Pooma (プーマ)の音楽を表現する時、決して簡単な言葉では言い表せない。それはPoomaが持つ独特のミクスチャー感覚と、そのオリジナリティー溢れるサウンドとアレンジの巧みさによるものだろう。

あえて分かり易く表現すると「ゴシックになったムーム」もしくは「ポーティスヘッド meets ムーム」。とにかくシューゲイザー、ブリストル・サウンド、ポストロック、北欧らしい生楽器の音色、こういったキーワードがあてはまる。
特にリード曲である「Snow」で聴くことのできる、Tuire Lukkaの小悪魔的なヴォーカル、シューゲイザー / ポストロック通過後のギターサウンド、幻想的なドラミング、ひたすら世界が広がっていくような曲のアレンジ、この作品のすべてを物語る要素がここに詰まっています。そしてかつてのブリストル・サウンドが持っていたスモーキーで耽美な雰囲気を現代に蘇らせてくれています。その闇の中にぽつりと表現された彩色あふれる優雅なヴォーカルが、聴く者のこころを緩やかに掴んでいくでしょう。フィンランドの深い森に紛れ込んだような感覚におそわれるサウンド・アレンジ/プロデュースは北欧を代表するグループであるムームのGunnar Orn Tynesが担当。彼が抜擢されたのは、この作品が本物の音楽である事を強く意識して制作された証しです。作品をすべて聞き終わった後に込み上げてくる感動は、壮大なアレンジの舞台を見た時の感動とお同じものでしょう。決して、使い捨てにならない一生付き合っていける音楽。そういった音楽を探している方に最適の作品となるでしょう。

Tracks
01. If May Starts Tomorrow
02. Snow
03. They Won’t Come Back
04. Would You
05. January
06. Through The Calm
07. Persuader
08. The Shore
09. Cool Inside
10. All Worked Out

※日本盤のみ歌詞の対訳 / ライナーノーツ付き
※このディスクはエンハンスドCDとなっており、歌詞の対訳、ライナーノーツは、PDF形式のファイルにて収録されております。パソコンにて、閲覧、印刷が可能です。 PDFファイルを読むためには「Adobe Acrobat Reader」が必要になります。「Adobe Acrobat Reader」はこちら から無償でダウンロードすることができます。
http://www.adobe.com/jp/