| <クッキーシーン誌JOMFインタービュー/番外編> インタビュアー:星野真人 |
■ブルックはJOMFの他に、Hrsta、Set Fire to Flames、The Sword Project、Black OX Orkestarなど沢山のバンドのライヴや作品に参加されていますね。JOMFも含め、こういった様々なバンドでのプレイはいかがですか?
|
ブルック:わたしにとって様々な環境やいろいろな人と演奏することは、新しい創造力のための訓練になります。新しい状況背景の中に入っていく挑戦や、自分の声がどのように当てはまるかを見つけるのが大好きです。個々の経験から何かあたらしいもの学んで、その経験から染み出てきたものが自分の音楽のボキャブラリーになります。また、コミュニケーション能力を伸ばし、退屈や行き詰まりから自分を遠ざけてくれます。
わたしはコントラストや変化が好きです。しっかりと作曲された音楽作品へ参加することは、自分にとって、規則の中での良い練習であり、曲を完璧にするための努力でもあります。しかし、一旦自分がそれに深く精通してしまったら、同じ音楽を何度も何度も演奏するために、固定された状況の中で、小さな訴えを起こしています。それが順応的でない限り、また演奏をする物理的な環境や体力の状況などに合わせられない限り、わたしにはそれとのつながりを維持するのがとても難しいのです。
JOMFは一度も退屈になりません。なぜなら、誰が演奏しているのか、どんなサウンドが全体の音楽を作るのに役立つのかと、探求するための新しい役割がいつもあるからです。瞑想的なパーカッションや微かなドローン、ダーティーなスライドギター、きらきらとしたメロディー、金切り声のようなクラリネット、抽象的な電子音、または強烈なマントラのようなヴォーカルを演奏するための場所を聞いているのかもしれません。理想としては、たくさんの楽器をステージ上に置くことができて、それらが必要な時にどんなサウンドにもアクセスできて、有機的な方法で音へ指示が出せるようにしたいです。
最近わたしは自分自身の音楽を演奏したりレコーディングしてきました。それはとても違う経験で新しい挑戦でした。他の人たちと作ってきた踊りからわき道へそれて、裸でひとりでいるような。。。でも、同じモチベーションでやっているのがわかります。わたしの演奏はとても様々で、テープループのライヴエディットからとてもミニマルにギターの弦を爪弾くもの、それから部屋中に置かれた複数のアンプによる贅沢なフル・サラウンドの声のパフォーマンス。表現と実験のための違う状況背景。
わたしが最近こだわっていることは、ギターとアンプだけを用いる、と自分に制限を課していることです。ただ楽器を演奏するという発想に戻り、電子機材で頭を悩まさなくても、微妙な音の探求は可能なのです。 電子機材はとても楽しいけれど、わたしは肉体中心主義で、弦と指の深いつながりや、それがさまざまなボリュームでスピーカーから反響されるほうが好きなのです。
|
■ダニーはどちらかというとJOMFとは真逆の音楽性のハードコア・バンドEnemymineにも所属していますね。JOMFとは両極とも言えるドラムを叩いていると思うのですが、プレイに関して何か気をつけている点などありますか? |
ダニー:Enemymineのドラムは、速くてパワフルで、激しく叩いていました。JOMFの音楽からは、ドラミングで呼吸をするためのより広い場所や空間を求められています。Enemymineは、いくつかの複雑な時間記号とドラムのパートで曲が決まっていました。即興演奏は少しだけできました。JOMFでは決まったパートは何もなくて、完全に即興演奏です。とても自由。JOMFは音楽を演奏するため、そしてジャムセッションのバランスをとるために、より繊細な耳を必要とします。Enemymineでのドラミングは、JOMFの宇宙のようなジャムセッションに比べると、もっと運動競技的で速いです。 わたしは両方のグループでドラムを叩くことや、様々なやりかたでの演奏、音楽を実現させるために自分のドラムの技術を使うことを楽しんでします。自分にとって、たった一種類の演奏法よりも、違うスタイルの音楽を違うバンドで演奏することのほうが、よりおもしろいことなのです。 |
■ニックは「Tunnels」というソロ・ユニットでの活動もあるということですが、どのような音楽か教えてください。
|
ニック:自分自身の音楽についてはなんて言っていいのかよく分からないので、僕のマイスペース(myspace.com/sonictunnels)でその音楽を直接聞いてみてください。でも少しだけバック・グラウンドを言うと、僕はアンビエント、ドローンなど音を長く響かせる音楽を8年くらいレコーディングしてきました。これは自分の個人的な音楽のために出口を与えるための、一度もやめる事のない発展していく行程なのです。これらのレコーディングをしている主な理由は、自分自身でそれを聞く事の楽しみや、眠ろうとするためにやっています。 |
■今後のJOMFの予定を教えてください。
|
トム:僕らは現在新しいスタジオ録音の作品を作る準備に入っています。今はしばらくの間新しい曲を作って、今年の夏にアレンジをしてレコーディングします。そしてそれは2005年にリリースされた「Flags Of The Sacred Harp」以来のスタジオ録音作品になります。願わくば夏の終わりまでには終わらせて、そしてまたツアーに出ようと思います。
|