巷で大人気のレトロポップ職人、Misophone にインタビューを敢行しちゃいました! A1. 僕らについて言えることはそれ以上ないよ。 A2. Sは、楽器やレコーディングをかなり昔からやっていて、バイオリンとピアノについてはクラシックのレッスンも受けているよ。彼が演奏できる楽器の数はどんどん増えてる。18世紀のミニピアノ、シュトローバイオリン、ハーモニウム、メロトロン、ラップスティールギター、テルミン、オートハープ、オムニコード、ダルシマー、シンギング・ソウとかね。僕はクラシックのレッスンは受けてない。聴けばわかる通りね。
A3. 7年前に会って、それからずっと一緒に曲をレコーディングしてるよ。最初に作った121曲はあまり人に言えるようなものじゃないんだ。全部4トラックだし、チープなテープ録音、ひどいサンプリングにマウス・トランペット(楽器を使わず、口だけでトランペットの音を出す)……。新しいアルバムに入ってる「Castles in The Sand」っていう曲も同じように4トラックで、6年くらい前に作った曲だよ。この曲は僕らにとって初めてのちゃんとした曲だったから、新しいアルバムに入れたかったんだ。
A4. 僕が歌詞を書いて、Sが曲を書いてる。歌うのは僕で、プロデュースは一緒にやってる。ノイズを加えたり、音のレイヤーを増やしたりね。ほとんどの曲はそうやって作ってきたよ。今でも全部、家で録音してる。今は新しいアルバムに取りかかっているんだけど、それには他のアーティストも参加してるんだ。Alone with King Kongっていうフランス人の作曲家/トロンボーン奏者や、Y la Bamba っていうシンガー。彼女は本当に美しい声の持ち主だよ。トロンボーンのパートはもうレコーディングしてあって、僕らがこれまでやったことないくらい大きな音なんだ。夏にはレコーディングが終わるといいけど……。
A5. スタイルは僕らが歳をとったり、あちこち旅をしたりしていくなかで変わってきているよ。でもコアな部分は今でも同じだね。自分たちが聴きたい音を鳴らすこと。影響を受けた音楽で目立つものを挙げると、Tom Waits、Daniel Johnston、Will Oldham、Eels、初期のアメリカンフォーク……Bukowski、Moondog、Cohen、それにジプシーミュージックとか……。
A6. ライブはやったことがないんだ。僕らは同じ部屋でプレイすることは滅多にないからね。でもいつかやるかもしれない。
A7. Eels『Hombre Lobo』、Alasdair Roberts『Farewell Sorrow』、Daniel Johnston『Songs of Pain』、Gavin Bryars『Jesus' Blood Never Failed Me Yet』、Ivor Cutler「Looking for Truth with A Pin』……他にもたくさんあるよ。
A8. 隠れてる。
A9. 山の上。どこでもない場所の中腹。雪と大きな太陽があるところ。
A10. Misophoneっていうのは、僕らの古い4トラックレコーダーのピッチベンダーにつけた名前なんだ。これを使うと、どんな曲でも壊れたミュージックボックスか、古い映画のサウンドトラックみたいな音になる。レコーディングの間は繰り返し使ってたよ。その時は知らなかったんだけど、Misophoniaっていうのは、音への耐性が著しく減退してしまった状態を表す医学用語らしい。
A11. 写真や絵はレーベルが見つけてきたんだけど、欲しいイメージに関しては自分たちでもかなりこだわってるよ。Kning Disk はビクトリア朝の画像の素晴らしいアーカイブを持っているし、Another Record はフランスの風景を描いた古いポストカードを何枚か見つけてきてくれた。僕らは「失われたり、忘れられたりしていたけど、ついに発見されたもの」っていうアイデアがすごく好きで、アートワークにもこのアイデアを反映させたいと思ってた。ビデオは自分たちで作ってるよ。気に入ってもらえて嬉しいな。アートワークと音がマッチしてる、っていうのをすごく重視してるんだ。それぞれのアルバムはひとつの作品で「自分のもの」として手元に置いておく価値のあるものだから。どこかでダウンロードするよりもね。ダウンロードの普及は、経済的な理由よりも、コンセプトとしての「アルバム」が失われつつあるからじゃないかな。ものすごく残念で悲しいことだと思うよ。ロマンスは失われてしまった。少なくとも、静かに息を引き取ろうとしているんだ。
A12. バット……だと思う。
A13. 実はもう次のアルバムの曲が完成してるんだ。もっと楽器を増やして、他のアーティストにも参加してもらって、これまでで一番いい作品になるはずだよ。僕らの予定は、とにかくレコーディングを続けること。聴いてくれるのが誰であろうと、曲を書き続けて、絵も描き続けて、楽器も作り続ける。それでどうなるか見てみる、って感じかな。これまでの自分たちのアルバムを誇りに思ってるし、リリースしていない初期のアルバムもたくさんあるけど、でもこれから作る音楽の方がもっといいものになると思うよ。日本のみなさんが新しいアルバムを楽しんでくれるといいな。何曲かはかなり昔の曲だけど……。もっともっと曲を作るのをすごく楽しみにしてるよ。インタビューしてくれてありがとう! |
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