1stアルバム「Dreaming with Alice」(1972年)が、英国アシッド/サイケデリック・フォークの最高峰として名高い、伝説的イギリス人シンガーソングライター、マーク・フライの3年ぶりのニューアルバム。英国の田園風景の雄大さと、威厳のある気品を湛える、珠玉のドリーミー・チェンバー・フォーク。

 

1972年にリリースした1stアルバム「Dreaming with Alice」が英国アシッド/サイケデリック・フォークの大名盤として語り継がれる、伝説のイギリス人シンガーソングライター、マーク・フライ。1stアルバム発表後、世界各国を股にかけての放浪生活や画家活動を行い、長きに渡って音楽シーンから退いていたが、2008年に36年ぶりとなる2ndアルバム『Shooting the Moon」を発表し音楽活動を再開。そして2011年には若い世代の音楽家Directorsound とPlinthによるユニットThe A.Lordとのコラボレーションアルバム「I Lived in Trees」を発表し、大きな評価を獲得した。その後、日本やスカンジナビアでのツアーや、マーキュリー・レヴ、スーパー・ファーリー・アニマルズ、タン、レモン・ジェリーらのメンバーからなるスーパーグループ<Mark Fry and Friends>のコンサートをロンドンで行うなど、再びその動向に注目を集めている。
 
そして2014年、前作から3年ぶりとなる新作『South Wind, Clear Sky』が完成した。葛飾北斎の富嶽三十六景の一つ「凱風快晴」からアルバムタイトルを引用した本作は、My Bloody Valentine、Stereolabなど名立たるミュージシャンの作品を手掛けた名プロデューサーGuy Fixsenを迎え、John Parker(ダブル・ベース)、Angele David-Guillou(ピアノ、コーラス)、Katie Lang(フレンチ・ホーン)をはじめ、ストリングス、パーカッションなど多数のサポートアクトらと共に制作された。
 
ニック・ドレイクやシド・バレット、ケヴィン・エアーズ等とも並び称される、マークの憂いを帯びたやさしいウィスパー・ボイスとキラキラと鳴り響くギターのアルペジオを彩る透明感溢れる虹色のアンサンブル。英国の田園風景を思い起こさせる素朴さや雄大さに加え、威厳のある気品も湛える、珠玉のドリーミー・チェンバー・フォーク・アルバムが誕生。

 

Track listing:
 
1. Aeroplanes
2. Along The Way
3. Leave Me Where I Am
4. Little Flashing Light
5. River Kings
6. Fall Like A Stone
7. Dials For Home
8. Long Way Down