Tom Adams – Silence

Lirico
LIIP-1528
国内盤CD

2,200円+税

 
“まるでヨンシーの歌声をもったニルス・フラーム”
静寂を歌うソウルフルなファルセット・ヴォイス

シガー・ロスのヨンシー、ジェフ・バックリィ、ライのマイク・ミロシュなどのような聴くものを魅了するファルセット・ヴォイスをもつ期待のイギリス人シンガー・ソングライター、トム・アダムス。クラシック音楽とエレクトロニック・ミュージック、ふたつのバックグラウンドを配合した親密かつソウルフルな音楽を奏でる若き才能による輝かしいデビュー・アルバム。

10代のころからいくつかのインストのポスト・ロック・プロジェクトを主導し、映画音楽も手がけてきた彼におおきなターニング・ポイントが訪れたのは2014年の夏のことでした。現在の拠点であるベルリンにはじめて旅行で訪れたその夜。たまたま観にいったピアニスト、ニルス・フラームのライヴ。そこでニルスは観客に演奏するように促し、そしてステージにあがったのは短パンにTシャツ姿の旅行客のトムでした。その印象深い歌声にオーディエンスは驚嘆し、思わずニルス自身も連弾で参加するという魔法のような瞬間…その後、すぐさまニルス・フラームのマネージャーによってレーベルを紹介され、それをきっかけにデビューが決まったというまさにシンデレラ・ストーリー。なお、そのときに演奏したのがこのデビュー・アルバムのラスト・トラック「Time」です(その奇跡の映像はYouTubeで確認することができます)。

2016年にEP『Voyages By Starlight』でデビュー。それから1年、ついにリリースされた本作『Silence』は、ある1日の午後の時間のみをつかい、ライヴ・レコーディングでつくられました。ア・ウィングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サルンやパフューム・ジーニアスなどのライヴのオープニング・アクトで力をつけた、ヴォーカルとソロ・ピアノを中心にさまざまなノイズやエフェクトのレイヤーによるライヴのフィーリングを持ち込んだ全8曲。胸締め付けるほどの哀愁と心地よい高揚感に包まれる先行シングル「Come On, Dreamer」や「Sparks」、そして前述の「Time」など切ない名曲が立ち並びます。繊細なメランコリアをまとった浮遊感漂う流麗なポスト・クラシカル的アプローチのプロダクションとその天賦の歌声は、まるで人気ピアニスト、ニルス・フラームが世にも美しいファルセット・ヴォイスを手に入れたかのよう。トム・アダムスが歌う静寂の歌に包まれるとき、例えようのない美しい風景が目前に広がることでしょう。

国内盤のみ、ボーナストラックとしてEP『Voyages By Starlight』の未発表アウトテイク「Circles」と、ライナーノーツ/歌詞対訳のダウンロード・コードつき。