テニスコーツのさや編纂による、日本のインディー・ミュージック・シーンのコンピレーション決定版第2弾!

2020年にリリースされ、好評を博した日本のインディー・ミュージック・シーンのコンピレーション「みんなみてる」。第1弾に続くシリーズ第2弾がドイツの名門Morr Musicと、テニスコーツとも親交深いThe Notwist主宰のAlien Transistorのコラボレーションによってリリース。前作に続き、テニスコーツのさやがキュレーションを担当し、Markus Acher (The Notwist)がサポートしています。
 
前作がテニスコーツとその親しい友人たちを中心に周っていたとすれば、第2弾はテニスコーツさやとディアフーフのさとみのユニット、わんわん以外は、新旧の音楽から、遠く離れた場所まで、幅広く手を伸ばしています。本作に一貫しているのは、次に何が聴こえてくるかわからない不思議な感覚と陽気な予測不可能性です。Yuko Konoの「Ginger」や、HOSEの「Baseball」のような華やかなインディ・ポップもあれば、狩生健志の青色のエレクトロ・ポップ、FUJI||||||||||TAのパイプオルガンの喘ぐようなアンビエントなど、新しい美しさを示唆するサウンドも含まれています。
 
2005年の『Hawaii Hawaii』に収録されているKama Ainaの「Wedding Song」は、カントリー調の軽快さとスラックキーギターのニュアンスを組み合わせた内省的な曲です。トクマルシューゴの 「5 A.M.」は、2005年の素晴らしいアルバム『L.S.T.』から収録された、錯乱したサイケデリックポップのマントラです。
 
しかし、多くの発見は、日本以外では比較的知られていないアーティストやグループの作品。Thrill Jockey やジム・オルークのMoikai labelからのアルバムでよく知られているアキツユコが、サイケ・フォークのレジェンド、ゑでぃまぁこんとコラボレートした、かわいらしくも幻惑的なグリッチ・フォーク・バンドわすれろ草。また、ジョナサン・コンディショナーの楽しいシンセポップ、Chaplinのエレクトロニック・ドリームスケープ、mmmの甘美な 「Blue 」の中心にあるきらめくアコースティックジャングル、てんしんくん、Daisuke Tanabe、んミィといったアーティストによるミニチュアコレクションは、子供じみた好奇心を抱き、一種のおもちゃ町のポップトロニカに仕立てあげています。
 
『みんなみてる2』に収録された26曲は、何度も意表を突かれ、予想を裏切り、日本のインディー・アンダーグラウンドの広さと深さを示している。遊びと喜びのコンピレーションであると同時に、ポップ・ミュージックの歓迎ムードを通して日常に忍び込む大胆な実験が、リスナーの耳の間に魔法のように新しい世界を紡ぎ出しています。
 
 
Disc 1
1. Chaplin / Out Cont (Out Conte)
2. トクマルシューゴ / 5 A.M.
3. F.L.Y. / July
4. わすれろ草 / あきのつばめ
5. ジョナサン・コンディショナー / 人が生まれる
6. 中村祐子 / 或る夕べ
7. KAMA AINA / Wedding Song
8. Yuko Kono / Ginger
9. ジョンのサン / つけも
10. 森山ふとし / ゆうたいりだつ
11. mmm / Blue
12. てんしんくん / 夜
Disc 2
1. Daisuke Tanabe / Origami
2. その他の短編ズ / 不夜城
3. んミィ / 水
4. わびさびくらぶ / 君のような目にいつかなりたい
5. かきつばた / スミヨシ
6. HOSE / 野球
7. ブラジル / グッモーニン
8. わんわん / わんわんのテーマ
9. 王舟 / アルペジオ
10. 惑星のかぞえかた / 少年少女
11. コントノボ / 雪がや
12. 狩生健志 / 夢が叶った
13. FUJI||||||||||TA / 話し方
14. 沼田佳命子 / 染め