繊細な感情の融和を映しだす、2台のピアノによるデュオ・インストゥルメンタル作品。
カルロス・アギーレをはじめ、世界の繊細で美しい音楽を紹介するbar buenos airesレーベルより第2弾リリースは、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレをリードする2人のピアニスト〜ルカス・ニコティアン(プエンテ・セレステ)とセバスティアン・マッキ(ルス・デ・アグア)によるデュオ・アルバム。

美しく生命力に溢れ、心を鎮める静寂に包まれた音像風景を産み出す素晴らしいアーティスト達を紹介するbar buenos aires。2枚のコンピレーションCDの発表を経て、価値あるアーティスト/アルバムをさらに紹介すべくスタートしたレーベルより待望の第2弾リリース。

カルロス・アギーレ主宰レーベル「シャグラダ・メドラ」より02年にリリースされ、カルロス・アギーレ・グルーポやアカ・セカなどと並んで、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルローレを代表する1枚として大きな人気を誇る『ルス・デ・アグア』のメンバーにして、アギーレからも大きな信頼を得るセバスティアン・マッキ。

片や、エドガルド・カルドーソやマルセロ・モギレフスキー、そしてサンティアゴ・バスケスらベテラン実力派アーティストによるスーパー・ユニットとして長い活動歴と高い評価を誇るプエンテ・セレステのピアニストとして一躍その名を知られ、自身のユニット、トリオ・カマロテスではチック・コリア/ライル・メイズ/キース・ジャレット的な世界を追求する鬼才、ルカス・ニコティアン。

この2人のデュオによるインストゥルメンタル作品となる本作は、アーティストの内面性や曲そのものの表情がにじみ出る繊細なピアノの音色による、親密なダイアローグ。⑦「Gincana」は11年にリリースされたコンピ『バー・ブエノスアイレス〜カルロス・アギーレに捧ぐ』に独占収録されたバージョンとは別に、新たにレコーディングしなおされたもの。あの名録音に心躍ったリスナーにとっても、本作は待望の1枚となることでしょう。

日本盤序文:吉本宏 解説:河野洋志(bar buenos aires)

 

Track list :
1. Candombe amarillo
2. Río de enero
3. São Paulo
4. Celebración
5. Una mañana
6. El viaje
7. Gincana
8. Uma gota no mar
9. Woyzeck