レデリウスとストーリー。出会うべくして出会ったアンビエント音楽界の巨匠、ふたり。
けれど、アルバムは肩肘張った内容ではなく、なかよく一台のピアノを囲んでいる。
そこがいい、とてもいい。
心が温まってくる、心が潤ってくる。
ずっとずっと聴いています。(鈴木惣一朗)

ドイツ電子音楽のパイオニアでありCLUSTERとしても活躍したローデリウスによる新作は
グラミー賞ノミネートの作曲家ティム・ストーリーとのピアノ作品

ローデリウスがいくつかの即興的なピアノ・エチュードを演奏したものをグランド・ピアノで順次レコーディング。その後ティムに音源が渡されテープに録音されます。そこにティムが同じグランドピアノを使ってパートを加え仕上げていきます。聴き手には一人で演奏されたピアノソロに聴こえますが、2人の個性が混ざり合った一つのサウンドとなっているのです。今作は波打つミニマルなパターンと繊細な相互作用が生み出すハーモニーは、ローデリウスの直感を大事にした即興演奏とティムが時間をかけて生み出したアイデアとアレンジが”4つの手”から生み出されました。「今作は単なるニューアルバムではなく、2人の作曲家の長年の友情を論理的に継続させたものです。4つの手で演奏される1台のピアノの無限の可能性から新しい音の言語を引き出す、意識と耳への私たちからの賛辞といえるでしょう。私にとってこれらの作品は異なる種類の美しさを表現しており、それぞれの部分の融合させた以上のものを呼び起こしています。それは言葉のない対話であり、私たちの文化を互いに隔てる大きな水に架ける橋でもあります』 ハンス=ヨアヒム・ローデリウス

 

Tracklist
1. Nurzu
2. Spirit Clock
3. Haru
4. Rever
5. Seeweed
6. Allegro Estinto 7. Crisscrossing 8. Thrum
9. Bent Rhyme 10. Skitter
11. Ba