Jhelisa "A Primitive Guide To Being There"
01. Freedom's Land
02. Flute Band in Gauteng
03. Culture of Silence (Part 1)
04. Culture of Silence (Part 2)
05. Journey of Life (In 9 minutes)
06. Love Is a State of Mind
07. Walking on Air
08. Far I Have Come, Far I Must Go
09. Survivin' (in the Key of Eflat)

The Title/タイトル
私は確かに、我々の人間性を本来あるがままのものとして見つめ、自分が進歩していく様を"原始的 / 根源的なもの"として見ている。でも願わくば、自分が "BE THERE - そこへ辿り着くこと"への苦闘の中で、誠実さと希望、そして精神の忍耐力が究極の強さを持つに至るべく、大きく前進していますように。まるで進化のように。私の言葉で言えば、『A Primitive Guide to being there』は私にとって、あらゆる状態においても、いつでも食べることのできるグローバルなガンボ(ニューオリンズ名物のごった煮スープ)のようなもの。

01. Freedom's Land

生っ粋のニューオリンズっ子、ケンドリック・マーシャルによる古典的ニューオリンズ・ピアノの伝統的演奏の一片と、私をあの自由の地 - Freedom's Landの家路へと導く為に、テレンス・ヒギンズ(ダーティー・ダズン・ブラス・バンド)による、アフリカ系アメリカ人の教会音楽の文化に囲まれて育った私がよく聴いた、フット・ストンピン・ドラムのリズムとで幕を開けるわ。この曲は、そんな環境のなかで育つという事が何を意味していたのかを思い出す為の努力のうちの1つで、10年の変遷を経て私がアメリカへと回帰していく過程での探究の一部分なの。公民権運動における伝統的な聖歌「誰にも私の信念は変えさせない」に敬意を込めているの。きっと最初の8小節で踊りだしちゃうわ。

02. Flute Band In Gauteng
このアルバムの中でもお気に入りの1つ。なぜなら歌詞も曲も私にとっていつものスタイルから一番離れたものだから。私の初めてのアフリカ旅行から題材をとったもので、その1日目の夜、私達は南アフリカ、ヨハネスブルグのメルヴィルという地区(元々から住む人々はそこをガウテングと呼んでいた)に行ったの。ソウェトゥから来た地元のミュージシャン達が、タバコの煙が充満した小さなバーで演奏していたけど、(人種隔離政策が施行されていた)ヨハネスブルグのあの地区は、15年前だったら、彼等は皮膚の色が理由でそこで演奏することは許されていなかったはずよ。4人のフルート奏者が、「telling the stories of many rains」を4つのパートで演奏し、自分たちのメロディーを通して“数々の雨のストーリーを語って”いて、それを聴いた体験が私にとって強烈な印象を残したの。彼等のつくり出すハーモニーには何か神秘的なものがあって、その集合的な和音のデザインを通じて何かを強く訴えてきたわ。だからフルートという訳。

03. Band In Gauteng
私を目覚めさせてくれた言語経験の物語り。ギターにフィル・ハドソン、ベースにジュリアン・クランプトン、そしてこのトラックをカテゴライズ不可能にしたリズム様式を加えてくれた、ゴリラズのドラム・プログラマー、レミー・カバカの協力を得ているわ。この曲は、あの夜の証(あかし)として私がアフリカ旅行から持ち帰ってきた宝物のひとつよ。

04. Culture Of Silence
私の鍛練のための奇妙で不可解な場所になるであろう、アメリカのすでに崩壊したシステム、そのシステムへの心の痛みとフラストレーション。大自然の気まぐれによって、その暴力的で偽善的な過去とともに、私はこのアメリカという若い国 - 理想を実現しようともがいている体制、しかしそもそもの始まりから崩壊していた体制に覆われた国 - を受け継いでしまったようね。
アメリカの文化の中で生み出されてきた、この体制に内在する矛盾や大衆の戸惑い、対立などの結果として、殆どのアメリカ人はこれまでも、現在も沈黙し、繰り返し搾取され操られる。私はこの沈黙に注目している。私達が自らを崩壊させるにつれ麻痺していく。多くの市民社会において、人々はたいした抵抗もなしに大きな流れに服従してしまうものだけど、大きな声として結束して、素晴らしい変化を成し遂げた人だっている。この現実に私は怒りと恐怖を覚えるし、なにより困惑しているの。ごく少数の人々が多数を支配するのがあたりまえという現状で、私は不正義の本質というもの、そしてそれが如何にして力で支配するのかということが理解できない。沈黙の文化、それは多分、惑星が死にゆくプロセスなのでしょうね。

05. Journey Of Life
様式としてはとても実験的。この野心的な怪物をなんとかアレンジしようと私が頑張っていた時に、私と一緒にその試みに飛び込んでくれようとしたロシア系のギタリスト、サガット・ギリーと一緒に演奏していた時に、思いがけない偶然から生まれたの。これを録音した時は、多分彼は私をちょっとクレイジーだと思っていたと思うけど、今は彼も気に入ってくれていると思う。パンジット・ダニッシュによる無数のエキゾチックな打楽器を使ったパワフルなパーカッション演奏が土台となり、私達は新たな境地へと向った。混沌と秩序を同時に結晶化し、私の人生における突然の変化や転機などを表現しようとしながら、その極限の瞬間に私はフランク・ザッパを愛情を込めて思い描くのよ。

06. Love Is A State Of Mind
なんてありがたい息抜き。曖昧さの柔軟さの中を浮遊しながらも、永遠の愛を詩に歌った、安らかで神秘的なソウル・ミュージックの佳作ね。この曲は、距離 - 死による距離や、あなたを愛から切り離してしまおうとする距離 - との折り合いをつける為の努力を取り上げているの。人々が私の傍にいて、そして時には去っていって、なんていう変遷が毎年のようにある状況のなかでは、この「Love is a state of mind -愛こそは至上のもの」というリフレインを歌うのはとても気分がいいわね。彼等にはもう2度と会えないけど、なんらかの形でいつも傍にいるの。

07. Walking On Air
メロディーの書き始めが普段とはとても違っていて、とてもシンプルだったから心配になってしまったわ。私はできる限り最善の方法でメロディーを作り変えなければいけなかった訳で、本来はつながるはずのない2つのムードを一緒に、幸福感の中に不安感を挿入しなければいけなかった。より暗い雰囲気のヴァースが曲の中盤で挿入されて、そのコーラスは忠実で純粋な愛を前にしてそれに抵抗しようと戸惑う魔性の女を表しているの。私は愛について再び新鮮に感じて、それはとても気持ちのいいものだったわ。この曲を書いた時、私はこれ程の幸せというものに対して懐疑的だったけど、とにかく追求してみた。アフリカン・ラテンのニューオリンズのリズムを奏でてくれた生粋のニューオーリンズ人テレンス・ヒギンズと、ニューオーリンズを拠点としているアコースティック・ベース奏者のジェイムス・シングルトンに感謝するわ。私達の作業はハリケーン・カトリーナによって一時中断されてしまったけど、この曲は生かすことができたわ。

08. Far I Have Come Far I Must Go
これは協力者であるプロデューサーのラージ・ グプタガが、私に提供してくれたもの。詩、そしてメロディーの形態においても、私がこれまでに書いたことが無いような曲なのだけど、私にとっては貴重な作品で、そして私をリラックス、深く考え込まないようにさせてくれる。聴くと生き返ったような感じがするわ。約束も保証もないけれど、果てまで来てしまったら果てまで行くしかない、ということを、こんなにも忠実に述べているものはないと思うわ。

09. Survivin' (In The Key Of Eflat)
カトリーナの後に完成したトラックで、ニューオリンズで取りかかった時は全然違う感じだったんだけど、アトランタに移って、がらっと変わったの。アトランタのクルー達、マイケル・シマンガ、レコーディング・エンジニアのバート・エリオット、アコースティック・ベースのジャッキー・ピケットそしてパーカッションとドラムのケニート、彼等の助けを借りて、最後に録音された曲の1つだったわ。仕上がった時、私達は沸き立って、ジャイの元に持っていって、全てを1つにまとめたの。これがその結果よ。探究への私の自由。



◆ジェリーサ・ディスコグラフィー

2006  A Primitive Guide To "Being There" - INFRACom!
1998  Friendly Pressure (Sunship Mixes) (12")- Dorado
1997  Sell Me Away (12") - Dorado
1997  Language Electric - Dorado
1997  Freedom From Pity (CD5") - Dorado
1997  Everybody Jump Off (12") - Dorado
1995  Wheels Keeps Turning (12") - Dorado
1995  Galactica Moods (The Acoustic EP) (12") - Dorado
1995  Limited Edition Galactica Dub (CD5") - Dorado
1994  Hold My Peace (CD5") - Dorado
1994  Galactica Rush - Dorado
1994  Friendly Pressure (12") - Dorado
1993  All I Need (12") - Dorado
1992  Sally's Knocking (12") - Dorado

◆ジェリーサ・ヴォーカル参加タイトル:

2004  Da Lata "Serious" - Palm Pictures
2004  [re:jazz] "Inner city life" - INFRAom!
2004  Arsenal feat Deeply Light "Far I Have Come" - Wally's Groove World Records
2003  GenerationCocktail "Hey Jude2" - Blue Note
2001  Block 16 "Find an oasis" - Nuphonic
1999  Courtney Pine "Underground" - Verve Records / Talkin' Loud
1999  Bryan Ferry "Maumona"- Virgin Records
1995  Dana Brynt "Wishing from the Top" - Warner Brs
1993  Bjork "Debut" - One Little Indian
1992  Shamen "Boss Drum" - One Little Indian
1991  Dodge City Productions "Ain't Going For That" - 4th & Broadway
1991  Soul Family Sensation "New Wave" - Epic