Aphex Twinも所有、伝説の70sモジュラーシンセによる貴重音源!

町田良夫とベルギーのシンセguru=コンスタンタン・パパゲオルギアディスがEMS社SYNTHI 100のみを使って作った純エレクトリック・アルバム。これまでSYNTHI 100が使用されたアルバム(シュトックハウゼン、ジョン・マクガイヤー、エドゥアルド・アルテミエフ、Aphex Twinなど)はあるが、SYNTHI 100のみで製作されたアルバムは世界初? 外部エフェクターなど一切使用されていない。70年代33台だけ製作され、現存しているものは10台程度の超レアな(横幅2m以上ある)巨大アナログ・モジュラー・シンセ。2017年の現代美術展ドクメンタ14でも展示された。このアルバムは、ベルギーのゲント大学(IPEM)所有のものが使用された。町田は、2014年に仏のレーベル、Baskaruより同社のやはりレア・シンセ、SYNTHI AKSのみを使用して作ったアルバムをリリースしている。このアルバムは、その続編。パパゲオルギアディスは、EMS社製シンセのメンテナンスのエキスパートでもあり、ゲント大学にあるものも、彼の手によって復活。
 
SYNTHI 100は、12のオシレーター、8のフィルターを中心に相当数のパラメーターがあり、それらをマトリックスのパッチボード上で自由自在につなぎ合わせることができる。また、SYNTHI独特の機能がいくつかあり、鍵盤無しに音を自動発音することができる。本作では、(鍵盤を使わず)この機能を使って、4本の手でリアルタイムにパラメーターやパッチを変化させ、即興的に一発録音された。外部エフェクターを通していない生のSYNTHIの音を堪能することができる。
 
アーティストによる解説、写真ブックレット付き。

 

 

Track listing:
1. Experiment #01
2. Experiment #17
3. Generation #15
4. Generation #02
5. Experiment #22
6. Generation #06
7. Generation #04
8. Generation #17
9. Experiment #04
10. Generation #08
11. Generation #10
12. Experiment #21