「季節のさまざまな色の実を鳴らす」をコンセプトに活動する、印象派・ポストクラシカルデュオ<いろのみ>が待望の8thアルバムをリリース。日本の真夏の風景をピアノ、リュート、エレクトロニクスで繊細に描写した、過ぎ去りゆく美しい夏に思いを馳せる幻想的なアンビエント・サウンド。

 

ピアニストの柳平淳哉とリュート&プログラミング担当の磯部優によるデュオ<いろのみ>が、前作「虹」から約3年半ぶりとなる通算8枚目のアルバムをシンガポール<KITCHEN.LABEL>よりリリースする。深いエメラルド・グリーンに覆われた森や穏やかな野原を散歩しながら感じる牧歌的な日本の真夏の風景を、水晶のように輝くピアノやリュートの音色とリアルタイム・プロセッシングによるトリートメントで幻想的に描き出したアルバム。
 
タイトルの「琹の葉」(ことのは)は、「琴」の旧字で弦楽器の総称である”琹”(こと)と植物の”葉”(は)という二つの言葉を合体させた造語で、静けさやミニマリズムなど、日本的な古風な美学を取り入れた彼らのユニークな音の構造を隠喩している。
 
本作は即興による1曲の長いコンポジションを<栞日><波空><歩風><葉衣>の4つの楽曲に分割して構成した作品。お互いに委ねるように優しく呼応するピアノ、リュート、プロセッシングから紡ぎ出されるサウンドは、自然や周囲と調和するためにデザインされており、都会の慌ただしい日々から解放され、聴覚が研ぎ澄まされるような感覚をリスナーに与える。また、日常の中の儚く美しい現象を連想させる感覚的な文字を組み合わせた楽曲タイトルにも、彼らの印象派的なセンスが光っている。
 
さらに、本作には<月導>と<舞子>の2曲を追加収録。<舞子>はいろのみが2010年ごろからライブの最後に定期的に演奏し、ファンの人気が非常に高かった楽曲で、今回が初のアルバム収録となる。ジャケットの写真は東京在住の写真家、小野田陽一、マスタリングは田辺玄(Studio Camel House)が担当した。
 
Tracks:
1. 栞日
2. 波空
3. 歩風
4. 葉衣
5. 月導
6. 舞子