hue and cry

Archive for the ‘Lirico’ Category

Chris Garneau プロモフォト新作

ぼくらのリトル・プリンス=クリス・ガノの新しいプロモフォトが公開されましたよ!いろいろと突っ込みどころ満載ですが、ノーコメントで!

ちなみにこれはいちばんソフトなほうです。ハードなのをお好みのかたはどうぞこちらをご覧ください。なんというか・・・ピアニストでもあるという、カーリーこと假屋崎省吾とのコラボを期待したいですね!

Elva Snow / Scott Matthew ニュー・ヴィデオ

やばい!2月は3回しかブログを更新していませんでした・・・。ごめんなさい。今月からはペースをあげます。

さて、4/8にリリースするElva Snowのアルバムより、「Could Ya」のオフィシャル・ヴィデオが届きました!

ELVA SNOW – Could Ya (official video) from orangepopberlin on Vimeo.

昔の曲をいまのスコット・マシューが歌っているのがなんだか可笑しいです。カット割りがかっこよく、彼のヴィデオのなかではもっともストーリー性のあるものになってますね。それにしても、スコットはやはり絵になるな〜。

そして、もう一本。こちらは昨年の2ndソロ作『There is an ocean that divides…』より、オープニング・トラック「Every Travelled Road」のヴィデオ。

SCOTT MATTHEW – Every Traveled Road from orangepopberlin on Vimeo.

なんかこうしてこの2曲を比べると、同じひとに思えない(笑)「Every sweet hello there’s bitter goodbye」という冒頭のリリックが好きすぎます。このヴィデオのような「湿っぽさ」がまさにスコットらしいと言えるんじゃないでしょうか。

というわけで、Elva Snowは4/8発売。2ndも未聴のかたは名盤ですのでぜひチェックしてみてください。

lirico : Elva Snow – Elva Snow

Liricoニュー・リリース Elva Snow

以前、こちらでご紹介しました、スコット・マシューとスペンサー・コブリンによるユニット、Elva Snowの再発盤ですが、今回liricoからもリリースすることになりました。ただライセンス・リリースではなくて、GlitterhouseからのEU盤に歌詞対訳と、ある意味ではとても貴重なボーナスを付けた“国内流通盤”としてのリリースになります。

そのボーナスとは、昨年の7月に自由学園明日館で行われたスコット・マシューのライヴ音源のmp3のダウンロード・クーポン!スコット自身が厳選した以下の5曲です。

- community
- little bird
- white horse
- there is an ocean
- for dick

個人的に何度もリピートしているスミスの「heaven knows i’m miserable now」とかも加えたかったのですが、そこは大人の事情がありまして・・・。けど、このライヴ音源すごいいいですよ。明日館の環境がすばらしいからでしょうか。レコーディングの機材も特にちゃんとしたものを用意したわけではなかったのに驚きです。

オリジナルの発売日は3/21で、lirico盤は4/9発売と、ちょっと遅れてのリリースになりますが、ぜひこの特典目当てでlirico盤を選んでいただければ幸いでございます。

詳細/試聴はこちら。
http://www.inpartmaint.com/lirico/lirico_title/LIIP-1508.html

関連記事:Scott Matthew & Spencer Cobrin = Elva Snow再発!

『Saddest Songs』2/10(あした!)配信スタート

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先日こちらのエントリーでご紹介しましたliricoのコンピレーション『Saddest Songs〜世界でいちばん泣ける歌〜』ですが、ブログに書こう書こうと思っているうちに、いつのまにかリリース前日になってしまいました・・・。

元々今回のプロジェクトのはじまりは、もう思い出せないくらい昔のことで、幻のliricoコンピの選曲はどんどん進んでいったものの、結局はお蔵入りとなったわけです。理由は単純で売れなそうだったから・・・。だったらよりリスクのすくないデジタル配信だけでやってみようという流れで、プロジェクトはふたたび動きだしたわけです。

今回のコンセプトは昨年の9月ぐらいにぼくがDJをやらせてもらったときのセットリストを元にしています。実際に収録されている何曲かはそこから選びましたし、そもそもすべてがぼくのiTunesのなかに入っている曲という、実にタイニーな世界観がポイントです。

あとはリスナーのみなさんには関係のないことかもしれませんが、収録されているほとんどのアーティストが直接の知り合いか、あるいは弊社で流通しているレーベルの作品かのどちらかで、長年築いてきた信頼関係の賜物であることは個人的にとても誇らしいことでもあります。結果的にliricoらしいインデペンデントでユニークなコンピレーション・アルバムができあがっていると思います。

通なウタモノ好きのみなさんにとってはそんなに目新しいアーティストがいるわけでもないし、そもそもMy Broken Frame(すてきなシンガーソングライターさんです)以外はぜんぶ既発曲ですが、未発表曲などの価値よりも、既発曲のよさやコンピとしての流れを重視しています。あとは普段、こういった“地味な”(あえてそう書きますが)音楽を聴かないようなライトリスナーにも聴いてもらいたいと思って作っています。「世界でいちばん泣ける歌」なんて野暮ったいサブタイトルがついているのも、iTunesにおけるSEO対策とでも思ってください(笑)

リスクはまったくおかしてないかもしれませんが、そもそもMatt Elliottをコンピに収録すること自体、十分すぎるほど冒険してると思いますが、どうでしょうか?

ちなみに。3月には同じようにhueでもデジタル・コンピをリリース予定です。いま選曲の真っ最中ですが、『hue and laugh and cry』を越える自信がありますよ。こちらも楽しみにしててください!

ダウンロードはこちらから

Chris Garneau来日後記

早いもので、クリス・ガノのライヴがおわって2週間以上が経ちました。忙しさのせいにしてたけど、いまさらながらちょっと振り返ってみようと思います。

クリスの第一印象は「ちっちゃい」、そして、つぎに「酔っぱらい」。あんなに小柄なアメリカ人にはたぶん初めて会った気がします。「酔っぱらい」っていうのは、ぼくらが出会った前の日が韓国ツアーの最終日で、さらにドラマーのベンがそのままアメリカに帰るということもあり、朝まで飲んでいたから。ぼくらは東京でのライヴの前日の1/17の昼に会ったのですが、そのままランチを食べに行ったときもビールを飲んでたので、ああ、この人はほんとに酒がすきなんだな、と。

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いちおうクリスの名誉のために書いておくと、普段の彼はステージ上で見せたような、とってもシャイで静かでかわいらしい男の子です。ただ、お酒を飲むと・・・(笑)

さて、ライヴですが、前述のとおり、今回は1/1から中国、香港、台湾、韓国という長いアジア・ツアーの最終公演としての東京でのライヴでした。実際、ライヴの次の日に帰ると聞かされていたので、まさかそのままオフとして1週間も日本に滞在するとは思ってませんでした。もし知ってたらもっとライヴできたのにね。

ドラマーのベンは韓国公演のあとに帰らないといけませんでしたが、チェロのアナ・コールナーは帯同。クリスいわく「もはや知らないことはない」という”his very beautiful friend”にして、優秀なチェリスト。

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3-4曲ほどクリスのピアノ弾き語りでしたが、それ以外はチェロとのデュオ。あとは「Castle-Time」ではピアノを弾きながらメロディカを演奏するという曲芸もみせていました。来日前にブログで書いていたハーモニウムはツアー中に壊れてしまったらしく、個人的にだいすきな「The Leaving Songs」を演奏できなかったのは残念でしかたありません・・・。

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ドラマーが来れなかったのは確かに残念だったのですが、ぼくは結果的に来なくてよかったと思っています。ピアノとチェロという最小限のアンサンブルだからこそ、余計にクリスのスペシャルな歌声が引き立っていました。クリスの最大の武器であるあの美しい歌声が。

おそらくライヴを観たみなさん驚かれたと思いますが、CDよりも実際のヴォーカルがずっと力強くエモーショナルだったことはとても意外でした。

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たとえば「天使の歌声」の彼はライヴでもCDと変わらない歌声で別次元の歌を届けてくれますが、それに比べると彼は「天使なんかじゃない」。長いツアーの疲れからか、ベストコンディションではなかったようですが、そんななかでも彼の叫びには心動かされました。実際にはCDと同じようにも歌えるみたいだけど、あえてエモーショナルに歌うことで、リスナーと近づきたいという想いかららしいです。

たとえばスコット・マシュー同様、じぶんの人生に起きた物事の悲喜こもごもの実体験を歌にするクリス。当然のように華々しい人生を送ってきたはずもなく、数え切れない挫折を経験し、悲嘆に胸を痛めてきた彼の弱々しく悲しい歌はただでさえ胸を締めつけてやまないのに、それがむき出しの感情とともに歌われるなんて・・・。力強さを得た弱さは信じられないぐらいにぼくの頭をかき乱してくれました。ライヴがおわってからのある種の「手ごたえのなさ」は、おそらくその影響でしょう。あのとき、確実にぼくの頭はどこかおかしくなっていたと思います。

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セットリストをご覧のとおり、2nd『El Radio』からは「Hands on the Radio」と「Fireflies」の2曲だけ?って・・・ちょっとはレーベルに気をつかえよ、と思いましたが(笑)、ほとんどが1st『Music For Tourists』からの演奏でした。ピアノとチェロだけだから、妥当でしょうか。けど、やろうと思えばできたでしょう?だって、「ピアノは万能の楽器」だって、「のだめカンタービレ」で読んだよ!とか思いましたが、まあ、楽しみはつぎにとっておきましょうか。

Elliott Smithの「Between the Bars」のカバーも、彼の友達のJenny O.(なんと!Jenny Owen Youngsと別人だと知りました!)のカバーもすばらしかったですが、個人的にはそうですね、EP収録の「Blackout」がベストでした。CDでは地味な印象でしたが、すごい沁みました(ちなみにCDでこの曲のコーラスを歌ってるのはJenny Owen Youngsのほうで、「Over and Over」のコーラスを歌ってるのがJenny O.のほう。ややこしい!)。ニューヨークの停電ってことでちょっと『ショートバス』を彷彿させました。

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おそらく1時間ちょっとほどの短い時間でしたが、とても濃い時間だっと思います。ふたりとも疲れているのにサイン会。ひとりひとりと丁寧に話していたように思います。このへんはもはや記憶なし。感動したのは思ったよりもクリス・ガノをすきなひとがたくさんいたってこと。ぼくだけかと思ってましたよ。

クリスとアナはライヴの翌日の1/19からホリデイとして1/25まで滞在して、日本を満喫していました。個人的にも何度もいっしょにごはんを食べたりお酒を飲んだりプリクラを撮ったりして仲良くなれたのはとてもうれしいことです。ふたりとも年が近かったのでなおさら(アナは80年、ぼくが81年、クリスが82年生まれ)。気の毒なことにアナがインフルエンザにかかってしまったこともあって、ひとりでヒマなクリスと何度かデートしましたよ(笑)

最後にライヴにお越しいただいた方々をはじめ、オープニングアクトを務めてくださったおおはた雄一さん、O-nestや関係者のみなさまにお礼申し上げます。

さて、アンコールの最後、彼がだいすきな冬について歌った新曲「Winter Songs no.1」(と後で訊いた)を演奏しおわって、彼がつぶやいた言葉をみなさんに捧げます。

「Happy Winter」

つぎの冬にまた会いましょう。


2010.01.18 at Shibuya O-nest
Chris Garneau showcase live in Tokyo 2010

Set list
1. Hands on the Radio
2. Relief
3. October October (new song)
4. Black & Blue
5. Castle-Time
6. Fireflies
7. Blue Suede Shoes
8. We Don’t Try
9. Baby’s Romance
10. Not Nice
11. Between the Bars
12. Blackout

Encore1
1. Island Song
2. Sugar (Jenny O cover)

Encore2
1. Winter Song no.1 (new song)

写真はすべてフォトグラファーの三田村亮さんからお借りしました。すてきな写真をどうもありがとうございました。

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