
múm
“History of Silence”
ムーム
『ヒストリー・オブ・サイレンス』
CD : ¥3,300 (税込)/LP : ¥5,170 (税込)
AMIP-0383/morr206-lp
2025年9月19日リリース
レーベル:Morr Music
2000年代エレクトロニカのレジェンドにして、アイスランドを代表するバンドmúm。
12年ぶりの新作で堂々帰還!
アイスランドを代表するバンドmúm(ムーム)が、Morr Musicより待望のニュー・アルバム『History of Silence』でついに帰還!2013年の『Smilewound』以来、12年ぶりとなる通算7枚目のフル・アルバム。2年の歳月をかけて録音・分解・再構築を繰り返し、丁寧に仕上げられた本作には、彼らならではの繊細で深みのある音作りが凝縮されています。電子音とアナログ音を緻密に重ね合わせた8曲は、静けさのなかに広がる豊かなサウンドスケープを描き出しています。
創設メンバーのグンナル・オルン・ティーネスとオルヴァル・ソーレヤルソン・スマウラソンの他、Mr. Sillaことシグルラウグ・ギースラドッティル(ヴォーカル)、サムリ・コスミネン(ドラム)、ロベルタ・アンデルセン(ギター)、そして、前作『Smilewound』で復帰したオリジナルメンバーのギーザ・ヴァルティスドッティル(チェロ/ヴォーカル)が現在のラインナップです。
múmが長年探求してきたテーマのひとつが「距離」。1990年代後半にレイキャビクで結成された彼らは、ツアーや個々の移住を通じて、常に移動しながら音楽を創ってきました。本作でも、季節や都市、空間をまたいで生まれた音が、繊細に織り重ねられています。そこには、軽やかさと親密さ、そして時間の重みが共存しています。
楽曲は、はっきりと進行するのではなく、ゆらめき、ちらつき、時に消えてしまうような感覚。電子音楽的なテクスチャーとアコースティックな響きが混ざり合い、声や旋律はふっと現れては消えていきます。「Our Love is Distorting」では、ノイズと静かなピアノが絡み合いながら、少しずつ楽曲の輪郭を描いていきます。一方、「Mild at Heart」は、静けさとともに自由に流れ、音の余白を生かした展開が印象的。アルバム全体が、まるで天候のように移ろいながら、リスナーの心に静かに触れてきます。
制作はイタリア南部のSudestudioから始まり、レイキャビク、ベルリン、アテネ、ヘルシンキ、ニューヨーク、プラハなど世界各地で録音が行われました。弦楽パートは、アイスランド北部のアークレイリにあるHofコンサートホールでSinfonia Nordによって演奏され、長年のコラボレーターであるインギ・ガルザル・エルレンドソンが編曲と指揮を担当。オーケストラは楽曲に自然と溶け込み、静けさを保ちながらも深みを与えています。
『History of Silence』というタイトルに反して、アルバムは色彩豊かで、そっと心に触れるような作品です。羽根のように漂い、思いがけない場所へと誘いながら、忘れていた感情や内面の声をそっと呼び起こしてくれる——そんな作品に仕上がっています。
Track listing:
1. Miss You Dance
2. Kill the Light
3. Mild at Heart
4. Avignon
5. Only Songbirds Have a Sweet Tooth
6. Our Love is Distorting
7. A Dry Heart Needs no Winding
8. I Like to Shake
múm
ムーム
1997年にグンナル・オルン・ティーネスとオルヴァル・ソーレヤルソン・スマウラソンによってレイキャヴィックにて結成。その後、双子姉妹のギーザとクリスティン・アンナ・ヴァルティスドッティルが参加。1999年にTMT Entertainmentにデビュー・アルバム『Yesterday Was Dramatic – Today Is OK』をリリース以降、アイスランドを代表するバンドとして活躍しつづけている。2025年、Morr Musicより12年ぶり7作目となるアルバム『History of Silence』をリリース。
<メンバー>
Gunnar Örn Tynes(グンナル・オルン・ティーネス):ピアノ、エレクトロニクス他
Örvar Þóreyjarson Smárason(オルヴァル・ソーレヤルソン・スマウラソン):ギター、ヴォーカル他
Gyða Valtýsdóttir(ギーザ・ヴァルティスドッティル):チェロ、ヴォーカル
Samuli Kosminen (サムリ・コスミネン):ドラム
Róberta Andersen(ロベルタ・アンデルセン):ギター
Sigurlaug Gísladóttir(シグルラウグ・ギースラドッティル):ヴォーカル