[ Andy Smith INTERVIEW ]

1.まず始めに自己紹介と、レーベルが始まったいきさつを教えて下さい。

●resonantは、Andy Smith(僕のこと)とAndy SlocombeというふたりのAndyで運営されている。Andy Slocombeはロンドンに住んでいて、僕はバーミンガムの近くに住んでいる。僕らの家は200マイルぐらい離れているので、仕事の話は電話かEメールでなされる。resonantを始めることを1999年の10月に思い付いて、1999年の12月にはカナダのバンドDo Make Say Thinkの"Besides"という12"のEPを僕らの最初の作品としてリリースして、それはあっという間に売り切れたよ。その後、Tarentel、Kepler、Jessica Bailiff、Stafraenn Hakon、Esmerine、Szam Findlayなどのアーティストをリリースして、それらがresonantのアイデンティティを補強しながら、レーベルはいまも強くなりつづけている。


2.レーベルのコンセプトは何ですか?

●コンセプトなんてないよ。ただ僕たちふたりともが気に入った音楽をリリースしているだけなんだ。もしどちらか気に入っていないものだったら、リリースはしない。たとえば、デモをもらって、もし僕が気に入っても、Andyが気に入らなかったら、もうそれきり。ふたりでレーベルを運営するためには、そういう方針が必要なんだ。


3.resonantはいまやいわゆるポストロック・レーベルのなかでは最も注目を集めていると言えます。レーベルの1stリリースがDo Make Say Thinkの12"だったということはある意味象徴的なことですが、最初から明確なヴィジョンをもっていたのでしょうか?

●どうもありがとう!Do Make Say Thinkの12"でレーベルを始めることができたのは素晴らしいことだと思う。彼らが新しいレーベルから自分たちの作品をリリースしてくれることを認めてくれてとてもよかった。僕らはそのことについて彼らに対して感謝の気持ちをずっと忘れないと思うよ。でも、レーベルを始めたとき、レーベル・プランの類は何もなかった。その日から僕らはいつも自分達が100%いいと思えるものだけをリリースするという、ひとつの決まりごとを守ってきて、それはいまも変わらない。受け取ったデモによって、リリースが年に1枚になるか10枚になるか変わってくるということだよ。僕らは多作なレーベルになりたいなんて思わないし、あるひとつの領域の音楽に突出しているわけでもない。僕らがリリースしている、Kepler、Stafraenn Hakon、Esmerine、Sk/um、Szam Findlayなどの違いを見ればそのことがよく分かると思うよ。resonantは時々ポストロック・レーベルだと見られているけど、ポストロックだけにとらわれない、それ以上のものがあるレーベルだと思っているんだ。


4.resonantレーベルの中心的アーティストstafraenn hakonを初めとして、多くのアイスランドのアーティストをリリースしていますが、彼らとはどのように出会ったのでしょうか?

●Borkoの12"がすべての始まりなんだ。彼が送ってくれたデモを僕達が気に入って、12"をリリースしたことで、必然的にStafraenn Hakon、Sk/um、Olvisを含む他のアイスランドのバンドからデモが送られてきた。予定したことではなく、実のところそんなに多くのアイスランドの音楽をリリースすることを心配していたんだけど、その日の終わりに、彼らの音楽自体が気に入ったので、リリースしたいと思ったんだよ。僕らはそのアーティストの出身地でリリースすることをやめたりはしない。理想としてはイギリスのアーティスト/バンドともっと仕事をしたいと思うけど、不運にもまだイギリスの音楽でこれといったものがないんだよね。デモはもらっているけど、リリースしたいと思えるほどのものはそれほど多くはない。Dialectは例外で、僕らは彼と一緒に何年も仕事をしていければと思っているよ。


5.あなたはriot seasonというサブ・レーベルも運営していて、そこから日本のacid mothers temple関連の作品をいくつもリリースしていますが、日本の実験音楽の印象やあなたが感じる魅力について教えて下さい。またAMT以外に好きな日本人アーティストはいますか?

●強く強調しないといけないのだけど、riot seasonはresonantと全く関係ないんだ。resonantのサブレーベルのようなものではなく、僕自身のノイズミュージックへの小さな愛情を追求するただの個人的なレーベルでしかないんだ。Andyはriot seasonとは全く関係ないよ(彼はその手の音楽が全く好きじゃないし)。僕はヘヴィ−で、変てこで、ノイジ−な音楽が本当に好きだったからriot seasonを始めたんだけど、Andyの音楽的好みには全く合わないんだ。70年代以降、裸のラリーズやタージ・マハル旅行団、コラプテッド、ボリス、メインライナー、ルインズ、ボアダムス、メルツバウなど、日本には本当に素晴らしいノイズバンドがいくつかいる。僕の日本に対する愛情は、80年代の後半、僕がとても好きだったゴトウミホという文通相手がいたことが始まりなんだ。なんで僕がそんなに日本のバンドが好きなのか、言葉ではうまく表せないけど、彼らはただ、他のバンドとは「違う」ってことだね。僕は「オーディション」「殺し屋1」「バトルロワイヤル」などの日本映画も大好きなんだ。日本人は不安にさせる映画の作り方をよく知っているね。もうそろそろ日本に行こうかなって思っているんだ。多分、来年にはStafraenn Hakonと一緒に日本に行くよ。

6.アートワークはどのように決定されているのでしょうか?Emery ReelのCDのパッケージなんかはとても個性的ですよね。

●Emery ReelのCDは彼ら自身がデザインしているんだ。アメリカのバンドの多くはああいうデザインのスタイルが好きみたいだね。Constellationレーベルはデザインの秀逸なレコードやCDをたくさんリリースしているから、それは彼らの功績が大きいだろうな。Constellationにはアメリカの多くのバンドやレーベルが影響を受けていると思う。残念ながらUKには凸版印刷のCDスリーヴを作れるところはないんだ。


7.いわゆるUKポストロック・シーンと距離を置いているように思えるのですが、それは何か理由があるのでしょうか?

●そういうつもりは全くないよ。僕が知っている限りはUKポストロック・シーンなんてものはなくて、実際、どんあジャンルにもシーンみたいなものは全くない。僕らは出身に関係なく、自分達が気に入ったバンドのレコードをリリースしていくつもりだよ。レディング(イングランド)出身のDialectだろうとイタリア出身のPort-Royalだろうと関係ないさ。僕らは自分が大好きなものをリリースするだけ!
でも僕らはひとつのタイプの音楽をリリースするレーベルだとは思っていない。はっきりポストロック・レーベルだとは思われたくないんだ。僕らはあらゆる音楽が好きだし、それは僕らがこれまでリリースしてきたものを見れば分かると思うよ。


8.好きなレーベル、あるいは親交のあるレーベルはありますか?

●正直なところ、お気に入りのレーベルはないんだよね。あるレーベルのすべてのリリースが好きだなんてことはめったにないよ。けど、ConstellationやAnticon、Fat Catや僕の友達がやっているStatic CaravanやMonotremeのリリースのほとんどはとても気に入っているよ。


9.今後のリリース予定について教えて下さい。個人的な質問ですみません。僕が最初に出会ったresonantのリリースはborkoのEPでとても気に入っているのですが、borkoのアルバムリリースの予定はないのですか?

●stafraenn hakonの"Glussi Christmas"という限定7"で僕らの2004年も終わり。wham!とBand Aidをstafraenn hakon流にカバーした楽しいクリスマス作品になっているよ。そして、2005年の最初の数カ月のうちに3枚のアルバムを予定している。3枚ともデビュー作で、全部すごいんだ!アーティストは、UKのDialect、イタリアのPort-Royal、そしてアイスランドのBlindfoldだよ。僕らはこの3枚ともとても誇りに思っているし、聴いた人はきっと楽しんでくれる内容だと思う。Borkoはその12"("trees and limbos")以来、音沙汰がないんだ。ごくたまにメールはやり取りするんだけど、リリースする新しいマテリアルはないみたいだよ。でも僕らはBorkoのその12"をとても誇りに思っているし、チャンスがあればまた彼と一緒に仕事がしたいと本当に思うよ。


10.最近のお気に入りのアルバム5枚を教えて下さい。

●Andy Smith チョイス
Nick Cave & The Bad Seeds "Abbatoir Blues/Lyre Of Orpheus" (mute)
Todd "Purity Pledge" (southern)
Low "The Great Destroyer" (sub pop)
The Dresden Dolls "The Dresden Dolls" (eight foot records)
Circle "Forest" (ektro)thanks!
andy/resonant+riot-season

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