのなかでももっともおおらかで落ち着いた曲調の「Although We All Are Lost」が使用されています。

今週中には「This Phantom Life」のミュージック・ヴィデオや他の試聴音源も公開予定です。

(えっと、このメイキングのリンク先はamazon UKですが、できれば国内盤を買って欲しいです・・・(笑))

amazon.co.uk 『Inside the Murky Water』

Liricoニュー・リリース The Lesiure Society『Into the Murky Water』〜にごった水のなかで鳴らされた希望のうた〜

お待たせしました!

4/21発売のThe Leisure Society『Into the Murky Water』のインフォメーションをLiricoウェブサイトにアップいたしました。

The Leisure Society『Into the Murky Water』
http://www.inpartmaint.com/lirico/lirico_title/LIIP-1510.html
The Leisure Societyアーティスト・プロフィール
http://www.inpartmaint.com/lirico/lirico_artists/leisure_society.html

ここに書いてあることはすべてプロモーション用におおげさに盛っているわけでは全くなくて、むしろ控えめに書いたぐらいです。

タマス・ウェルズがブログで書いた「ソングライティングについて」において、京都で共演したシャロン・ヴァン・エッテンに対して次のように述べています。

「ソングライティングは、あるときはチャレンジしても完全に失敗するのに、また別のときはチャレンジしなくてもすばらしい何かが見つかってしまうような、形を持たないものなんだ。どこかそこに秘密があるとすれば、たぶん、Sharon Van Ettenはそれをすでに知っていると思うよ」

ソングライティングの秘密を生まれながらにして知っているソングライターもいれば、それを知ることもないままいなくなるソングライターもいます。The Leisure Societyのソングライターであるニック・ヘミングは20年にもわたる音楽キャリアのなかでようやくその秘密を知ったのだと思います。そう、このバンドはまだほんの新人だと言えますが、彼のキャリアはもはやベテランです。タマス・ウェルズの一歳上。タマスもそうでしたが、遅咲きですね。

ニック・ヘミングは次のように語っています。

「ぼくらは未来のクラシックを作りたくて、この作品にアプローチしたんだ。すべての音符、すべての楽器にいたるまで執着したよ 」

20人もの参加ミュージシャン、30種類以上もの楽器。ポップ・ソングを愛するものならば、彼らのこの作品におけるポップに対する執着心は恐怖感すら覚えるものかもしれません。イギリスでベストのソングライターになろうとする強い意志。ありとあらゆる音楽が鳴らされてしまったこの時代において、ここまで明確にポップソングで希望を鳴らしたバンドがいたでしょうか。

幸福にも彼らを応援するミュージシャンが何人もいますが、ブライアン・イーノもそのひとり。今回、コメントを寄せてくれています。

「ザ・レジャー・ソサエティの1stはまさに宝石で、その年のベスト・アルバムのひとつだった。毎朝聴いていたぐらいだよ。2ndはさらにすばらしくなっているね。彼らの音楽はフレッシュで、輝いていて、高揚感がある。釣り人のバッグよりキャッチーだよ」(ブライアン・イーノ)

発売まで一ヶ月を切りました。この希望の音楽とともに、多くのひとの止まってしまった時間が、生活が、また動きはじめればいいなと願っています。

J-A-P-A-N: A Fake Four, Inc. Japan Relief Benefit EP / Fake Four 東日本大震災救援EP

震災が起こってから、さまざまなアーティストが日本のためにチャリティー・コンピを作って、セールスを義援金にあててくれています。その迅速な行動力はすごいと思いますし、日本への思いやりはほんとうにありがたく思います。

きょうご紹介するのはCeschiのレーベルFake Four Inc.が企画したチャリティー・コンピ。Circle into Squaresでデジタル販売され、その全収益はRelief Internationalを通じて、被災者への支援及び被災地の復興のために使われるそうです。

これから寄付をお考えのかたがいれば、こちらもチェックしてみてください。

参加アーティスト(順不同)
Myka9
Sole
Radical Face
Jared Paul
Awol One
Moka Only
Factor
Ceschi
Kaigen
Leif Kolt
Gregory Pepper
Greencarpetedstairs
Enver Hampton

1. J-A-P-A-N
Vocals by Myka9 and Moka Only
Produced by Factor

2. The Great Deluge
Vocals by sole, Leif Kolt, Jared Paul, Kaigen and Greencarpetedstairs
Produced by Leif Kolt

3. No Easy Way to Grow
Vocals by Ceschi & Awol One
Produced by Factor
Additional vocals by Kaigen
Bass by Enver Hampton
Piano by Gregory Pepper

4. Fukushima Tokyo Electric Russian Roulette
adaptation of Hiroshima Nagasaki Russian Roulette by Jim Page
Vocals by sole
Produced by Radical Face

J-A-P-A-N: A Fake Four, Inc. Japan Relief Benefit EP by Fake Four, Inc.


“The Great Deluge”

Circle into Square : J-A-P-A-N: A Fake Four, Inc. Japan Relief Benefit EPをダウンロード

またいっしょに歌える日まで

しばらくブログを書くのを怠っていましたが、そろそろ再開していこうと思います。

震災に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。被災地の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

そう書かなくても誰もが真剣に思っていることですし、そう書いてしまったそばから、思いやりが消費されて、なにかの引用句のように冷たく映るように思えて、震災のことを書くのをずっと思い悩んでいました。

凄惨で残酷な出来事を前に、できるかぎりの節電と、じぶんなりの寄付でしか役に立てないじぶんがあまりにも無力でなにもできないことに愕然としました。世界で流れる音楽を広めることはぼくにはできても、鳴り止んだ音楽をふたたび鳴らすことはぼくにはできないから。

ぼくのレーベルの作品は、かなしみを決して忘れないために鳴らされた音楽ばかりです。あなたの世界の音楽がまた鳴りはじめたならば、タマス・ウェルズのうたが届けばいいのにと思っています。

こころに余裕があるならぜひこの映像をご覧ください。先日の日本でのライヴの映像です。

みんなにコーラスを担当してもらった「I’m Sorry That The Kitchen Is on Fire」。このひとの笑顔には不思議な力があるんです。こころに刺さったとげを一本一本やさしく抜いてくれる。姿は見えなくても暗闇のなかからみんなの声が聞こえてきます。「わたしのこころはあなたとともにいます」ってこういうかんじ?

またいっしょに歌える日が来るまでずっと待っています。

最後に、ぼくのかわりにタマスのメッセージを記しておきます。

「日本のみんな、この災害が起きてぼくはみんなのことをいつも考えている。ニュースであらゆる悲劇を聞いてとても悲しい・・・みんなやみんなの家族や友人がみんな安全であることを祈ってるよ」

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