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FEATURE


(Interview Questions for Tom De Geeter) ZUCCHINI DRIVE INTERVIEW

●『Goodyear Television Playhouse』はタイトルとかアートワークがとてもコンセプチュアルだけど、コンセプトは何ですか?

うん、実際はマーカスがこのタイトルを思いついたんだ・・・。ニューヨークのテレビシリーズで、50年代に5年間放送されたもので、僕らはそのタイトルが用意していた曲にぴったり合うと思ったんだ。そして、アートワークに関しては・・・僕はスーパートランプやピンクフロイドみたいなカバーに回帰したかった。そして、(アートワークを手がけた)ルースがそれにうってつけで、結果はその通りだよ。ひとつのパッケージとして音楽によく合っていると思うよ。


●『Being Kurtwood』では、10組の違うアーティスト/プロデューサーがプロデュースしていました。今回は数名の選りすぐりのプロデューサーがプロデュースしていますが、それによりクオリティーはより高くなっていると思います。特にケーオフラックスの貢献度の高さは重要だと思いますが、あなたはどう思いますか?

大きな違いは明らかだよ。少ない人数と仕事をするほうがコミュニケーションが簡単さ。一貫したサウンドを作るためにはそのほうが簡単だしね。フラックスは本当にうまくやり遂げたね・・・。僕らはこれらの曲に懸命に取り組み、完璧になるまで、リリックや楽器を変えたんだ・・・

●いろいろなタイプの曲が収録されていますが、最初からそのつもりで作っていたのですか?それとも結果としてこのようなものになったのでしょうか?

僕らは最初から自分たちがどこに向かっているかは分からなかった。だけど、それがアルバムを作り上げて行くうえでの「美」なんだ・・・。練習し、挑戦し、作り直し、アレンジし直し・・・「kurtwood」との大きな違いはレコーディングのあとのポストプロダクションかな・・・マーカスと僕は互いに、曲の構造に関して、変えたいと思ったことや、やり直したいと思ったことを言い合えるチャンスがあったし、フラックスはいつもそれに応えてくれた。僕らはほとんど1年間かけて進んだり戻ったりしたんだ・・・。時々リリックや曲は変わり、時々はビートはアレンジし直され、あるいはいくつかアカペラを録って、別の方法で曲を完成させていった・・・例えば最初に作った曲(「mannequinlegs」)なんかは作り直しながら完成まで4ヶ月かかってるんだ・・・


●アルバムの製作の過程を教えてください。

前作とは何か違ったことをしようと決意して、また首尾一貫したリアルなズッキーニ・ドライヴ・サウンドを目指してアルバム製作を始めたんだ・・・。最初の何回かのセッションはとてもつらくて、諦めかけていたちょうどそのときに、おもしろいものができて、そのときに僕らは新しい「活力(=ドライヴ)」を見つけたんだ・・・。 フラックスが僕らのために作ってくれた膨大なカタログからビートを選んで、いろいろ試してから数ヶ月後、すべてはずっと簡単になったよ・・・このアルバムは絶対にいままでのなかでベストのワークフローだね・・・ヴォーカルとプロダクションの間に一本の細い線があるんだ。


●ラディカル・フェイスとの仕事はどうでしたか?"hairstyle like hers"と"radical days"はアルバムのなかでもベスト・ソングだと思います。

ラディカル・フェイスはいまやこのシーンのなかでもお気に入りのアーティストのひとりだよ。彼はビートや曲の構造に関してとてもクリエイティヴで、そのことはすべて最初から分かったよ。僕らは前作のすぐあと、「radical days」という曲を作ったけど、そのときからこのアルバムのために使おうと決めたんだ・・・。僕らは明らかに彼にふたつめのビートを頼む必要があって、それは素晴らしいものになった・・・またこれからも彼と一緒に仕事をしたいと思うよ。


●どうしてヌッチーニ・プロデュースの"smack addict"をシークレット・トラックとして収録することにしたのですか?

「smack addict」は元々ヌッチーニのアルバムに収録されるはずのものだったんだ。ある奇妙な理由で、結局そこには入らなかったんだけど、僕らはそれを録り直してこのアルバムに使おうと決めたんだ。だけど、シークレットトラックにしたのは、アルバムのほかの曲とは区別して見せたかったからだよ。


●このアルバムによってあなたたちが次のステージに上ったことを感じました。特にマーカスのヴォーカリストとしての成長は驚くべきことです(もちろんトムも素晴らしいけど・笑)。自分たちの成長についてどう思いますか?

最高なのは僕らがグループとして本当に機能し始めたことさ・・・素晴らしい終わりのためにリリックとプロダクションのあいだに境界はない。マーカスは僕のためにいくつかの曲を書き、僕もまた彼のために書いた。そして僕らはアイデアをプロデューサーたちに投げた・・・僕はまた自分でいくつかの曲をプロデュースしたけど、それは大きなステップだと思う・・僕は本当に、みんながこのアルバムを気に入ってくれればいいと思うよ。

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