ちょうど1年前、CD業界は厳しい状況だと書きましたが、2009年は予想をはるかに越えてますます落ち込んでいき、来年はもっと落ちていくことが予想されます。海外レーベルではCDフォーマットでのリリースが目に見えて減っていく状況で、ヴァイナルを取り扱っていないp*disからすれば、「流通するものがないじゃん」という事態も。五里霧中ですが、みんなでなんとか生き残っていきたいです。

ご覧のとおり、no.9の強さが際立った1年。昨年リリースの名盤『Usual Revolution and Nine』も実は上位にランクインするほど継続的に売れています。Akira Kosemuraやaus、haruka nakamura (Kadan)など若い世代も年を追うごとに力をつけてきているので、2010年はぜひno.9を脅かしてもらいたいものです。

国内盤のリリースが上位に来るのは当然のことですが、輸入盤でトップセラーだったのが、ブッダマシーン2.0!!ほんともうびっくりするぐらい売れました。ある意味ではブッダマシーンの年だったと言えるほどの躍進。スロッビング・グリッスルとのコラボ・バージョン「グリスリズム」も12月リリースで10位に滑り込みましたが、おそらく2010年のランキングの上位に入ることは間違いないでしょうね。

p*disレーベルもマイペースにリリースしました。特にmusetteの発掘、そしてそれが受け入れられたことには自信がもてましたし、p*disが共同プロデュースしたgoldmundの来日公演の出来にも大満足でした。来年はもっとリリースを増やしていきたいですね。前を向いて進みつづけていきます。


liquid note records no.9 / http://9-9-9-9-9.com (LNR009)
no.9、9-9-9-9-9 プロジェクト始動!web + CD 日常とリンクする新しいカタチ。そんな想いのあるno.9の新作。前作『usual revolution and nine』が大ヒットし、エレクトロニカ界に革命を起こし続けてきたno.9が仕掛ける新たな挑戦。それは、CDだけでもwebだけでも完成しない連動型アルバム。
p*dis V.A / Variations of Silence (PDIP-6502)

大ヒットしたエレクトロニカ・コンピレーション「songs of seven colors」に続くp*disレーベル第2弾は ”ポスト・クラシカル”をテーマに Goldmund, Sylvain Chauveau , Akira Kosemura, Takahiro Kido などピアノを中心とした名曲を多数収録。

liquid note records no.9 / usual revolution and nine remix (LNR007)
2008年エレクトロニカの大ヒット作品「usual revolution and nine」を、 I am robot and proud、Kettel、Ametsub、Akira Kosemura、miaouなどなど豪華メンバーがリミックス!
FM3 Buddha Machine 2.0 (buddha02)
FM3ことchristiaan virantがプロデュースしたマシーン 「buddha machine」の2ndバーション! 新しいブッダマシーンには、FM3の9種類の新しいアンビエントループが収録され、色はグレー、ブラウン、バーガンディー(濃い紫)とシックなカラー3種類、そしてなんとループのピッチ(早さ)が変えられるダイヤルが搭載されて機能面もパワーアップ! ピッチを落とせばアンビエントドローン、ピッチを上げれメロディアスにと、早さによって様々なパターンが再生可能。
someone good Akira Kosemura / Polaroid Piano " (AMIP-0002)
Scholeレーベルでおなじみの小瀬村晶の最新作が、オーストラリアSomeone Goodレーベルよりリリース。『ポラロイド写真』をテーマに、音の響きと質感、そして即時性も重視して制作された本作。
p*dis musette / datum (PDIP-6504)
ノスタルジーとイノセンス。四季折々の記憶をカセットテープレコーダーに書きとめる、心優しきミュージシャンmusetteが紡ぎ出す、極上の木漏れ日フォーク・アンビエント。
p*dis Goldmund / Corduroy Road (PDIP-6503)
GoldmundことKeith Kenniffによるソロ・プロジェクト。Type recordingsから2005年にリリースされ、長らく廃盤となっていた作品に2曲の未発表曲を加え日本限定盤として再発。
someone good aus/Light in August, Lat (AMIP-0003)
Yasuhiko Fukuzonoによるソロ・プロジェクト、aus待望の新作。細かな音の粒と、ゆったりと流れるようなメロディーを見事に融合させた本作は、ビートを抑えて、ガーゼのような音の層にこだわった美しいアンビエント作品。温かくて心地よい質感とメロディーのハーモニーは、まるで蜃気楼のよう。
grosse boite coeur de pirate / coeur de pirate (boite-7)
カナダのGrosse Boiteから、弱冠19歳のSSW、Coeur de Pirate(クール・ドゥ・ピラート)のデビューアルバム。3歳からピアノを始め、学校で5年間音楽を学び、2007年から作曲をスタート。ライブを数回やっただけにも関わらず、MySpaceに楽曲をアップしたらたちまち話題となり、カナダ版グラミー賞と言われるジュノ賞の2009年フランス語部門にノミネートされたという期待の新人です。
parachutes parachutes / tree roots (parach01)
あのシガー・ロスのヴォーカリスト、ヨンシーの公私にわたるパートナーであるAlex Somersを中心とするバンドということで以前から大きな注目を集めていた、アイスランドのバンドparachutes。本作は、2008年の夏にシガー・ロスの前座に抜擢されたUSツアーの際に作られたツアー限定の3曲入り自主制作EP。残念ながら先日解散を発表。
club ac30  deep cut / my thoughts light fires (ac306012)
ポストロック、シューゲイザーを中心に精力的に活動する英国ロンドンのレーベルClub AC30。彼らが自信をもってリリースするロンドンのシューゲイザーバンドがdeep cutです。Emmaの小悪魔なヴォーカルとノイジーなギター、ぶっといベースはまさにシューゲイザーの王道といえるでしょう。
liquid note records  kadan / CASA (LNR010)
Haruka Nakamura 主宰の注目バンドKadanが1stアルバムをリリース!柔らかく温かいシネマティックな楽曲達は、Haruka Nakamuraの音楽性を残しながらも、バンドメンバーもKadanの音楽性に色濃く影響を与えている。
someone good にかさや / ワンサマーハイム (AMIP-0004)
広島在住の二階堂和美と東京在住のテニスコーツさや。この2人が、2009年の夏、神戸の旧グッゲンハイム邸で、『ワンサマーハイム』のレコーディングを行いました。旧グッゲンハイム邸の建築構造や立地条件から生み出される偶然のサウンドスケープが彼女たちの歌に、よりいっそう魅力的な魔法をかけています。
liquid note records LO:BLOC / From Northern Clime (LNR006)
ダンスミュージックシーンで活躍するDJ SODEYAMAによるダウンビートプロジェクト『LO:BLOC(ローブロック)』のファーストアルバム。深く広がるストリングスや散りばめられたノイズ、繊細でメランコリックかつ濃密でノスタルジックなサウンドスケープデザイン、そして重心の低いカットアップ・ビーツまでもが存在するその世界は、偶然と必然、有限と無限が交錯し合う音空間を生み出している
industrial records Throbbing Gristle / GRISTLEISM
あのブッダマシーンとがスロッビング・グリッスルがコラボレーション?!ポータブルTG再生マシーン「グリスリズム」誕生!!イギリス伝説のインダストリアル・ミュージックバンドThrobbing Gristleとブッダマシーンの発案者FM3の片割れChristiaan Virant、そしてIndustrial Recordsとのコラボレーションによって生まれたブッダマシーンのニューヴァージョン、その名も「Gristleism(グリスリズム)」が満を持して登場!




masami Recommends
p*dis
musette
darum

PDIP-6504
2300円(税込)
kning disk
nils frahm
the bells

kd065
2184円(税込)
2062
william basinski
92982

0901
1869円(税込)
preservation
heather woods broderick
from the ground

pre027
2079円(税込)
fire records
josephine foster
graphic as a star

fire136
1974円(税込)
12k
molly berg & stephen vitiello
the gorilla variations

12k2013
1869円(税込)
kranky
white rainbow
new clouds

krank137
1869円(税込)
kning disk
misophone
be glad you are only human

kd056
2184円(税込)
western vinyl
here we go magic
here we go magic

wv057
1869円(税込)
shrimper records
woods
songs of shame

shr156
1869円(税込)

今年の後半はGoldmund、Vivian Girls、Jackie-O Motherfuckerの来日が立て続けにあって、その間にオーストラリア出張にいったり、新譜の制作をしたりと、その間の時間の流れが速すぎて、現在ほとんど記憶喪失気味です。『手が回らない』という状況ってこの事かと実感しつつも、回りのスタッフに助けられつつ、なんとか乗り切った2009年でした。インパートメントをデザイナーとして6年間支えてきた杉君が来年は独り立ちをします。寂しくもめでたくもありますが、これからも私を是非支えていってください(笑)

さて、そんな嵐のような1年でも、一番記憶に残った作品は国内盤化をしたmusetteのアルバムです。このCDを初めて聞いた時に、爽やかに吹き抜ける風とか、木々の間から差し込む太陽の光を感じた気持ちになりました。心地よさやサウンドプロダクション共に断トツに素晴らしかった1枚です。そして、今年はポスト/モダン・クラシカルシーン回りがおもしろかった1年でした。その中でも2位に選んだNils Frahmのアルバムは、ピアノの素晴らしい即興演奏が、満面の笑顔のジャケ写と共に強烈な印象を残しました。今年のp*dis新人賞を贈呈したい。またVivian Girls周辺のUSローファイ・ガレージシーンも面白かった1年でした。10位に選んだWoodsの1曲目はアンセムです。

音楽の流通形態ばかりではなく、音楽の価値自体もも大きく変わっていきそうな2010年。どう変わっていくのかなという不安もあるけど、逆に新しい事もたくさん出来そうなワクワク感もいっぱいです。

 

masami
YACCA LABEL A&R
p*dis MANAGER / BUYER
sin Recommends
drifting falling
gareth dickson
collected recordings

drifting014
1659円(税込)
preservation
grand salvo
soil creatures

pre024
2079円(税込)
kning disk
misophone
be glad you are only human

kd056
2184円(税込)
other electricities
low low low la la la love love love
feels, feathers, bog and bees

oe20
1974円(税込)
miasmah recordings
kreng
l'autopsie phenomenale de dieu

miacd010
1869円(税込)
karaoke kalk
dakota suite
the end of trying

kalkcd46
2079円(税込)
n5md
last days
the safety of the north

md166
1869円(税込)
fire records
georgia’s horse
the mammoth sessions

firecd128
1974円(税込)
kning disk
nils frahm
the bells

kd065
2184円(税込)
preservation
heather woods broderick
from the ground

pre027
2079円(税込)

ちょうど1年前の同じ欄で、「2009年はもっとかっこいいリストになるように、すきなものをもうすこし拡げていきたいです」と書きましたが、やっぱりそれは叶わず、むしろ自分の好みがどんどん狭まっていっているようにすら感じます。この1年間でp*disが紹介した輸入盤新譜はだいたい600枚ぐらい。なので10/600ってことですね。案の定ぜんぜんかっこよくないリストになってしまいましたが、とても苦労して選んだ09年のマイ・ベスト!hueやlirico関連のアーティストの新作も出て、いずれもすばらしい内容でしたが、それらは外しました。順位も一応つけましたが、ほとんど順不同です。

「ベスト・ギタリスト」はGareth Dickson。三途の川で弾き語っているような希薄な現実感と隙間からのぞく濃密な死の匂い。もうすぐヴァシュティ・バニアンのバンドメンバーとして来日するみたいですが、ソロ公演もやってほしいなぁ。
「ベスト・シンガー・ソングライター」はGrand Salvo。“神の領域”に近づくフラジャイル・ソングスはぼくの姿勢を正させ、決して枯れない涙を与えました。
「ベスト・バンド」はmisophone。一番右の人は昨年のベストに選んでいましたが、初入荷は2009年3月なのです。Gareth Dicksonとは違った希薄な現実感。ファンタジー映画を観るように、ファンタジー小説を読むように、ドキドキワクワクしたmisophoneのファンタジー音楽を聴くのです。
「ベスト・エレクトロニカ」はLast Days。「ベスト・ピアニスト」はNils Frahm。彼は内容の面では『wintermusik』が勝りますが、ジャケットがいろいろと衝撃的だった『The Bells』をチョイス。
「ベスト・ライヴ」はdakota suite。ありがとうクリス・フーソン。がんばれエヴァートン(チェルシーの次に)。
「ベスト・トラック」はkreng の「Meisje In Auto」。ショパンの前奏曲弟20番ハ短調と女の子のすすり泣きをサンプリングしたホラー・トラックです。最高の罪悪感を味あわせてくれますが、美しくて何度も聴いちゃうのです。

2010年はもっとかっこいい(以下、略)。年明け早々にはクリス・ガノの来日公演があって、いきなりクライマックス。みなさん来てね!

 

sin
HUE / LIRCO LABEL A&R
p*dis BUYER
teru Recommends
other electricities
low low low la la la love love love
feels, feathers, bog and bees

oe20
1974円(税込)
gusstaff records
so quiet
summer and winter

gram0703
1974円(税込)
western vinyl
balmorhea
all is wild, all is silent

wv059
1869円(税込)
p*dis
musette
darum

PDIP-6504
2300円(税込)
sonic pieces
nils frahm
wintermusik - second edition

sonicpieces004(2nd ed.)
2184円(税込)
western vinyl
here we go magic
here we go magic

wv057
1869円(税込)
parachutes
parachutes
tree roots

parach01
1554円(税込)
kitchen
fjordne
the setting sun

ki003
2079円(税込)
 

boompa records
woodpigeon
treasury library canada c/w houndstooth europa

bpa022
1869円(税込)

 

KESHHHHHH Recordings
hannu
hintergarten

kesh009
1974円(税込)

思いもよらないアーティストに出会う事は何よりも楽しいですね。おかげさまで今年もたくさんの音楽を聴くことができました。 その中でも今年はじめて出会ったのがso quiet、musette, nils frahm, Here We Go Magicなどなど。今後もっと注目されるアーティストになるでしょう。

〈1〉のlow low low la la la love love loveは2年前からずっと好きで今回久しぶりのニューアルバム。しかもあのAdemがプロデューサーということでテンションもあがらない訳ありません。今まで全ての集大成といえる作品を作ってきました。最高です。まだ聴いていないという人はぜひぜひ〜

今年p*dis取り扱い以外でもっとも聴いた曲はフジテレビ朝の番組"特ダネ”の血液型選手権でかかる音楽ですね。あれ結構頭の中でループします。無意識に口ずさんだり...習慣とは恐ろしいですね。

teru
THOMASON SOUNDS LABEL A&R
p*dis BUYER
fumi Recommends
kning disk
nils frahm
the bells

kd065
2184円(税込)
young god records
james blackshaw
the glass bead game

yg40
1869円(税込)
own records
firekites
the bowery

ownrec46
2079円(税込)
young god records
lisa germano
magic neighbor

yg39
1869円(税込)
fire records
josephine foster
graphic as a star

fire136
1974円(税込)
in the red
thee oh sees
help

itr171
1869円(税込)
kranky
white rainbow
new clouds

krank137
1869円(税込)
12k
lawrence english
a colour for autumn

12k1052
1869円(税込)
fonal records
kiila
touta touta

fr65
2079円(税込)
young god records
fire on fire
orchard

yg38
1869円(税込)

今年も一瞬で終わりました。いろいろあったようで何も思い出せないけれど、ベストライブはダントツで Akron/Family です。youtubeでライブ映像を見てもあのときの思い出に涙がきらり。本当にいいバンドですね。

さて、今年の10枚。
なんといっても今年の顔は Nils Frahm で決まり☆ジャケだけでなく音にも人柄が表れてます。即興演奏、生で観てみたい。振り返ってみれば去年の1位は Misophone の変な顔ジャケ『be glad you are only human』でした。来年も顔ジャケに期待。

James Blackshawの新作は本当に素晴らしい作品でした。心のデトックスとか魂が洗われるとかそんなん嘘だと思ってる人もこの1枚はほんとです! Michael Gira様が「気がついたら涙が溢れていた」くらいですから。どんどん高尚な域へと登りつめていくJames Blackshawのギター。今こそライブで観たい。

今年のナイスPV大賞、Firekites。まだ観てない人はぜひ! 優しくて温かくてちょっと悲しい世界。しみじみと長く聴ける1枚です。

たくさん音楽を聴いて楽しかったなー、とぼんやり思いつつ今年を終えようとしています。p*dis以外でいちばん聴いたのはアニコレですかね。「My Girl」が今年の個人的アンセムでした。来年もいい曲に出会えますように。

 

 

fumi
IPM S&P
p*dis BUYER