hue and cry

Archive for 3月 23rd, 2011

またいっしょに歌える日まで

しばらくブログを書くのを怠っていましたが、そろそろ再開していこうと思います。

震災に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。被災地の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

そう書かなくても誰もが真剣に思っていることですし、そう書いてしまったそばから、思いやりが消費されて、なにかの引用句のように冷たく映るように思えて、震災のことを書くのをずっと思い悩んでいました。

凄惨で残酷な出来事を前に、できるかぎりの節電と、じぶんなりの寄付でしか役に立てないじぶんがあまりにも無力でなにもできないことに愕然としました。世界で流れる音楽を広めることはぼくにはできても、鳴り止んだ音楽をふたたび鳴らすことはぼくにはできないから。

ぼくのレーベルの作品は、かなしみを決して忘れないために鳴らされた音楽ばかりです。あなたの世界の音楽がまた鳴りはじめたならば、タマス・ウェルズのうたが届けばいいのにと思っています。

こころに余裕があるならぜひこの映像をご覧ください。先日の日本でのライヴの映像です。

みんなにコーラスを担当してもらった「I’m Sorry That The Kitchen Is on Fire」。このひとの笑顔には不思議な力があるんです。こころに刺さったとげを一本一本やさしく抜いてくれる。姿は見えなくても暗闇のなかからみんなの声が聞こえてきます。「わたしのこころはあなたとともにいます」ってこういうかんじ?

またいっしょに歌える日が来るまでずっと待っています。

最後に、ぼくのかわりにタマスのメッセージを記しておきます。

「日本のみんな、この災害が起きてぼくはみんなのことをいつも考えている。ニュースであらゆる悲劇を聞いてとても悲しい・・・みんなやみんなの家族や友人がみんな安全であることを祈ってるよ」

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