20人のコーラス隊とピースフルなサイケデリアが繰り広げる音のビッグ・バン!!
「祝祭感」、「恍惚感」、「開放感」の3拍子が揃ったエクスタティック・ポップ・ジャム!

米ポートランド在住のLuke Wyland(ルーク・ワイランド)を中心とするエクスペリメンタル・ポップ・コレクティブAU(エー・ユー)。アメリカン・ポップス、ロック、フォーク、ミニマル、民族音楽、即興音楽、そしてマーチングバンド等、まったく異なる性質の様々な音楽を、クラシック・ピアノで鍛えた手腕で壮大なスケールにまとめ上げた大傑作!

本作「VERBS」は、AUのセカンド・アルバム。ポリフォニック・スプリーを彷彿させる約20名のコラース隊によるゴスペル風コーラスや、陽気でトロピカルなカリプソ、そして疾走感のあるフリージャズのピアノサウンド。その全てをガシャーンとクラッシュさせて、ジェットコースターに乗せたような予想のつかない展開。こんな風に、歓喜とカオスに満ちたサウンドで幕開けする本アルバムは、のっけから聞くものを虜にしてしまうハッピーでピースフルで魅力を放っている。

例えるならば、Animal CollectiveやAkron/Familyの祝祭感溢れるサイケデリアと、Terry RileyやSteve Reichのミニマリズムをミックスさせた、宇宙的なエネルギーすら感じさせる壮大オーケストラル・ポップ。実際に前途アーティストに比較されることの多いAUだが、フリーキーな要素よりも、暖かく透明な美しさが際立つサウンドが特徴的だ。

本作のレコーディングにはBecky DawsonとSarah Winchester(女性ボーカル/コラース、Mark Kaylor(ドラム)、Jonathan Sielaff(ギター、クラリネットetc…)の4人がメイン・コラボレーターとして参加し、さらに「PDXエクスタティック・シンガーズ」と名付けられた約20名のコーラス隊が参加した。このコーラス隊にはYellow SwansやParenthetical Girlsのメンバーを始め、ポートランドの魅力的で豊かな音楽コミュニティーから様々なミュージシャンが集まった。

中でも独Tomlabより新作『Entanglements』をリリースしたParenthetical Girlsとは大の仲良しで、実際にLuke Wylandは彼らの過去のプロダクションに携わっていた。そんな繋がりから『VERBS』日本盤のボーナストラックに、Parenthetical Girlsの「Here’s To Forgetting」のカバー曲を収録。このトラックのドラムは、Jackie-O MotherfuckerのメンバーDana Valatkaが担当した。

※ライナーノーツ付/解説:薮崎今日子

Tracks:
01. All My Friends (2:23)
02. Are Animals (3:41)
03. Summerheat (5:55)
04. RR vs. D (3:48)
05. All Myself (5:40)
06. Two Seasons (3:52)
07. Prelude (4:43)
08. The Waltz (3:26)
09. Sleep (5:25)
10. Here’s To Forgetting (4:32)*