
Dustin O’Halloran
“The Chromatic Sessions”
ダスティン・オハロラン
『ザ・クロマティック・セッションズ』
2025年10月8日リリース
デジタル・ダウンロード/ストリーミング/7インチレコード
レーベル: Splinter Records/p*dis
“音に色が見える”共感覚のピアニスト
アカデミー賞ノミネート/エミー賞受賞作曲家のダスティン・オハロランが、ルーツに立ち返ったニューEP『The Chromatic Sessions』をリリース
アカデミー賞ノミネート/エミー賞受賞作曲家・ピアニストのダスティン・オハロランが新曲「Red」をリリース。アイスランドのレイキャビクのスタジオでワンテイクで録音された即興ピアノ曲で、ルーツに立ち返ったニューEP『The Chromatic Sessions』を構成する3曲の魅惑的な楽曲のうちの2曲目となります。「Red」は7月にリリースされた「Gold」と対をなす作品で、最終曲となる「Blue」が続く予定。色彩をテーマにしたのは、作曲と録音の過程で自然に生まれたものだといいます。
「事前に計画していたわけじゃない」とダスティンは語ります。
「毎日ピアノで即興演奏していたんだけど、作曲中にいつも色について考えていることに気づいたんだ。マイクを設置して録音していると、深い集中状態に入る。あの赤いランプが点灯している状態には、本当にその瞬間へと引き込まれる何かがあるんだ」
ダスティンは長年、共感覚を経験してきました。これは多くの人が共感できる感覚の混ざり合いです。例えばある味が、訪れた場所を鮮明に思い出させたり、馴染みのある香りが強烈な感情のフラッシュバックを引き起こしたり、ダスティンの場合のように特定の音が色の感覚を呼び起こしたりする現象です。
「人は自覚している以上に共感覚的だと思う」と彼は言います。
「それは意識的に調整できるものだ。あらゆる感覚は最終的に脳で変換される——そしてそれらの感覚の異なる部分を結びつけることを学べると思う」
こうしたつながりは『The Chromatic Sessions』全体に流れるテーマです。それはダスティンとリスナーの間のつながりも含まれます。『The Chromatic Sessions』の全シングルはBandcampで購入すると楽譜がダウンロード可能で、リスナー自身が演奏できます。これはダスティンがリスナーとのより深い関係を築きたいという切実な願いから生まれた試みです。
「デジタルで音楽をリリースするのは、とても距離を感じ、つながりが断たれたように思える」と彼は語ります。
「私たちはみんな、つながりを求めていると思う。人々が演奏に参加することで、音楽は別の形で彼らの一部になる。それは共同体のものとなり、彼らのものになる」
『The Chromatic Sessions』は10/8にデジタルおよび7インチレコードでリリース予定。
<トラックリスト>
1. Gold
2. Red
3. Blue

Dustin O’Halloran
ダスティン・オハロラン
アイスランド在住の1971年生まれのアメリカ人作曲家/ピアニスト。女性シンガー、サラ・ローヴとのインディー・ポップ・ユニット、デヴィックスの片割れとして90年代後半にデビュー。2004年にソロ・デビュー。2006年にソフィア・コッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』に楽曲を提供したことで脚光を浴びた。2004年の1stと、2006年の2nd、2作のソロ・ピアノ作品をセットにした『Piano Solos Vol.1 & 2』を2011年に日本限定でリリース。現在にいたるまでロングセラーをつづけている。2019年には名門Deutsche Grammophonと契約。2枚のアルバム『Silfur』と『1 0 0 1』をリリースした。他にStars of the Lidのアダム・ブライアンバウム・ウィルツィーとのプロジェクトA Winged Victory For The Sullenとしても活躍中。さまざまな映画音楽のスコアをてがけるが、TVシリーズ『Transparent』の主題歌で2015年にエミー賞の音楽賞主題歌部門を受賞。ハウシュカと共作した映画『LION』(邦題『LION / ライオン~25年目のただいま~』)のスコアが2017年ゴールデングローブ賞とアカデミー賞で作曲賞にノミネート。2025年秋に公開を控えるスカーレット・ヨハンソンの初監督作品『Eleanor the Great』のスコアも担当するなど、いまもっとも注目を集める作曲家のひとりに挙げられる。