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05/31 UP!



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 ソロ名義としては、EPやミニアルバム的なものを除いても、すでに5枚のアルバムをリリース、その他Sack & BlummやGuido Mobiusのアルバムへのゲスト参加など、数多くの作品をリリースしてきた職人気質のベテランアーティストF.S Blumm。そして正直僕は全然知らなかったのだけど、ベルリンで活動するMarcel Turkowskyは、My Space内の彼のサイトを見てみるとfieldrecordist, composer and soundartistという記述があります。ここで聴ける彼のドローンやエレクトロな曲もなかなか素敵な発見でした。そんな二人によるユニット、KINNによる約2年ぶりの2ndアルバム。
 前作は割とF.S Blummそのまんまというか、デュオ名義とはいったもの、F.S Blummの"Ankern"収録の曲"Abgebildet"ををセルフカヴァーしたり(KINNでは"Ungezeichnetes"という曲名)、曲調もソロ作よりも若干楽器編成を抑え、変拍子を多用しつつも、感情的な要素を排したようなアコースティックでミニマルな渋いインスト作品でした。しかし今作"Karlshorst"は前作よりいろいろな意味で幾分ひろがりを見せました。ドラムパートの比率があがって、Directions In Musicやサンガツなんかを思わせる、なかなか気持ちの良いバンドサウンドも聴かせてくれます。そういえばF.S Blummのソロ作品でもアルバムごとに何曲か軽快にドラムが叩かれる曲が登場しますね。きっとずっとこういうのやりたかったんだろうな。
 ピアノ、ギター、ドラム、ベース、ヴィブラフォンと管楽器など登場しない地味な音ながらお決まりのミニマルなギターフレーズの反復から、徐々に盛り上がっていき歪んだ轟音の渦へ、といった意外な側面もかいま見られます。ライブでF.S Blummがめちゃくちゃにギターを弾きまくる様子、すごく見てみたいな。さりげなく鳴らされるフィールドレコーディング音もとても心地良く雰囲気を演出。聴いた感じ初めは、ほとんどF.S Blummが曲を作り、合間に聞こえてくる、ノイズ、ドローン、フィールドレコーディングなどの要素をMarcel Turkowskyが担当しているのかななんて安易に思っていたのだけど、実はこの人、Das zuckende Vakuumというポストパンクバンドでベースを弾いていて、聴いてみたらなるほど、このポストロック的なフレーズやアレンジ、ドラムの質感はこのあたりから来ているみたい。それにStroemというアヴァンロックバンドをすでにF.S Blummと一緒にやっているのですね。こちらは未聴ですが、どうなんでしょう。とにかく二人の才能が理想的にこのアルバムにおいて、溶け合っているのがわかります。このフレーズはBlumm的、こっちはTurkowskyの趣味かなぁ、なんて想像しながら聴くのも楽しい。ミニマルでアコースティック、隙間にエレクトロニクスをちりばめた繊細なポストロックサウンド。(ユキシュンスケ)

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