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| AKRON/FAMILYのメンバー、セス・オリンスキーにインタビューしました!日本盤「AKRON/FAMILY」と「MEEK WARRIOR」のライナーを執筆してくださった村尾泰郎氏がインタビュワーのAKRON/FAMILY秘蔵インタビュー(2006年8月)を遂に公開します! |
4人の音楽的な嗜好はバラバラ?それとも近いものはありますか?4人が好きな音楽、映画、小説などを教えてください。 |
| セス : 確かにメンバー全員の好きなものときらいなものには違いがあるよ。でも、もちろん、たくさんかぶる物もある。マイルスと僕はよく話すんだけど、趣味や美的感覚みたいな事でそれぞれ個人では賛同できないとしても、バンドとしてとなると全てにフォーカスをあてる事が簡単にできるものだねって。しかし、僕らの好きな物や音楽でしたい事において、どうやってこんなに意見が一致してるのか、本当にびっくりするよ。これの多くは、意志と方向性なんだけど。でも、たしかにテイストにおいては、たくさんの一致がある。それはそれとして、僕は最近、ニューエイジやワールドミュージックの知識を広げている。これがどのようにうまくバンドに反映されるかわからないけど。 |
| あなたたちは最低3枚のアルバムを出せるくらいの曲をブルックリンの小さなアパートで録音したそうですね。みんな同じ部屋に住んでいたの? |
| ダナと僕は一緒に越してきて、それからライアン、それからマイルスが越してきた。だから昔は、みんなで同じ部屋に3ヶ月間住んでいたんだ。 |
| もしその部屋に何か思い出があれば教えてください。 |
| その部屋は、1000平方フィートくらいある、天井が高くて、だだっ広いロフトスペースだった。個人個人の部屋がなかったのは、ちょっとつらかったけど、でも、なぜだかとてもいい思い出になっているよ。冬は寒いし、夏は物凄く熱いし、大きい音を出す事はできなかった。だから主に曲を書いて、アコースティックサウンドとエレクトロニックミュージックをコンピューターで録音していたんだ。 |
| ファーストアルバムで使われているメンバーの写真はその部屋で撮られた物ですか?それとも違う場所ですか? |
| あの写真はニューヨークのブルックリンにあるとてもすばらしいライブハウスで撮られた写真だよ。pete's candy storeという場所で、けっこうたびたびライブをやっていたところだ。マイケル・ジラが最初に僕達に会いに来てくれた所でもあるよ。 |
| あなたがはじめてマイケル.ジラと出会った時の事をおしえてください。彼の事は前から知っていましたか?最初に会った時の印象がどうでしたか? |
| 僕らはそのロフトでレコーディングしたCDをマイケルに送ったんだ。約3年以上の時間が経って、ついに彼は僕達のライブを見に来てくれた。彼はショーの間ずっと、応援の声を送ってくれていた。僕らは彼のことはあまり知らなかったけと、ステージから後ろの方にいた影のようなカウボーイハットの人物を見た時は、確かに恐かったよ(笑)。その時は、彼が僕達の事が好きなのか、それとも飲み過ぎていたのかよくわからなかった。その両方だったんだけど。 |
| 「Meek Warrior」や「Akron/Family & Angels of Light」の曲は最初に録音した沢山の素材から発展させた物ですか?それとも、新しく作った物ですか? |
| スプリットの曲のほとんどはデビューアルバムの前に作った物だよ。でも、そんなに発展はさせていないんだ。デビューアルバムのサポートで行われた6週間のツアーで、僕達にこの素材をもっとライブベースに作り直す機会を得た。「Meek Warrior」の殆どの曲は、この何年かに自分達の手で自宅で作業し、録音したものだよ。ハミッド・ドレイクと2日間シカゴで録音することが分かった時、レコーディングの数週間まえに、その大部分を大急ぎで寄せ集めたんだ。 |
| あなたの音楽はアコースティックサウンドをベースとし、またエレクトロニックサウンドも取り入れていますね。そのバランスは本当にすばらしいです。エレクトロニックミュージックや実験音楽からはどのような影響を受けましたか? |
| 僕達はほとんどの部分がロックを含むアコースティックミュージックに影響されている。僕らはみんな順番にクラシックロック、ジャズ、パンク、フォークミュージックなどにルーツを持っている。僕らは確かに、あるエレクトロニックミュージックにも接してきてるよ。でも、デビューCDでのエレクトリックな要素は、レコーディングの手段や環境がバンドにとって限られていた事が殆どの理由だったんだ。録音して、それを細かく刻んでいかなければいけなかったからね。実験音楽については、個人的にはフリージャズやフリーインプロミュージックにもっと影響を受けているといえるだろう。それと、よりコンピューターをベースにした音楽とは対照的な、Feldman, Riley, Niblock etc..を含む古いドローンミュージックにも影響を受けているよ。 |
| また、あなたたちの音楽はコンピュータによるエディットを大胆に取り入れているのが印象的です。アレンジやミックスをする時に注意していることは何ですか? |
| コンピューターの作業はオープンなところや即興でやったライブの個所にたくさん取り入れてるよ。それはたぶん、スタジオでは同じ即時性を得ないだろうけど。だからCDで聞くのに何か面白いものを見つけるために、家でそれを解体するんだ。マイケルが"blessing force"のカットをはじめて聞いた時に、マイルスデイビスの"on the corner"の何かのカットと比較していたのが好きだったな。 |
| Akron/Familyのサウンドはとても精密にデザインされていると同時に、即興性も強く感じます。あなたの音楽において、即興性は重要ですか?多分演奏においては重要だと思うのですが、ミックスやアレンジにも即興性は反映されていますか? |
| 即興は僕達らバンドにとって、非常に大切なものだよ。個人個人の人としても、ミュージシャンとしても。僕らはライブでも、スタジオでも、いろいろな方法で、即興にトライして取り入れようとしているんだ。それはときどき純粋な即興演奏だったり、またある時は、古い素材への新しいアプローチにもなっている。スタジオでは大抵、アレンジやオーケストラを重ねる作業は同時にぱっとやるんだ。だけど、ひたすらスタジオで即興演奏をするっていうのもいずれはやりたいね。 |
| あたなたちのアコースティックサウンドと美しいハーモニーは本当に魅力的です。ルーツ音楽からはどのような影響をうけましたか? |
| 僕らはみんなたくさんの違う種類の音楽が好きで、影響されている。そしてルーツ音楽は確かにそのうちの1つだ。僕は、アメリカンフォークや戦争前のブルースに確かに大きな影響を受けている。そして、自分が育っていた時に聞いていた、その他のたくさんの音楽にも。基本的に、行ったり来たりしているよ。ツェッペリンやその他の60年代のロックを聞いて、それからmuddy watersやこれに関係のある古いchessのレコード、それから20年代のアコースティックなブルースをたくさん聞いて、またmuddy watersに戻ってみたら、彼はかつてのアコースティックなサウンドをエレクトリックに再現したんだっていうまったく新しい解釈に辿り着いたんだ。実際、人がある方法で、ある1つのレコードを、どのように楽しむかという事が、だんだんすばらしい事だとわかった。それからその他の影響も発見して、もっと学んで、もっと経験して、そして、もう一度そこから何かを発見する為に、この新しい情報を持って帰る。例えば、僕はgram personsに最近初めて夢中になったんだけど、dylanやthe deadに対する新しいレベルの解釈をgram personsは持ってきたような感じがするよ。 |
| 「Meek Warrior」はあなたたちのことですか?このタイトルをつけた時、どのようなイメージを持っていましたか? |
| これは、もともとはただのアルバムの中の曲名だったんだけど、レコードの名前としてもすごくいい名前だと思って、決めたんだ。僕らに直接的に関係があると意図していないんだ。でも確かにパワフルなアイデアだし、とても少しの事について、たくさん言い表わしているよ。 |
| "Blessing Force"や "The Rider"は以前よりもジャムセッション的なサウンドになっていますね。このような曲が生まれた背景を教えてください。 |
| 「The Rider」はマイルスが作ったただのリフだった。そして、僕らはあまりたくさんのアイデアを持たずにスタジオに入って、マイルスとハミッドが指事のようなものを僕らにすこしくれた。そして後で歌詞とボーカルが付け加えられたんだ。うん、これは多かれ少なかれ、スタジオのジャムセッションから組み立てられたものだよ。「Blessing Force」は少し違う方法で生まれた。僕がこれのとても短いバージョンを家で録音していて、それをバンドバージョンへと練り直したものなんだ。そしてだんだんあのような曲に発展させたんだよ。 |
| 「Akron/Family」, 「Akron/Family & Angels of Light」,「Meek Warrior」を作っていた時に、強く覚えていることや印象があれば教えてください。 |
| 全部霧の中みたい。自分が去年何をしていたか、ほんとうにあまり覚えていないんだ。 |
| 最後に、もしAkron/Familyを動物にたとえるなら、何でしょう? |
| たぶん、Meek Warriorはトラだろう。でも僕達はまちがいなく、熊みたいなものかな。僕らはたくさん寝る事が好きだし、魚を食べるし、引っ掻かれると気持ちいいし。。。あまりよくわからないよ。僕が考え続けているすべての動物は、僕らよりもっともっと優雅だよ。人間と人間の挑戦もまた美しいけれど、とても欠陥があるように見えて、そして動物はとてもシンプルな優雅さと機能があるように思える。バンドというものは本当に人間の機能障害だと思うよ。もし、バンドのような動物の種類が存在するとしたら、遠い昔に絶滅していたと思う。。。わかった、わかった。。。。。トナカイ! |