ヴァシュティ・バニアンやフアナ・モリーナの寵愛を受ける、「現代のニック・ドレイク」と称されるグラスゴーのシンガー・ソングライター、ガレス・ディクソン。自身のルーツと真摯に向き合った、ニック・ドレイク研究の成果とも言うべき愛と慈しみ溢れる輝かしいカヴァーソング集。

ブリティッシュ・フォークの伝説的シンガー・ソングライター、ヴァシュティ・バニアンの復活を支え、フアナ・モリーナの作品やライヴにも参加するグラスゴーの天才ギタリスト、ガレス・ディクソン。坂本龍一とのコラボレーションが話題のテイラー・デュプリー主宰のアンビエント/電子音楽レーベル12Kからリリースする唯一のシンガー・ソングライターとして活躍。アナログのディレイやリヴァーブを駆使したギター・プレイを中心に、ミニマリズムとフォークとアンビエントの要素を組み合わせてアプローチすることで革新的なサウンドスケープを作ることを試みようとしているアーティストです。

ニック・ドレイクに強い影響を受けており(特にそのヴォーカル・スタイル)、かつてはニック・ドレイクの音楽の「研究」とも言えるトリビュート・プロジェクト「Nicked Drake(ニックド・ドレイク)」に熱心に取り組んでいました。「Nicked Drake」としてニック・ドレイクの曲の研究を行い、ライヴで演奏し、ネット上で公開するひそやかな試みでしたが、本作はそのプロジェクトの待望の音源化であり、今回のために新たにレコーディングし直したものです。名作『Pink Moon』収録曲を中心に、彼なりに解釈して演奏された名曲群は、オリジナルよりもガレス・ディクソンらしい彼岸感に溢れる、幻想的で繊細な歌となっています。また、アルバム・タイトルの『Wraiths』はスコットランドの古語で「幽霊」という意味。彼のルーツであるスコットランドを表現するとともに、Nicked Drakeの歌がまるでニック・ドレイクの音楽の幽霊であるかのような、そんなふたつの意味が込められています。

11月にはノルウェーのシンガー・ソングライター、エギル・オルセンとともに来日ツアーを行います。

 
*輸入盤のリリースはございません。
 

 

【Tracklist】
1. Road
2. Free Ride
3. Parasite
4. From the Morning
5. Things behind the Sun
6. Rider on the Wheel
7. Cello Song
8. Place to Be
9. Harvest Breed
10. Fly
11. Pink Moon