Say She She
“Cut & Rewind”
セイ・シー・シー
『カット・アンド・リウィンド』
CD : ¥2,750 (税込)/LP(限定Clear Vinyl) : ¥4,180 (税込)
AMIP-0382/DSW025LP-C1
2025年10月3日リリース
レーベル:drink sum wtr
70sディスコ×サイケファンク×社会意識の融合
Say She Sheが放つ極上ディスコサウンド
70~80年代の音楽に深く影響を受けたサウンドは、ミニー・リパートン、ロータリー・コネクション、リキッド・リキッド、ESGなどを引用してきましたが、今作ではそのスケールをさらに拡大させた楽曲を制作。ロニー・リストン・スミスやリジャドゥ・シスターズの要素を取り入れつつLambrini Girlsやアミル・アンド・ザ・スニッファーズといった同時代的なスピリットも投影させています。脈打つディスコビート/スペイシーなホイッスルトーン/耳に残るメロディが融合するサイケデリックな音世界。The Meters風のジャムや、Booker T. & The M.G.’sのスタジオでの規律のある行動、さらにリキッド・リキッドのSal Principatoとのポストパンク即興バンド経験を持つマリクの影響が感じられます。
今作に収録された12曲には静電気のような微熱なエネルギーが満ちています。“Chapters”のコズミック・ブギーは波紋のように空間へと広がり、“Shop Boy”のノーウェイブな脈動は倉庫ロフトの中をローラースケートで滑るような感覚を生んでいる。“Under the Sun”は2023年の全米脚本家組合(WGA)によるストライキへの連帯の想いを込めて書かれた楽曲で、カメラのレンズに映る太陽のフレアのように輝きを放つ。“She Who Dares”は女性の権利が世界的に失われた近未来のディストピアを描くサイケ・ファンクの曲。ある男性からの侮辱的な言動に触発されて書き始めましたが、最終的にはすべての女性に向けた普遍的なアンセムへと昇華されています。ハイライトとも言える“Disco Life”は切れ味鋭いビートとキラキラと鳴るタンバリンでそのタイトルを体現しつつ、最も明確に政治的なメッセージを持つ1曲。
今作『Cut & Rewind』はSay She Sheの存在意義が最も色濃く表れた作品と言えるでしょう。時間を超越しながら今という瞬間に強く根ざし、私たちが直面する困難を見つめると同時に心と身体を再充電する術を示してくれる作品。ダンスフロアにもデモ行進にもふさわしい、きらめきに満ちた祝祭的な叙事詩なのです。
Track listing:
01. Cut & Rewind
02. Under the Sun
03. Disco Life
04. Chapters
05. Possibilities
06. Take It All
07. She Who Dares
08. Shop Boy
09. Bandit
10. Little Kisses
11. Do All Things With Love
12. Make It Known
Say She She
セイ・シー・シー
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する女性ボーカル中心のグループ。メンバーはEl Michels AffairやChicano Batmanの元メンバーであるピヤ・マリク(Piya Malik)、サブリナ・ミレオ・カニンガム(Sabrina Mileo Cunningham)、ナヤ・ガゼル・ブラウン(Nya Gazelle Brown)の3人で、全員クラシック音楽の教育を受けたシンガー。彼女たちの音楽は自らを「ディスコデリック・ソウル(discodelic soul)」と呼び”ドリーミーなハーモニー”を特徴としたサウンドを製作している。ディスコや70年代ファンクを中心にさまざまな影響を融合させたサウンドで、グループ名がナイル・ロジャースへのオマージュでもあり、彼とバンドChicを主要なインスピレーションとして挙げている。2022年にColemineRecords傘下のKarma Chiefからデビューアルバム『Prism』をリリース。英ガーディアン紙から5つ星を獲得し高い評価を得た。2023年には2ndアルバム『Silver』をリリース。公共ラジオ局KCRWではその年のNo.1アルバム、WXPNでは10月の「注目すべきアーティスト」、KEXPの年間アルバムランキングでもトップ20にランクイン。ヨーロッパやアメリカでツアーを行い、グラストンベリー・フェスティバルやハリウッド・ボウルといった大舞台にも出演している。