今月のスタッフ・チャート(2011.05)

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1. ryan teague / causeway (sonicpieces011)

イチオシのSonic Piecesのニュー・リリースはUKの作曲家Ryan Teagueの5年ぶりの新作。オーケストラとともに作った前作から一転、ほぼギターのみで作られたミニマル作品です。ギターからのモダン・クラシカルへのアプローチは斬新で、間違いなく本年度のベストに挙げられるべき傑作と言えるでしょう、が、限定450枚ですでに店頭にあるものを残し、廃盤。どこかで見つけたら即ゲットで!!Sonic Piecesの次のリリースもものすごいですよ。

2. 13 & god – own your ghost (n26cd)

こちらは6年ぶり!ワンショットの企画だと思ってたので、まさか新作がリリースされるとは思っていませんでした。サウンド面では前作のエクスペリメンタル・ポップ路線を引き継いでおり、Doseoneのスペシャルなヴォーカル・ワークはやはり存在感を示しているものの、The Notwist色のほうが強いのは前と同じでしょうか。独特のポップさは彼らならではです。

3. kreng / grimoire (miacd016)

ベルギーの作曲家Krengのニュー・アルバム。The Third Eye Foundationとゴシック感、ダーク感を共有した暗黒ドローン。サウンドのひとつひとつに血の匂いを漂わせる刺激的な作品ですが、Matt Elliottがそうだったようにこの方も実際は陽気なひとなのでしょうかね。

4. maximilian hecker / i am nothing but emotion, no human being, no son, never again son (MH26071977)

ドイツ人シンガー・ソングライターMaximilian Heckerの2010年作。中国と韓国では国民的人気、と書くのも大げさではないほどですが、残念ながら日本では・・・。この作品は過去のものに比べるとよりローファイでラフなサウンドで、よりパーソナルなアルバムですが、だからこそ、彼の痛々しい想いが重くのしかかります。おそらくファン向けの作品なのでしょうが、彼はこの作品を作ることは避けられなかったのです。それはブックレットに書かれた痛いテキストを読めばわかります。

5. noah23 / fry cook on venus (ffinc024)

カナディアン・ヒップホップのヴェテランNoah23の最新作。多作すぎて、当たり外れが大きいのが正直なところですが、プロパーな作品でのクオリティーは抜群。本作はそれに当たります。Factor、Cars & Trains、Skyrider、Zoenなど、いつもと違うヒップホップ色の薄いプロデューサーと組んでいて、爽快なヒップ・“ポップ”なアルバムになっています。Gregory Pepperと組んだインディー・トラックが最高。



Teru


スクリーマデリカ・ライブにむけてどう準備するか真剣に考え始めた今日この頃。日本を応援してくれる沢山のアーティストがいることに気付かされたコンピレーション「For Nihon」(6月下旬入荷予定)。へこたれず頑張っていこう!と思います。

1. ryan teague / causeway (sonicpieces011)

typeからのリリースでおなじみの若き作曲家ryan teagueの作品がsonic piecesより登場。「オーケストラ楽器としてのギター」に焦点を当てたサウンドはギターのループが美しい実験的ながら聴かせてくれる作品となっています。Peter Broderick/goldmund好きな人はぜひ!

2. kids on a crime spree / we love you so bad (slr143cd)

60年代popの雰囲気をもったギターポップがセンスよくまとまってます。そうですslumberlandからリリースのkids on a crime spree。ビーチボーイスやフィル・スペクターばりのメロディーと中性的な男性ヴォーカルにギターポップ、ネオアコファンにはたまらんです。

3. blue sky black death / noir (ffinc025)

mushからのリリースでも有名なHip Hop + エレクトロニカblue sky black death。ジャケット/音ともにかなりのレベルに達したサウンドはまさにかっこいい!そして男子好きなサウンド。ボーズ・オブ・カナダ、Ulrich Schnauss好きなら聴いといたほうがいいですよ。

4. efrim manuel menuck / plays “high gospel” (cst078)

Godspeed You! Black Emperorのefrim大先生によるソロ作。ギターの残像と荘厳なコーラスと電子音が美しくレイヤーされたサウンドはまさに天から降って来たような神々しい音。もちろんGodspeed You! Black Emperorファンはチェックしておきましょう。

5. kangding ray / or (r-n123)

なんといっても金のジャケットKangding Rayのニュー・アルバム。思いビートとひりひりとするアンビエントが混ざり合った実験的クラブ・ミュージック。いろいろと彼なりのテーマがあるみたいですが、音が格段に凄いのでとにかく聴いてみて下さい。



shim



Taico Clubへ久々に行きました。普段あまりフェスに行かないので懐中電灯を忘れるという素人っぷりでしたが、いろんな人の助けもありまして心置きなくエンジョイ出来ました。先日国内盤がリリースされた生Cycloを体感してきましたが完全に振り切っていまして、あそこまで行くとエンタテイメントなのではないでしょうか。そして朝方のカオスな時間帯!ハメを外して思う存分に“生きる喜び”を補給出来たので大満足です。今月も新人で素晴らしい逸材が揃っていますよ! ディグ!!

1. holy ghost! / holy ghost! (dfa2267cd)

インディ・ダンスの火付け役DFAよりレーベル激押しのデュオが登場です。“MGMT、Cut Copy、Moby、Phoenix、LCD Soundsystemのリミックスに引っ張りだこ”、なんて分かりやすいフックとなりそうな宣伝文句と思いきや、とんでもない実力の持ち主です。悪い意味ではなく全曲どっかで聴いたような懐かしのディスコ・ナンバーが連発。インディ・ダンスに色気づく若者はもちろん、ディスコの先例を受けていない僕のようなアラサー、そしてバブルでぶいぶい言わせたアラフォーの方にも感じてほしい、フロアでもカラオケでも弾けたくなる一枚です。このクオリティーに脱帽!

2. las kellies / kellies (firecd214)

アルゼンチン発の現行ポスト・パンク・バンドの中でもキラリと光る女子3人組Las Kelliesの3枚目。なんせミックスを手がけたのがポップ・グループやスリッツのプロデュースを手掛けたUKのレゲエレジェンド、デニス・ボーヴェルということで当時のプロダクションを復元したような感じもありつつ、しっかりと今のサウンドに仕上がげたプロの技が冴え渡っています。ESG直系のミニマルなアンサンブルにガレージ、ダブ、クンビア、そして日本語が飛び出すギミックもあったりとアルバム全体で楽しめる一枚です。南米のカラッとした陽気な感じがとても魅力的な、期待の新星ガールズ・バンドをお見逃しなく~

3. chrissy murderbot – women’s studies (ziq294cd)

シカゴの白人プロデューサーChrissy Muderbotからバイレファンキ顔負けのアッパーなミュータント・ステップが届きました。シカゴのジュークはゲットー育ちということで、各地にいろんなクルーがいるそうです。その一部はギャングの方達とも繋がっていまして、今回Planet Muからリリースしたとことが引き金となって命を狙われるどんでもないハプニングがあったそうな。ジュークの影響が色濃く出たトラックが目立ちますが、その中でもストツーをパロッタPVが笑える” Bussin Down (Ft. DJ Spinn)”は必聴です。ジューク拡散中です!

4. anti G / presents kentje’sz beatsz (ziq301cd)

Plant Muのスッテプは止まることを知りません。アムステルダムの若手プロデューサーAnti Gですが、エレクトロ・ファンク、ヒップホップ、ダブステップ、そしてテクノを上手い具合にダッチ流のドライな感じでまとめたエレクトロ・ファンク・ステップと言いましょうか。ダッチはやっぱりミニマルな展開がお好きなようです。ダンスはお尻:)

5. kreng / grimoire (miacd016)

アートワーク、タイトルも含め直球勝負の黒魔術ドローン。ポスト・クラシカルのダーク・サイドと言えましょう。ダーク・アンビエントなんてタームもありましたが、正にフォークロアなゴシック感が漂う、、、どころではなくむんむんの一枚です。4つ打ってるトラックもあるんでDjの皆さんには序章に使えるのではないでしょうか。ビートダウンやスロモー・ハウスとのミックスが請け合いです。暗黒!



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