hue and cry

“夢の中にだけ存在する世界” Firefliesニュー・アルバム!

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タマス・ウェルズが昨年来日したとき、最近のお気に入りだと教えてくれたのが、このFireflies。シカゴのLisle Mitnik(ライル・ミトニク)によるワンマン・バンドです。シンガーソングライターという言い方を彼は好まないようで、Firefliesはあくまでもバンドなんだと言い張ります。

そんな彼が2007年のオフィシャル・デビュー・アルバム『Goodnight Stars, Goodnight Moon』(タイトルがすてき)につづく2ndアルバム『Autumn Almanac』を完成させました(ちなみにキンクスに同名の曲があります。)。

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「夢の中にだけ存在する世界」という本作のコンセプトにふさわしい、「ちいさな雪玉サイズの宇宙」と自ら表するピュアでラヴリーな曲の数々は、すべてのインディー・ポップ・ファンの胸を突き刺すことでしょう。

前作は良い意味でも悪い意味でもローファイ・レコーディングでしたが、本作では格段にレコーディングのクオリティーが向上し、特にミックスとマスタリングがよくなった印象。ちいさなベッドルームで形作られたドリーミーな世界はとてもささやかで、ずっと浸っていたいと思わせるようなファンタジー溢れるインディー・ポップです。

また、彼は大の日本好きで村上春樹の小説と宮崎駿アニメ好きの上、「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽を手がける植松伸夫に影響を受けているため、その美しいメロディーには日本人の琴線に触れる部分があると思います。

ちなみにアートワークにも用いられている写真のいくつかはご覧の通り日本のもので、どうやら彼の日本の友人とのコラボレーションだそうですよ。

さらにmyspaceの音楽スタイルの欄には「daradara to fuwafuwa to kaze ni fukareru mama fuusen mitaku iraretara donna ni suteki kana」という日本語が・・・なんだこれはと思って調べたところ、なんと日本のガールズバンドZONEの「+.-.×.÷」という曲のリリックの一節だそうです(笑)

かつてリリックに「Abe Natsumi(安倍なつみ)」を登場させたNoltoと肩をはりそうですね。どいつもこいつも日本が好きだね!

なにやら盛り上がっているThe Pains of Being Pure at Heartとか好きな人も気に入ってくれるんじゃないでしょうか。あそこまでノイジーではないですけどね。個人的にはThe Clienteleの1stを思い出します。あのアルバムいまだに大好きです。

というわけで、本作は来月発売です。p*disでも取り扱いますので、ぜひ聴いてみてください。

Fireflies myspace
Fireflies official website

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