2012年に始動したフラ・ユニットho’o.hau.’oli。珠玉の名曲を「日本語」で歌うアルバム第2弾「KA MELE HULA VOL.2」言葉と音楽が奏でるハワイの景色をお届けします。

ユニット名の「ho’o.hau.’oli」ホオ・ハウオリとはハワイ語で”to cause happiness”、
幸せにする、喜ばせる、またそのような状態にする・なるという意味。多くの名作を有するハワイアン・ミュージックを唯一、日本語で歌うユニットである。タイトルの「KA MELE HULA」とはMELE=歌。HULA=踊るという意味でハワイアン・フラ・ミュージックを「日本語」で歌うことを表したアルバムである。2012年4月に発売された『KA MELE HULA. Vol.1』に続き、今作からさらにパワーアップしたホオハウオリのセカンドアルバムとは?

前作がスタンダード・ソング中心だった内容から、セカンドアルバムでは現在フラ・ピープルやダンサーに多く支持され、イベントやホイケで人気があり踊られることの多い楽曲をチョイスし、ダンサブルな楽曲からポップでロマンティックな楽曲までバランス良く選曲した。前作同様にオリジナルのハワイ語の意味を正確に、フラ・ソングならではの独特な表現も踏まえつつ、もちろんフラ・ソングで一番大事な事である、ダンサーが違和感なく原曲通りに踊れるように歌はオリジナルとシンクロするように美しい日本語に置き換え、ホオハウオリがオリジナル・アレンジで歌っている。我々が考える「フラ」とは精神であり芸術であり音楽と舞踊が織りなす表現の1つ。そのハワイ文化の象徴でもある「フラ」に癒される名曲をホオ・ハウオリがプロデュースした意義とは、単なる洋楽・異文化としてイメージ、カヴァーするハワイアン・ミュージックもあるが、ホオ・ハウオリの音楽は原曲の持つ意味や背景を、わたしたちの言葉で深く理解し、歌い、踊り、伝え、敬うことがハワイへのリスペクトにつながると考えているところである。

また、今回もハワイ文化を守り、伝えた最後の女王リリウオカラニへのレクイエムとして「He Mele Lahui Hawa’i」を選び、ボーナストラックとして挿入した。この楽曲は彼女の作品であり、実際、過去にハワイ王国の「国歌」として演奏されていた楽曲である。ホオ・ハウオリがあえてこの曲を「日本語」ではなくオリジナルのハワイ語で捧げる美しい弦楽4重奏のアレンジからは、どこまでも荘厳で悠久にある彼女の心の奥をかいま見られればと思う名曲であり「ハワイ王国」の精神が宿る歌である。

曲を聴き、目を瞑るとそこにはハワイの情景が浮かんでくる。それが「KA MELE HULA」であり、「ho’o.hau.’oli」である。このアルバムをぜひ聴いてほしい。

 

1, Opening Theme オープニング
2. Ku’u Lie Hoku 星の首飾り
3. No Ka Pueo ノ・カ・プエオ
4. Lei Wainiha レイ・ワイニハ
5. Waikaloa ワイカロア
6. Pua Olena オレナの花
7. Ulupalakua ウルパラクア
8. E Pili Mai エ・ピリ・マイ
9. Hanohano Hanalei ハノハノ・ハナレイ
10. Po La’ila’i ポー・ライライ
11. Enging Theme エンディング
12. He Mele Lahui Hawai’I (ボーナストラック)