カナダの田舎街から届けられた、家族、歴史、自然、天気によって導かれる12篇の壮大な物語。どこまでも孤高で、どこまでもセンチメンタル。これほどまでに「美しさ」を感じさせるヒップホップがいままでに存在しただろうか…?

ここ日本でも一部で熱狂的に支持されている、サスカトゥーンのプロデューサー/MCのsosoによる3年ぶりの新作!さりげなく多くの人々を驚嘆させた前作≪Birthday Songs≫に比べても、≪Tenth Street and Clarence≫と題された本作はさらなる衝撃を与えるだろう。
sosoは今回ゲストミュージシャンの手を一切借りず、本作をたったひとりで作り上げた。ピアノ、チェロ、アコギ、サックスなどの生音からフィールドレコーディングまでを抜群のセンスでサンプリングし構築した完璧なプロダクション。切々と語りかける特徴的なMC。この稀代のストーリーテラーはこうしてカナダの豊かな風景を完全に表現してしまった。特にアルバム後半の曲の展開とクオリティーには涙することを禁じ得ないだろう。これはアンチコンの影響下にあったカナディアン・ヒップホップ側からひそかに提示された究極のプログレッシヴ・ヒップホップなのだ。

 

Tracks:
01. The Goose Hunter pt 1
02. Finding Out About a Big Pile of Stones
03. Returning to an Empty House
04. Your Skin Brown from the Sun
05. Waiting Under a Wax Paper Sky
06. Washes the Ground
07. The Goose Hunter pt 2
08. Things That Make What a Man Is
09. Confronting Your Mom with a Pipe Up My Sleeve
10. With Morning, Relief
11. Sweet Euphemisms
12. Hungover for Three Days Straight (Don’t Matter)

 

hungover for three days straight (don’t matter), 2005 from Troy Gronsdahl on Vimeo.