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12/26 UP!



young god
http://www.younggodrecords.com/

 元SwansのMichael Giraが運営するYoung God Recordsより、Akron/Familyと、彼らをバックバンドに従え、Gira自ら作曲し、ボーカルを担当するAngels of Lightのスプリットアルバム。T1〜T7、まずAkron/Family。ここのところ、自分の聴いてきた音楽ってのは、内省的でナイーブな音楽ばかり聴いてきた為か、その反動で、逆にこういう力強いメロディーと、がむしゃらな歌声がすごくピント来る。まったくここ最近のポストロック、音響系〜フリーフォークみたいな目には見えない流れに完全にリンクしていて、恥ずかしくもあるのだけど、良いものは良いのだから仕方がない。ヘヴィーなギターリフの上でバカみたい(失礼)に合唱したかと思いきや繊細なギターのアルペジオの上に優しいコーラスを乗せてみたりと引き出しの多さを見せてくれる。もう本当に、バカバカしいくらいテンションが高くて、エネルギッシュなのに演奏自体は実はとても巧くて、繊細なプレイを聴かせる。メンバー全員がマルチに楽器を扱えて、全員がボーカリスト。んーこの人達やっぱりバカじゃないっぽいです。いや、でも7曲目"Raising the Sparks"のドラムをバックにアカペラで合唱しているところなんて完全にバカだよなぁ。結局のところ、演奏も上手で、曲は緻密に完成されているにも関わらず、嫌みなく、感動してしまうのは、彼らの粗野で無邪気な(ビールでも飲みながら肩組んで歌っているかのような)歌声で。そんなところにグッときてしまうようだ。そういう不思議なバランス感覚がすごくこのバンドの魅力で、たとえそれすらも計算済みなのだとしたら、これはもう素直に騙されるしか無いでしょう。そっちのがほうが幸せになれるはず。まったくこういう不真面目を真剣にやれるってのは本当に素晴らしい。いつの間にかAkron/Familyの感想ばかりを並べてしまったけど。多少インパクトには欠けるが後半Angels of LightのMichael Giraの渋く枯れた、歌声。とくにBob Dylanの"I Pity The Poor Immigrant"のストレートなカントリー調のカヴァーやT10"One For Hope"など素直なアレンジでAkron/Familyがコーラスを重ねる曲がとても良い。しかし今回は完全にAkron/Familyの圧勝かな。(ユキシュンスケ)




12/19 UP!



12k
http://www.12k.com/

 Sawakoというサウンドアーティストの振れ幅というものは、これまでにリリースされてきた一連の作品群を並べて聴いてみれば一聴瞭然だろう。フィールドレコーディングを主体に置いた作風に、繊細な電子音。そこに、本作ではなんと「声」に焦点を当てた楽曲が並んでいるだけではなく、より突き抜けたポップな素養までも内包されており、新境地が十二分に確認が出来る。そんなポップさは、前作「your gray」と比較してみればわかる様に、より開かれたサウンドを丁寧に編み上げている。猫の、どこかもの悲し気な鳴き声に導かれる様に描かれる、寓話的心象風景。微細な電子音響の先に、うっすらと浮かび上がる優しい表情を湛え、佇む瞬間に、彼女の内面が見え隠れするよう。声とアコースティックギター、そこに慎ましやかに、寄り添う様に鳴り響く電子音の合致に、このアルバムの持つ色彩豊かな表情が如実に反映されているだろう。女性だけが持つ、瑞々しい感性を具現化したかの様な楽曲。それは、猫のみゃあみゃあ鳴く声にまで連鎖されているように思える。12K初という、声を導入(とは言え、声が全面に配置されているわけではなく、寧ろ楽器の一つとしての、「素材」と位置付けた方がしっくりとくる)した、美しい作品。レーベル主宰のテイラー・デュプリーが撮影したというジャケットの写真も、まったく素晴らしい。(高橋潤)




12/1 UP!



nature bliss
http://www.inpartmaint.com/plop
/naturebliss.html




spa.rk
http://www.sparkreleases.com/

 この作品を前にしてgel:を思い出すのには訳がある。それはまずこのリリースが、2001年、plopという新しいレーベルが、話題になっていたgel:の1stアルバム『-1』の日本盤リリースをもって始動した時の衝撃と重なるものがあるからだ。本作は新レーベルnature blissの第1弾なのである。そしてもう一つには、リリース元であるspa.rkのそれとは異なるジャケットが、gel:の2ndアルバム『dolce』と同じく、黄と赤が見目に鮮やかな抽象画を配されているからでもある。ただし、これらの記憶にそれなりに意味があるように思えるのは、もちろん音あってこその話で、本作はその瑞々しく鮮やかなサウンドでもって私たちにサプライズを与えてくれる。それにしても、またいいアーティストを、作品を見つけてきたものだ。このドット・テープ・ドットは2002年の『flying over banugues, loops & schetches』等によって日本でも知る人には知られた存在だったようだけれど、私は彼を本作で初めて知ったので率直に感服してしまった。光のまたたき〜オルゴール、カモメやイルカの啼き〜clattering、crackling、 rustling、ticking、yakking〜楽器の音から物音から空想電子音から、実際に発したものから模したものから、背景を想像させずにおかない一つ一つの音たちはここに集って、そんな出自など知らないよとでもいうように自然に楽しく戯れている。gel:のような、ピアノのアンニュイなトーンや弦楽の精妙な響きはなく、印象はポップ。filflaが想起され、tapeの名もどうしたって出てきてしまう、そういう内容になっている。そうそうそう言えば先日、TV流しっぱにしてたら、filflaが聴こえてきてビックリ。CX系「ニューデザインパラダイス」っていう番組でした。(中澤始)


SIN
HUE LABEL A&R
p*dis BUYER
中澤始
音楽ライター。
見切り発車でフリーに。見切り過ぎだよトホホ…。
書きます。仕事ください。
本多千鶴
1974年生まれ、山形県出身。音楽ライターを志す栄養士。
「KITTEN」「ミュージクマガジン」誌などで書いています。
小野寺徹
音楽ライター。時折MM誌にレビューを書いてます。理屈よりも音で伝わるような音楽を言葉で伝えるのに苦心しています。
TH
1975年千葉県生まれ、杉並区在住 メールはこちら
オオキサエリ
1983年生まれ 
東京都在住
インディーズレーベルでのアルバイト経験有
音楽ライターを目指して頑張っています!HP→
畠山地平
電子音楽ユニットvalyushkaとソロで音楽活動をしている。
その他現在はライブイベント、「radical mute geek」の運営等。HP→
筒井真佐人
駆け出しライター。traksyなどでもライター活動をしている。Dance and Media Japanでmax/mspのワークショップを行なう。またレーベル「ONZO」にも所属し、パフォーマンスイベントの主催など行なう。
高橋潤
kitten、MAG FOR EARS等に書かせてもらっています。
http://d.hatena.ne.jp/zu-hause/
ユキシュンスケ
バンド、ソロにて都内で音楽活動をしています。
ときに映像の音楽なども手がけながら精力的に活動中。
その他、ライブイベント「childlike tree」の運営など。
http://yukai.jp/~nowhere/
大崎暢平
hueレーベル専属レビュワー。お叱りのメールはhueではなく、こちらへ。
mondii
PLOP LABEL A&R