Luomo他様々なソロ名義やMoritz Von Oswald Trioのメンバーとして活躍するエレクトロニック・ミュージック界の若き重鎮、サス・リパッティが名門電子音響レーベルraster-notonよりヴラディスラヴ・ディレイ名義の新作『クオピオ』をリリース。洗練されたエクスペリメンテーションが冴え渡る、アトモスフェリックな極寒系ミニマルダブ・エレクトロニック。

2011年よりヴラディスラヴ・ディレイ名義の作品の拠点をドイツの名門電子音響レーベルraster-notonに移し、フルアルバム『Vantaa』(2011年)、12インチ『Espoo』(2012年)をリリースしたフィンランド人ミュージシャン、サス・リパッティ。その溢れ出る創作力は止まるところを知らず、早くも通算11枚目となるアルバム『Kuopio』を完成させた。

自然のかけらやフィンランドの広大なランドスケープを喚起させるサウンドを描こうとした前作『Vantaa』に続き、本作『Kuopio』でもフィンランドの風景や、その地理的に孤立した魅力を描きだすことをさらに探求している。

『Kuopio』に先行してリリースされた12インチ『Espoo』でもすでに片鱗を見せていた、突き進むようにエネルギッシュなリズムが本作では重量な役割を果たしている。(ちなみにトラック6の「Kulkee」とは、前に進むという意味。)テクノとダブにオーガニックなテクスチャーやエクスペリメンタルな要素を融合させて、高度なマニピュレーションから生み出される、複雑に繊細に絡み合う様々なリズムやサウンドのヴァリエーション。それはリスナーの無意識の中に密度の濃いサウンド空間を徐々に形成してゆき、知らず知らずのうちにディープで洗練されたディレイの音の宇宙に誘われる。

raster-notonからリリースされている作品のタイトル『Vantaa』『Espoo』『Kuopio』は、すべてフィンランドの都市名で、ジャケットのアートワークにはその都市の紋章が用いられている。

国内流通盤のみボーナストラック1曲のダウンロード・コードつき。

01. vastaa
02. hetkonen
03. avanne
04. kellute
05. osottava
06. kulkee
07. marsila
08. hitto