スフィアン・スティーヴンス以降、もっとも才能豊かなストーリー・テラー。エレクトリック・プレジデントの頭脳でもある天才シンガー・ソングライターによる、ホームメイド・ミュージックの最高峰にして、インディー・ミュージックの新たな宝石。

エレクトリック・プレジデントとしても活躍する米フロリダ州ジャクソンヴィルのアーティスト、ベン・クーパーのメイン・プロジェクト=ラディカル・フェイス。2007年にベルリンの名門Morr Musicよりリリースした、大ヒット・シングル「Welcome Home」を含むソロ・デビュー作『Ghosts』から4年。世界が待ちこがれた2ndアルバムがついに完成!

本作『The Roots』は「家族」をテーマにした「The Family Tree」三部作の1枚目。ベン・クーパーのライフテーマとも言うべきこの大きなトピックを描くために、1800年代の架空の家系をモチーフにし、構想4年、レコーディングに15ヶ月も費やし、たったひとりで物語を紡いできました。

大作の序章とも言うべき本作において、ピアノ、アコースティック・ギター、フロアタム、そして声という4つの楽器のみを使用し、その他の楽器は曲が必要としたときのみ使用していいというように、あえて自らのソングライティングに制限を設け、よりストーリー・テリングに重きを置いて製作。

ミニマルな楽器編成をまったく感じさせないほど精緻に組み立てられた得意のレイヤード・サウンドの深みは畏怖の念すら抱かせるほどであり、ラディカル・フェイスの音楽のいちばんの特徴でもある、じぶんの声を多重録音したひとりコーラスは聴くものの心を激しく揺さぶります。

ホームメイド・ミュージックの最高峰。この三部作すべてが世に出るとき、インディー・ミュージックの歴史は覆されるかもしれません。そんな天才ベン・クーパーの恐るべき才能の片鱗。

2011年9月にリリースされる日本のバンドmiaouのニュー・アルバム『The Day Will Come Before Long』収録の「Lost Souls」にゲスト・ヴォーカルとして参加。得意の多重録音ヴォイスによって名曲に仕上がっています。

※ライナーノーツ/歌詞対訳付き
※特典:Lirico 5th anniversary sampler CD付き!

Track listing:
01. Names
02. A Pound of Flesh
03. Family Portrait
04. Black Eyes
05. Severus and Stone
06. The Moon is Down
07. Ghost Town
08. Kin
09. The Dead Waltz
10. Always Gold
11. Mountains