hue and cry

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Chris Garneau来日後記

早いもので、クリス・ガノのライヴがおわって2週間以上が経ちました。忙しさのせいにしてたけど、いまさらながらちょっと振り返ってみようと思います。

クリスの第一印象は「ちっちゃい」、そして、つぎに「酔っぱらい」。あんなに小柄なアメリカ人にはたぶん初めて会った気がします。「酔っぱらい」っていうのは、ぼくらが出会った前の日が韓国ツアーの最終日で、さらにドラマーのベンがそのままアメリカに帰るということもあり、朝まで飲んでいたから。ぼくらは東京でのライヴの前日の1/17の昼に会ったのですが、そのままランチを食べに行ったときもビールを飲んでたので、ああ、この人はほんとに酒がすきなんだな、と。

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いちおうクリスの名誉のために書いておくと、普段の彼はステージ上で見せたような、とってもシャイで静かでかわいらしい男の子です。ただ、お酒を飲むと・・・(笑)

さて、ライヴですが、前述のとおり、今回は1/1から中国、香港、台湾、韓国という長いアジア・ツアーの最終公演としての東京でのライヴでした。実際、ライヴの次の日に帰ると聞かされていたので、まさかそのままオフとして1週間も日本に滞在するとは思ってませんでした。もし知ってたらもっとライヴできたのにね。

ドラマーのベンは韓国公演のあとに帰らないといけませんでしたが、チェロのアナ・コールナーは帯同。クリスいわく「もはや知らないことはない」という”his very beautiful friend”にして、優秀なチェリスト。

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3-4曲ほどクリスのピアノ弾き語りでしたが、それ以外はチェロとのデュオ。あとは「Castle-Time」ではピアノを弾きながらメロディカを演奏するという曲芸もみせていました。来日前にブログで書いていたハーモニウムはツアー中に壊れてしまったらしく、個人的にだいすきな「The Leaving Songs」を演奏できなかったのは残念でしかたありません・・・。

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ドラマーが来れなかったのは確かに残念だったのですが、ぼくは結果的に来なくてよかったと思っています。ピアノとチェロという最小限のアンサンブルだからこそ、余計にクリスのスペシャルな歌声が引き立っていました。クリスの最大の武器であるあの美しい歌声が。

おそらくライヴを観たみなさん驚かれたと思いますが、CDよりも実際のヴォーカルがずっと力強くエモーショナルだったことはとても意外でした。

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たとえば「天使の歌声」の彼はライヴでもCDと変わらない歌声で別次元の歌を届けてくれますが、それに比べると彼は「天使なんかじゃない」。長いツアーの疲れからか、ベストコンディションではなかったようですが、そんななかでも彼の叫びには心動かされました。実際にはCDと同じようにも歌えるみたいだけど、あえてエモーショナルに歌うことで、リスナーと近づきたいという想いかららしいです。

たとえばスコット・マシュー同様、じぶんの人生に起きた物事の悲喜こもごもの実体験を歌にするクリス。当然のように華々しい人生を送ってきたはずもなく、数え切れない挫折を経験し、悲嘆に胸を痛めてきた彼の弱々しく悲しい歌はただでさえ胸を締めつけてやまないのに、それがむき出しの感情とともに歌われるなんて・・・。力強さを得た弱さは信じられないぐらいにぼくの頭をかき乱してくれました。ライヴがおわってからのある種の「手ごたえのなさ」は、おそらくその影響でしょう。あのとき、確実にぼくの頭はどこかおかしくなっていたと思います。

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セットリストをご覧のとおり、2nd『El Radio』からは「Hands on the Radio」と「Fireflies」の2曲だけ?って・・・ちょっとはレーベルに気をつかえよ、と思いましたが(笑)、ほとんどが1st『Music For Tourists』からの演奏でした。ピアノとチェロだけだから、妥当でしょうか。けど、やろうと思えばできたでしょう?だって、「ピアノは万能の楽器」だって、「のだめカンタービレ」で読んだよ!とか思いましたが、まあ、楽しみはつぎにとっておきましょうか。

Elliott Smithの「Between the Bars」のカバーも、彼の友達のJenny O.(なんと!Jenny Owen Youngsと別人だと知りました!)のカバーもすばらしかったですが、個人的にはそうですね、EP収録の「Blackout」がベストでした。CDでは地味な印象でしたが、すごい沁みました(ちなみにCDでこの曲のコーラスを歌ってるのはJenny Owen Youngsのほうで、「Over and Over」のコーラスを歌ってるのがJenny O.のほう。ややこしい!)。ニューヨークの停電ってことでちょっと『ショートバス』を彷彿させました。

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おそらく1時間ちょっとほどの短い時間でしたが、とても濃い時間だっと思います。ふたりとも疲れているのにサイン会。ひとりひとりと丁寧に話していたように思います。このへんはもはや記憶なし。感動したのは思ったよりもクリス・ガノをすきなひとがたくさんいたってこと。ぼくだけかと思ってましたよ。

クリスとアナはライヴの翌日の1/19からホリデイとして1/25まで滞在して、日本を満喫していました。個人的にも何度もいっしょにごはんを食べたりお酒を飲んだりプリクラを撮ったりして仲良くなれたのはとてもうれしいことです。ふたりとも年が近かったのでなおさら(アナは80年、ぼくが81年、クリスが82年生まれ)。気の毒なことにアナがインフルエンザにかかってしまったこともあって、ひとりでヒマなクリスと何度かデートしましたよ(笑)

最後にライヴにお越しいただいた方々をはじめ、オープニングアクトを務めてくださったおおはた雄一さん、O-nestや関係者のみなさまにお礼申し上げます。

さて、アンコールの最後、彼がだいすきな冬について歌った新曲「Winter Songs no.1」(と後で訊いた)を演奏しおわって、彼がつぶやいた言葉をみなさんに捧げます。

「Happy Winter」

つぎの冬にまた会いましょう。


2010.01.18 at Shibuya O-nest
Chris Garneau showcase live in Tokyo 2010

Set list
1. Hands on the Radio
2. Relief
3. October October (new song)
4. Black & Blue
5. Castle-Time
6. Fireflies
7. Blue Suede Shoes
8. We Don’t Try
9. Baby’s Romance
10. Not Nice
11. Between the Bars
12. Blackout

Encore1
1. Island Song
2. Sugar (Jenny O cover)

Encore2
1. Winter Song no.1 (new song)

写真はすべてフォトグラファーの三田村亮さんからお借りしました。すてきな写真をどうもありがとうございました。

ビートルズの日にTamas Wells

本日、09年09月09日はビートルズのリマスター盤の発売日ということでなんだかあらゆるところでお祭り騒ぎのようですね。

昨夜は都内のいくつかの店舗で、夜からイベント→カウントダウン→0時から解禁というようなビートルズ祭りが行われた模様。ぼくも仕事帰りにHMV渋谷店の祭りを冷やかに観てきました。

1700万円(?)相当のオーディオで通常盤とリマスター盤とを聴き比べる会が興味深かったのですが、それは残念ながら終わってました。お店に着いたら、なんだか懐かしい二丁拳銃が司会をしていて、トライセラトップスの和田くん、曽我部恵一、仲井戸麗市によるトリビュートライヴが始まっていて、まさに祭りっぽい内容。

仲井戸麗市はともかく、他の面々は個人的には10年前くらいのまだ邦楽を聴いていた高校時代の懐かしいかんじだったので、いまが09年なのか99年なのかわからなくなってしまいました・・・。

で、イベントそっちのけで店頭で見つけたプリファブ・スプラウトの新譜に心躍ったわけですが、プリファブに興奮する自分を客観的に見たら、やっぱりいまが09年じゃなくて99年なのかもしれない、と思ってしまいました(笑)

と、そんなことを思った日に高校の同窓会の便りが届いたというのも何か意味があるのかもしれないですね。高校卒業してほぼ10年ですよ。信じられない。同窓会って行ったことないので、ちょっとこわいけど、楽しみです。きっと自分の年齢不詳ぶりが浮き彫りになることでしょう(笑)

というわけで今日はビートルズの日。タマス・ウェルズによる「Nowhere man」のカバーをリピートしてしみじみとしています。09年だろうと99年だろうと、基本的にぼくはセンチメンタルなんです。

ベジタリアン・ブラザーズ

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きょうもそれほど重要ではないトピックです。

ぼくの実兄で、liricoのライナーを書いたり、アドバイザー的な役割をしてくれたりしているひとがいるんですが、その彼がいまはベジタリアン雑誌の副編集長になって、その『veggy steady go』誌にて、ランニングの連載を書いているんです。

最新号のその連載にて、なぜかぼくが登場しています。写真入りで、なぜか皇居を走っています(笑)まあ、身体を張るかわりに、誌面にてhueのCDのプロモーションを行う、という裏取引があったわけですが・・・。

ベジタリアン雑誌ということもあり、hueが誇るビーガン2トップのsosoとNomadのCDを紹介してもらいました。しかも読者プレゼントでそのCDのセットをあげるという。意外にもベジタリアンの主婦などからの応募が殺到しているという噂です。なぜ?

実際、sosoやNomadに影響されてぼくはいまではセミ・ベジタリアンといういい加減なスタンスで生きていますが、誌面では、ベジタリアン・ブラザーズとして売り出されているようです(笑)ほんもののベジタリアンではないので、少し肩身が狭い思いですが、まあ、なんでもいいです。

なりゆきで、秋には駅伝に出ることになりました(笑)ベジタリアン・ブラザーズのタスキリレーが行われる模様です。そのへんは実際に雑誌をチェックしてみてください。

・・・と、もうすぐ次号が出て、この号が本屋からなくなるというタイミングでのこっそり告知でした。

断食とメラネシアン聖歌

contrexたまには日記的なエントリーを。

先週のお盆時期は夏休みだったのですが、ぼくはと言えば実家にも帰らず、かといって特に予定もなかったので、流行っているらしいファスティングにトライしてみました。ファスティングというと聞こえはいいですが、要するに断食です。

こんなことを言うと、必ず変な顔をされたり、止められたりしましたが、やり方を間違えなければ危険なことではありません。基本的には水だけ。上の画像のように、amazonでダース買いしたコントレックスを頼りに過ごしました。結果から言うと、58時間の断食。12日の0時ぐらいから始めて、14日起きるまでの期間でした。コントレックスばかりだとつらいので、途中オレンジジュースを1ℓぐらい摂ったり、二日目はちょっと甘えてしまいウィダーインゼリー(エネルギーイン)を1つだけ摂りました。

ぼくは自他ともに認める「磔刑が似合う男」ですので、正直、それほどの苦行でもありませんでしたが、断食中、散歩に出て道に迷ったときは、マンガでよく見る「ハラがへって動けない」というシチュエーションを体験することができましたし、さらにランニングしたときは、軽く生命の危機を感じることができました。

復食で食べたおかゆと漬け物のおいしさは感動しましたし、身体のなかの悪いものも抜けた気がしますし、さらになんだか肌もきれいになった気がするので、ストイックなことが好きな人はトライしてみるといいかも。

というわけで、断食で感覚が研ぎすまされていたときに頭をよぎった音楽ということで、映画『シン・レッド・ライン』よりメラネシアン聖歌「God Yu Tekem Laef Blong Mi」。訳すと「God you take my life」(らしい)。高校生のときに観て衝撃を受けた映画ですが、いま改めて聴くとめちゃくちゃいい曲ですね。これはサントラにも入っていますし、iTunesでも買えます。

Thin Red Line Soundtrack – God Yu Tekem Laef Blong Mi

サントラには入っていないけど、こちらもいい曲です。


Thin Red Line Soundtrack – Jisas Yu Holem Hand Blong Mi

Dakota Suite live @ O-nest

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ついに観てしまいました。Dakota Suiteはじめての来日ライヴ!胸がいっぱいになりました。

クリス・フーソンのアコースティック・ギター弾き語りだったのですが、個人的にはそれがかえってよかったと思います。タマス・ウェルズを初めて生で観たときと同じ衝撃、と言うと、タマスのライヴを観た方はそのすごさを想像しやすいと思いますし、ぼくと同様に幸運にも両方を観た方は共感してもらえるんじゃないかと思います。それだけ、クリス・フーソンの生歌はやばかった。

セットリストは把握してないですが、多分12-13曲ぐらい?アンコールをいれて大体70分くらいのショーで、わりと新旧織り交ぜたセットだったように思います。夏だけど期待にこたえて演奏してくれた「Wintersong」は一生忘れ得ないものです。

やたらMCが長い丁寧で、一曲ごとにいろいろ説明していて、結構みなさん驚いていたんじゃないでしょうか。おそらく70分のライヴのうち、MCが10分くらいを占めていたのでは?(笑)驚いたことに彼の奥さんのジョアンナは彼のライヴを観たことがないとのこと。一番近くにいる人なのになんてもったいないんでしょう。彼女と正反対のタマスの奥さんのことを思い出してひとり笑っていました。アルバムごとにクレジットでクリスはジョアンナに対して甘い言葉を捧げているのにも関わらず、彼女はそれに全く気づいていないそうです(笑)もちろん、彼女もふたりの子供たちも会場には現れず。単身赴任状態でのライヴでした。

余談ですが、彼とプレミアリーグ話をできてとても楽しかったです。どのクラブが好きなの?と聞かれたので、「ごめんね、とっても言いにくいんだけど、チェルシーなんだ」とようやく打ち明けることができました。「FAカップのときはごめんね」と何度も「sorry」と言ってたと思います。結局は「敵の敵は味方」的なかんじでリヴァプールの悪口を言い合いながら、交流を深めました。

今度はバンドで来るよ、というクリスの言葉を信じたいですけど、その「今度」が来る確率はぼくの経験上、とても低いと思っています。昨日今日と、土曜日の大阪公演を観に行こうかと本気で悩んでいたぐらいです。お金がないので青春18きっぷで。けど、体調があまりすぐれないので、ちょっと無理かな・・・。

土曜の大阪公演と、日曜の奈良公演、行くチャンスがある方は楽しんできてください。行こうか迷っている方がいたら、おせっかいではありますが、絶対に観るべきです!!

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