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まず最初に自己紹介をお願いします。そしてどのようにして音楽製作をはじめたか教えてください。
2003年の5月にバンドはスタートしたんだけど、年齢は23から28まで様々で子供の頃からの友達じゃない。みんなスウェーデンのヨーテボリのある集会で出会って、その時にバンド結成の色々なことが決めたんだ。その1週間後に最悪の空気環境の地下シェルターの中で僕達は変則的なインストルメンタルサウンドを作り上げた。ちょっと後になって気付いたんだけど、そのときの曲はヘビーなリフや歪んだギターサウンドじゃなくて、美しいメロディーとダイナミックな展開が中心の曲が出来てたんだよ。
バンド名の由来はありますか?
efというバンド名は何かでもないし、全てを表してる。
最新作"Give me beauty... Or give me death"のコンセプとタイト名の意味を教えてください。
アルバムにコンセプトはないよ。たいしたのもじゃないんだけど....僕達のハートの深いとこにあるとこから作った曲を単に集めただけだよ。曲を作る時はまず感情を表現する、そしてそれを演奏してみて一度変更を加える。そのあとまた演奏してみてアレンジを変えてみる。そのあと一旦曲を忘れる。そして最初からアレンジを作り直す。そして最後にもう一度演奏する。僕達は決して満足しない。いつも成長することを望んでるし、すべてをより良くしようと考えてる。だから、なんで僕達は曲作りのプロセスが遅いんだって思われてる。でも、12分の曲を作ることは簡単なことじゃない、特に初めから終わりまで興味を持たせる展開なんてね。タイトルの意味は曲を聴いた人が受け取る感情に影響されると思うよ。美しい曲だって思う人もいるけど、曲はとてもハードで陰惨な雰囲気に充ちている。僕達の曲が人々に何らかの影響やインスパイアを与えてくれるいいね。
バンドに女性メンバーはいないんだけど、女性のヴォーカルがはいってるよね。
ああカレンだね。彼女は近所に住んでて、ギターのダニエルの友達なんだ。バンドでチェロとギターの音をダニエルの家でレコーディングしてたんだけど、その時に彼女がダイエットコーラをもって遊びに来て映画を見てたんだ。ダニエルが興味があるなら唄ってみないかってレコーディングに参加させたんだよ。そして彼女は"Hello Scotland"で唄って、"Tomorrow my friend..."では詩を朗読してる。バンドみんな彼女の声に圧倒されて、今では彼女はスウェーデンでのライブには参加するようになったよ。でもカレンはバンドのメンバーじゃないんだ。
アートワークを見て19世紀のドイツの画家フリードリッヒを想像したんですが、なにかコンセプトはあるんですか?
カバーアートに関して特にコンセプトはないよ。僕らは本当に美しいカバーアートにしたくてアメリカ人の写真家を見つけたんだ。そして彼の写真2枚を使わせてもらった。実に素晴らしい写真だと思う。
<ライナーノーツから抜粋の"Give me beauty... or give me death"解説>
スウェーデン語で数字の「1」を意味する「Ett」という曲でアルバムは始まる。そのタイトル通りイントロとしての意味合いを持った楽曲と言えるが、たった4分のなかにバンドの魅力が存分に詰まっていると言えるだろう。来るべき壮大な物語の片鱗を感じさせる豊かなメロディー。チェロの音が鳴らされる瞬間の高揚感は、たとえばムームの名曲「Green Grass Of Tunnel」の最初のベースラインの瞬間に感じるそれと同様のものと言っていい。そんな恍惚のイントロ。
「Ett」に続くのが、本作のハイライトと言ってもいいM2「Hello Scotland」。メロディカ、ギター、チェロの豊かなアンサンブルが徐々に高揚していく序盤から中盤にかけての圧倒的な展開。ラルトラを想起させる男女混声ヴォーカルが入る中盤の静けさと甘美さ。そして終盤再び畳みかけるようにして輝きを放つアンサンブル。12分にも渡る大作ながら、中だるみすることなく、最後まで聴かせる。「12分の曲を作るのはそれほど簡単なことではない」とニクラスは語るが、おそらく時間をかけ、考えに考え抜かれたこの曲の完成度は群を抜いている。
モグワイ〜エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ直系の轟音かつ流麗なギターワークを基盤にしながらも、やはり最大の魅力は美しいメロディーラインにあるだろう。メロディカやグロッケンシュピール、アコーディオンなどを効果的に用いたアレンジ、そして、このバンドの生命線とも言えるチェロの存在感は見事だ。前景と後景を自在に行き来するチェロのベースライン(特にM2で顕著)は、エモーショナルであろうとするバンドを象徴しているかのようだ。そして、まるでオーロラのように揺らめく薄弱いヴォーカルの密やかな創造性は、個々の曲のなかで見事なバランスを演出している。ちなみに、ヴォーカルは「Hello Scotland」以外の歌詞はすべて即興で歌われているそうだ。そういう意味でどことなくシガー・ロスに近い印象を受けるのもあながち間違いではないだろう。
もうひとつのハイライトはM5「Tomorrow My Frined...」とM6「We'll Meet In The End」。この2曲はひとつの組曲として構成されている。特に「Tomorrow My Frined...」は14分を越える本作のなかでも最も長尺の1曲で、やはり曲の展開が巧い。中盤のギタートレモロの瞬発力、その後訪れる静寂・・・「Hello Scotland」でもゲストヴォーカルを務めたカリン・グレンのポエトリー・リーディングは本作でも最も美しい瞬間のひとつだ。なお、そのカリン・グレン嬢はダニエルの友人で、彼の家でレコーディングしているときに、たまたま遊びに来たので、バンドが彼女にヴォーカルを頼んだというおもしろい逸話がある。聴いてもらえれば分かるように、彼女のヴォーカル&ポエトリー・リーディングがアルバムに与える影響は計り知れない。傑作の誕生のためにはこういった「偶然」がしばしば起こりうるものだ。そういう意味でefはとてもラッキーだと思う。当然、メンバーも彼女の美しい声には吹っ飛ばされたようで、その後、スウェーデン国内のライヴで共演している。
「Tomorrow My Frined...」の終盤の轟音クレッシェンドのクライマックスからなだれ込むように「We'll Meet In The End」へ。グロッケンシュピールとアコギのアルペジオのアンサンブルが、美しいギター・メロディーに豊かな色彩を加えている。この組曲はポストロックの様々な要素をバランスよく配置しており、efもまた現在進行形のポストロックを鳴らすバンドのひとつとして数えられるべき存在であることを証明していると言えるだろう。
なお、国内盤にはボーナストラックとして、「Misinform The Uninformed」という曲を収録している。この曲は本作レコーディングの際に一緒にレコーディングされたものの、ボツにされたものを作り直した1曲。フィールドレコーディングを用いたこの曲は、トマスのヴォーカルがシガー・ロスを彷彿とさせるが、アルバムの流れに合わなかったためにアルバム収録を見送られたそうだ。リーダーのニクラスは気に入っていたそうだが、他のメンバーには「気持ち悪い」と反対されたという逸話があるものの、曲自体のクオリティーは素晴らしく、バンドのサウンドの幅を拡げる1曲だと言える。
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