ALEX CUBA BAND 来日公演レポート

ALEX CUBA BAND 来日公演レポート

今年5月にリリースされたアルバム「Humo de Tabaco」で、「キューバ音楽のネオ・アコースティック派の天才」と絶賛されたキューバ人シンガー・ソングライター ALEXIS PUENTESを中心に結成されたバンド「ALEX CUBA BAND」が、若手女性ジャズサキソフォニスト矢野沙織とのジョイントツアーを行いました。

(10月25日渋谷O-EASTを皮切りに、27日名古屋BOTTOM LINE、28日大阪心斎橋クアトロ、29日仙台JUNK BOX、30日横浜赤レンガホールの計5ケ所)。アレックス、矢野沙織それぞれのオリジナル曲から、チャーリー・パーカーのカバーなど、どれもキューバン・ジャズ・フィーリング溢れるバック陣とサックス・ソロが熱く絡む素晴らしい演奏を聞かせてくれました。

また今回の来日では唯一、アレックス・キューバ・バンド単体でのライブ公演が、弊社協賛のもと10月26日に恵比寿NOSの定期イベント「Sacabanos - サカバノス」でのスペシャルショーケースとして行われました。

ヌエバ・トローバをベースに、情感溢れる歌声とアコースティックでロマンチックなアレンジ。ブエナ・ビスタ最後の継承者と呼ぶにふさわしい深い感動をもたらすパフォーマンスに加えて、パーカッシヴでグルーヴィーなセッションも披露した彼等に、満員のお客さんは熱狂。2回のアンコール後も拍手と歓声は止まず、メンバーも大満足の素晴らしい夜になりました。公演後はサイン&写真の大行列。お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました!また、この公演の為にドラムセット&パーカッション一式を貸して頂いた「ヒラルディジャ」の東野さんに感謝します。

以下、写真と文章でその夜をレポートしますので、ご覧下さい。


パスポートのトラブルにより来日の遅れたアレックスは、なんと24日の夕方に来日しすぐさまリハーサルに入るという強行軍。
翌日25日、渋谷O-EASTでの公演では、まだまだ矢野沙織との呼吸も完璧とはいえず、また日本の観客のリアクションの大人しさにも戸惑った様子。しかしながら随所で観客を惹き付けるパフォーマンスをするあたりは、さすがにメンバー全員がホンモノ!という印象でした。

唯一の単独公演当日26日はあいにくの雨模様。午後3時にメンバーを迎えに新高輪プリンスへ行くと、皆疲れも見せずに時間通りに集合!すぐさま恵比寿NOSへと直行。

17:00、リハーサルも無事終了。メンバーはしばしの休憩&食事へ。キューバ代表野球チームで活躍した伝説的プレーヤー、オマール・リナレス選手が今は日本の中日でプレーしている(今期限りで引退)ことが話題にのぼるとメンバー全員が大驚愕。皆そのことを知らなかったようで、あのヒーローが!すごい事だ!と大騒ぎに。

18:30、開場。すでに前日までにテーブル席は全て予約で埋まっていた事が判明。やはりこの貴重なライブを皆が楽しみにしていたんだな、と胸が熱くなる。

公演開始予定の8:30を待たずに開場は超満員。3つに分かれたフロアー全てが人でごったがえすという予想外の大入りに、メンバーのテンションもあがってくる。

割れんばかりの拍手と歓声に迎えられてメンバーがそれぞれの配置につき、リラックスしたムードのなかで、ライブスタート!


アルバム「Humo de Tabaco」の曲を中心に新曲もまじえた選曲。

 ・Alexis Puentes (vocal, acoustic guitar)
 ・Hilario Duran (piano)
 ・Rosendo Leon Arocha (drums, timbales, vocals)
 ・Joaquin Nunez Hidalgo (congas, vocals)

というシンプルな編成での珠玉のパフォーマンスが、手に届きそうな距離で繰り広げられる。この日のオーディエンスは純粋にアレックスを見たい、という人々で、曲が始まるごとに沸き起こる拍手、終わるごとに巻き上がる歓声、一緒に歌う人々、サルサダンスに興じる人々・・・オーディエンスが生み出すバイブレーションに、メンバーも感動。熱のこもった歌と演奏で答えていく。
ピアニストのイラリオ・デュラン氏は、ブエナ・ビスタの面々やディジー・ガレスピーとも共演歴を持つ手練。そのクラシックからジャズまでを完璧にマスターした滑らかなテクニックに、この日見に来ていたウルサ方も納得!正直、こんな贅沢なライブがフリーチャージで見られるなんて、この日のお客さんは絶対に恵まれている!と確信。


そういった演奏のクオリティにもまして、アレックスの正直で情熱的な人柄がそのままこの日のお客さんに伝わり、呼応したように、会場全体がハッピーな雰囲気で包まれていくのが手にとるように感じました。


結局、予定のセットリストを軽く無視し、観客を巻き込んでのコール&レスポンス大会からサビの大合唱までお腹一杯の熱演。ついでにアンコールも2回。最後にはメンバー全員がステージに揃ってのお辞儀で締めくくり、大盛況のうちにライブ終了となりました。



その後は、アレックスを囲んでの写真&サイン大会へと突入。その女性ファンの多さに、アレックス本人も照れる事しきり。実はシャイなナイスガイと判明。

しばらくの談笑の後、まだまだ余韻の覚めやらぬ会場を後に帰路へつく。アレックスは、自分の音楽がこれほどまでに日本のリスナーに愛されていることに深く感動した様子で、帰りの車の中でも始終ゴキゲン。「Fuego」「Humo de Tabaco」「Di Que Mi Amas」などの人気曲のイントロで、お客さんが待ってましたとばかりに拍手をし、一緒に歌ってくれたことが相当な驚き&感動だった、と何度も言ってました。「僕の音楽が、こんな遠い場所でここまで知られているなんて!スゴいことだよ・・・!」


確固たる手ごたえをもって締めくくる事のできたこのライブ。続く矢野沙織さんとのジョイントツアーも、日を重ねるごとに質が上がっていき、最終日の横浜赤レンガホールではスタンディングオベーションが巻き起こる程の大成功!


日本に、確かな軌跡を残していったアレックス・キューバ・バンド。まだまだ未定ですが、次のアルバムの制作に来年の春から入るらしいとのこと。皆さん、お楽しみに!そして、これからもアレックス・キューバ・バンドを応援して下さい、よろしくお願いします!

(文:稲葉昌太 / Rip Curl Recordings)




ALEX CUBA BAND Official Web Site
http://www.alexcubaband.com/

 

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