Lucid Fall
“花は何も言わない”
ルシッド・フォール
『花は何も言わない』
¥2,300+税
RCIP-0200
2013年11月30日リリース
レーベル : Rip Curl Recordings
日常に宿る美しさや豊かな情緒を、静かな言葉とメロディーに乗せる「口数の少ない音楽家」。現在の韓国における最高水準の楽曲と作品性を備えたシンガー・ソングライター、ルシッド・フォール6枚目のオリジナル・アルバム。ボサノヴァの歌唱法を思わせる内省的な歌声、曲ごとに表情と音色を変える繊細なギターをメインに、端正なサウンドのピアノ・トリオをバックにしたアコースティックな美しさが溢れる。音楽家として確かな進歩を感じさせる、2年振り6枚目のオリジナル・フルアルバムが国内盤でリリース。
2011年に5THアルバム『美しき日々』リリース後音楽活動を休止し、短編小説集「無国籍料理」を出版した後は平穏な日々を過ごしてきたというルシッド・フォール。2013年の初夏、再び音楽に向かった彼は、自分の生活や日常の自然〜花や鳥、蝶、雨や風の音などを、そっと手のひらで包み込み私たちに差し出すように、素晴らしい曲を届けてくれました。「声とギター」のアコースティックな音色とそのヴァリエーションに細こだわりぬき、シンプルながら詩情あふれる楽曲と、静かな演奏でそれをささえるピアノ・トリオ。
田舎道、森の中、誰もいない海辺、休日の午後の1人の部屋のような静かな場所で、やわらかく耳にそよぐルシッド・フォールの「風のような歌」を聴いて下さい。
【解説:渡辺亨】 【歌詞対訳:金東昱(Jinon)】
【Tracklist】
1. 黒い犬
2. 河
3. 蝶
4. 陽射しは暖かく
5. ソウルの鳥
6. 僕の年老いたキンセンカへ
7. 萌黄
8. 家族
9. 風のような歌を
10. 花は何も言わない
Lucid Fall
ルシッド・フォール
ルシッド・フォール:本名チョ・ユンソク。1975年生まれ、ソウル大学在学中の1993年に『ユ・ジェハ音楽競演大会』で銅賞を受賞。2001年ファーストアルバム『Lucid Fall』を発表、02年の映画『バス、停留場(L’Abri)』のサウンドトラックを手掛け、その高い音楽性が大きな注目を集めた。
05年にセカンドアルバム『Oh, Love』を、07年にサードアルバム『国境の夜』を発表した後、スイスのローザンヌ連邦工科大学大学院に留学し博士号を取得、スイス化学会高分子科学部門最優秀論文発表賞(07年)を受賞するなど、科学者としても著しい実績をあげる。
帰国後の09年、傑作4thアルバム『レ・ミゼラブル』を、11年に5thアルバム『美しき日々』まで順調に作品を発表。アルバムは韓国国内で2〜3万枚を売上げ、コンサートは数千人規模の会場が常にソールドアウトするなど、その人気は韓国の実力派アーティストでは群を抜いている。最近では小説家として短編集『無国籍料理』を発表し、敬愛するブラジルのアーティスト、シコ・ブアルキの著作『ブダペスト』の韓国語訳を手掛けるなど、活動の幅を広げている。
13年10月には、日本独自企画となるベスト盤が発売、遂に日本でも作品がオフィシャル・リリースされ、さらに11月には通算6枚目となる待望のオリジナル・アルバム『花は何も言わない』が続いてリリースされるなど、ここ日本でも遂にその希有な才能の虜となるリスナーが増えている。