溢れんばかりの喜びと悲しみ、ありとあらゆる感情が詰まったエモーショナルなポスト・クラシカル。
ダスティン・オハロランやニルス・フラームからharuka nakamuraらKitchen. Label周辺のアーティストまで通じるシネマティック・サウンドスケープ。

イギリスの若き作曲家/マルチ・インストゥルメンタリスト、ジョエル・ナサニエル・パイクによるソロ・プロジェクト、タイニー・リーヴズのデビュー・アルバム。元々、2013年にUKのエクスペリメンタル・レーベルFuturesequenceからリリースされ、高い評価を得た1stフル・アルバムがボーナストラックを加えて国内盤でリリース。
 
図形譜による作曲方法を採用しレコーディングされた本作は、ピアノの短いメロディーを元に、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスのストリングス・トリオと本人演奏によるギター、ベースの流麗なハーモニーに即興による自由さを与えることで、ポスト・ロックやアンビエント・ドローンの要素も交えた鮮やかなポスト・クラシカル作品となっています。心の欲求と、物理的かつ心理的な「home=ホーム」をめぐる、ありとあらゆる感情を描いた本作は、ある意味では自叙伝的とのこと。デビュー作ならではのフレッシュさと熱情をデビュー作とは信じがたいクオリティーに封じ込めた瑞々しさ溢れ深みをもったノスタルジックなサウンドスケープは、たとえばダスティン・オハロランの名作『Lumiere』などと双璧をなしていると言えるでしょう。ニルス・フラームやキース・ケニフらすばらしい才能を持ったポスト・クラシカルの作曲家につづく新たな宝石の登場です。

 
*国内盤のみボーナストラック2曲 ダウンロードコードつき
(「In The End – part iv」「In These Narrow Spaces – Parts i & ii」)
 

 

Track listing:
1. Beginning
2. Speaking Of Things As Yet Unseen
3. My Hand In Yours
4. Weight/Wait
5. Minuet
6. Abraham
7. A Good Land, An Excellent Land
8. Leaving