ミルトン・ナシメント、トニーニョ・オルタ、ロー・ボルジェスらに代表されるミナスの「街角クラブ」が生んだ名曲たちと、現代を代表する名手達の美しき邂逅がここに。
繊細なタッチとミナスらしい叙情、躍動し高揚感あふれる演奏、緻密かつ大胆なアレンジで繰り広げられる圧巻のパフォーマンス。
 
ミナス出身の女性歌手パウラ・サントーロ。その包容力と深みのある、豊かな倍音を伴った歌声は正確無比なピッチを備え、現代ミナスを代表するシンガーとの呼び声も高い実力派です。そして兄弟ならではの絶妙の呼吸で圧巻の演奏を繰り広げるデュオ・タウフィッキ。クラシック的な透明感のある響きを、ブラジル的なスイングを失わず抜群のコンビネーションで綴る圧巻のパフォーマンスで、ギター&ピアノのデュオとしては当代随一の評価を得ています。
その両者が、愛する「街角クラブ」に捧げるアルバムを吹き込みました。ミナス音楽ならではの魅力を損なうことなく、濃密なアンサンブルと緻密かつ大胆なアレンジによって完全に自分たちの音楽として表現した、ブラジル音楽ファン必聴の作品です。

————————————————————————————————————————————————
 

解説:江利川侑介
 
 
<収録曲>
 01. Noticias do Brasil
 02. O Sal da Terra
 03. Canto Latino
 04. Nuvem Cigana
 05. Tudo Sera Como Antes
 06. Tesouro da Juventude
 07. Nascente
 08. Sol de Primavera
 09. Reis e Rainhas do Maracatu
 10. Clube da Esquina
 11. Durango Kid
 12. Travessia
 13. Viola, violar
 
 
Paula Santoro – Vocal
Eduardo Taufic – Piano
Roberto Taufic – Guitar
 
 
Notícias Do Brasil / Paula Santoro & Duo Taufic

 
Reis E Rainhas Do Maracatú / Paula Santoro & Duo Taufic

 
Nascente / Paula Santoro & Duo Taufic

 
Clube da Esquina / Paula Santoro & Duo Taufic

 
Viola, violar / Paula Santoro & Duo Taufic

 
 

パウラ・サントーロ
ミナス生まれでリオを拠点に活動する女性歌手。ジャジーなエレガンスをまとい、日本盤もリリースされた2005年のデビュー作『Paula Santoro』を皮切りに、BORANDAなど優良レーベルなどからこれまでに3枚のアルバムをリリース。テクニックと表現力を兼ね備えた現代ミナスを代表する実力派シンガーとして、ここ日本でも評論家やコアなブラジル音楽ファンからの支持は絶大である。
 
デュオ・タウフィッキ
ピアニストのエドゥアルド・タウフィッキとギタリストのホベルト・タウフィッキによる兄弟デュオ。アラブ系の家系の出身である2人は、アサド兄弟、エグベルト・ジスモンチ、ジョアン・ボスコといった同じくアラブ系ブラジル人達と同様に、極めて洗練されたテクニックを持つ。これまでに『Bate Rabete』『Todas as Cores』という2枚のアルバムを発表し、いずれも日本盤がリリースされ高い評価を得ている。