hue and cry

Archive for 4月 23rd, 2015

egil olsenドキュメンタリーフィルム+ライヴ映像

先月、最新作『ooo what happened』をリリースしたエギル・オルセン。

アルバムのメイキングを収めた約20分のドキュメンタリーフィルムが公開されました。「新しいアルバムをつくるにあたり、まずじぶんのスタジオを建てるところからはじめた」と、まるで「ザ!鉄腕!DASH!!」のTOKIOのようなDIY精神。だけど、もともと音楽以外にアートワークもヴィデオもひとりで作っていたので、スタジオをつくっても不思議ではありません。シンガー・ソングライターの孤独を体現するなかなかのエピソードではないでしょうか。

「これまではうわべよくみせていたけど、今回は闇を掘り返そうとした」
「これは闇や無からいかに抜け出すかということについて作品なんだ」

と、『ooo what happened』のパーソナルでダークな雰囲気について説明しています。アルバムの最後を飾る「About to Leave」のミュージックビデオというかたちでこのドキュメンタリー作品は締めくくられます。「じぶんの心をより明るくするのが怖かった。シンガー・ソングライターにとっては悪くおもえたから」と歌うエギルの複雑な心境を示唆するように、カメラは結局アルバムには収録されなかった「WHY SO SAD」という曲名をとらえます(15:20くらい)。

難産だったとおもわれるこのアルバムによりすこし近づけた気がします。

そして、一方でこちらは多幸感あるライヴ映像です。2014年の夏に行われたノルウェーのフェスØyafestivalen出演時のライヴ。ノルウェーの国営テレビ局nrkによる37分の映像。

7人編成というエギル・オルセンにとってもっとも大きな編成でのライヴです。女性コーラスふたりのうちのひとりはオペラ歌手でもある彼の奥さんが務めています。

「Singer / Songwriter」の意外性のあるはじまりにいきなり笑みがこぼれますが、日本でも披露していた彼の芸もいろいろみれて終始ニヤニヤしてしまいます。「what happened」や「good talk」あたりの新曲も披露していて、アルバムの印象とはまた違う、エギルらしいハッピーなライヴ。ぜひお時間あってもなくてもご覧いただきたいとおもいます。

特に「good talk」からバンドメンバー紹介を挟んで、『アニー』の「Tomorrow」のカヴァー(日本でもカラオケで歌ってた!)というラスト2曲がほんとうにすてき!!

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