hue and cry

Radical Faceニュー・アルバム『The Leaves』完成!/サイド・アルバム『The Bastards』11/6リリース!

ラディカル・フェイスが2007年ごろから構想を練りはじめてから約8年。すでに2作がリリースされている「The Family Tree」三部作。1800年代からはじまり1950年代にいたるまでの架空の家系「ノースコート家」をモチーフとし、アメリカの歴史とクーパー家自身の家系、そして自身の経験を絡め合わせたストーリーテリングという、ベン・クーパーだからこそ挑戦できた一大巨編、その最終章『The Family Tree: The Leaves』が完成したとのうれしいニュースが届きました。

来日ツアーが行われたことしの2月。ベンはこう言っていました…「ジャクソンヴィルに戻ってからすぐにアルバムをおわらせる。5月ぐらいには完成するとおもうよ」。しかし、ツアーがおわってほどなくしてベンは沈黙しました。こまめにアップしていたインスタグラムからも姿を消し、facebookでのファンに対するアップデートもほぼなされることのないまま、時間だけが過ぎていきました。

つい先週書かれたfacebookでの最新のアップデートにはこうあります。「この秋には「The Leaves」がリリースされるはずだった。だけど、そのときぼくの人生はとてもダークで奇妙に変わった。いまもその問題に取り組んでいる」と。また8月にはこう書いています。「ながいあいだなにも書かなくてごめん。長く、ダークで、悲しくて、奇妙な物語があるんだ…」と。

いつかベン自身の口から語られるかもしれないし、あるいは明らかにはされないかもしれませんが、とにかく、ベンは残酷な現実と戦っている最中で、そして『The Leaves』はそんななか作られた作品です。いま、ぼくがこの作品について書けることはこれしかありません。リリースは年明けとのこと。どういうかたちになるかはまだわかりませんが、Liricoもこの作品をみなさんに届けることに全力を尽くしたいとおもっています。

ツアー嫌いのベンですが、来月から長いヨーロッパ・ツアーに出ます(ほんとうはこのツアーに合わせて新作をリリースする予定だったようです)。来日ツアーをともに回った最愛のパートナーでもあるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のジョシュ・リーと、おそらくジェレマイア・ジョンソンとの3人編成のようです。あのすばらしかったアコースティック・セットに、マルチ奏者のジェレマイアが加わることでより幅が出ることでしょう。サポートはジェレマイアではなくリッコラスことリック・コラードのようです。
できれば、いっしょにツアーをまわりたいぐらい。

というわけで、そのヨーロッパ・ツアーに合わせて11/6にリリースされるのが、「The Family Tree」三部作の本編に入らなかった曲をフリーダウンロードでリリースする「The Bastards」EPシリーズをアルバムとしてまとめたサイド・アルバム『The Family Tree: The Bastards』です。

これまで『The Bastards vol.1』から『The Bastards vol.3』まで出ていて、こんど『The Bastards vol.4』も公開予定。現在、「vol.4」収録の新曲「Servants and Kings」が試聴できるようになっています。

『The Bastards vol.4』もフリーダウンロードで公開されるので、これまですべてダウンロードしてきた方は『The Bastards』収録曲全11曲はまもなく揃うことになります(『The Family Tree: The Bastards』はフィジカルでもリリースされるかはまだ不明)。

このサイド・アルバムを聴きながら、『The Family Tree: The Leaves』が届けられるまでゆっくり待ちましょう。いままで長いあいだ待ちつづけていたのだから、あと数ヶ月なんてきっとすぐですよ。

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